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【新製品レビュー】オリンパス「E-420」

~コントラストAFに対応した最軽量デジタル一眼レフ
Reported by 北村 智史

 見た目からも型番からもわかる通り、「E-410」の後継モデル。ボディサイズはまったく同じ、重さも5g重いだけで、連写スピードが3枚/秒から3.5枚/秒にアップ。液晶モニターも2.5型のハイパークリスタルから、2.7型のハイパークリスタルIIに変更されている(ドット数は同じ)。

 さらに、撮像素子の像面コントラストAFが追加されなど、より熟成が進んだ。ボディのみの実売価格は、大手量販店の店頭で6万円程度。


高級感が増した外観

 E-410との外観上の違いは、グリップ部の突起の形状、液晶モニターのサイズと「OLYMPUS」のロゴの位置の違いなど。グリップ部はE-410よりも出っ張りが大きくなって指がかりがよくなった。また、液晶モニターは反射防止コーティングが施され、屋外での視認性を向上させている。





 モードダイヤルとコントロール(電子)ダイヤルの形状も変更され、高級感が増している。背面のボタン類もメタリックグレーの半光沢から光沢の黒に変わっているが、個人的にはピカピカしすぎに思える。記録メディアはCFとxDピクチャーカードのデュアルスロットで、これはE-410などと同じ。

 電源はE-410と共通のリチウムイオン充電池で容量は1,150mAh。撮影可能コマ数は原稿執筆時点では公表されていない。ちなみにE-410はCIPA準拠で500枚、ライブビュー50%使用で330枚。ただし、このバッテリーは裏向きにでも挿入できてしまう。完全には装填できないようにはなっているが、かなり奥まで入ってしまうので注意が必要だ。

 ニコンのD60やD40シリーズは同じような切り餅型のバッテリーを採用しているが、角の部分に突起を設けてあり、間違った向きには挿入できないように工夫されている。それに対して、本機はミスが起きやすい仕様といえる。めいっぱい押し込んで、初めて「しまった、裏向きに入れちまったぜ」と気づくことになるわけだが、その時点でバッテリーはかなり奥まで入ってるので、今度は引き抜くのに苦労するハメに陥る。

 E-410で、そういうイマイチな仕様のせいでイライラさせられる経験を数回繰り返したのち、筆者はバッテリーの底面にマーカーで印をつけることにした。こうしておけば、裏表を間違って挿入することはないし、イライラも解消できる。


モードダイヤルとコントロール(電子)ダイヤルの形状が変更されて、高級感がアップした

グリップ部の形状をE-410(写真左)と比べてみた。持ってみると、E-420のほうが指がかりがよくて持ちやすい


E-410同様、十字キーは左キーのみカスタマイズが可能。「Fn」の文字が入ってわかりやすくなった

背面左手側のボタン類。メタリックグレーからブラックの光沢仕上げに変更され、個人的にはちょっと安っぽくなったと思う


記録メディアはCFとxDカードのデュアルスロット。電源はE-410と同じ容量1,150mAhのリチウムイオン充電池

凹凸のない切り餅型のバッテリーなので、裏向きでも挿入できる。めいっぱい押し込めてしまうので、間違ったときには引き抜くのが面倒くさかったりする


こちらは筆者の自前のバッテリー。マーカーで印をつけて、裏表を間違わないようにしている

スマートな使い勝手の「ハイスピードイメージャAF」

 新機能の「ハイスピードイメージャAF」は、パナソニックLUMIX DMC-L10に搭載されているものと同様の11点測距の像面コントラスト検出AFで、顔検出機能も備えている。当然だが、ライブビュー時のみ使用可能となる。

 また、対応しているのはZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6、同ED 40-150mm F4-5.6、同25mm F2.8の3本(14-42mmと40-150mmはファームウェアをVer.1.1以上に要更新)、パナソニックのD VARIO-ELMAR 14-50mm F3.8-5.6 ASPH.、同14-150mm F3.5-5.6 ASPH.、D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.の3本(25mmはファームウェアをVer. 2.0以上に用更新)。

 シングルAFでシャッターボタンを半押しすると(MF時もAEL/AFLボタンを押すと一時的にシングルAFを作動させられる)、レンズがスキャン動作を行なって、コントラストが最大になる位置を検出してピントを合わせる仕組みで、このあたりは先行各社のコントラストAFと同じである。


ライブビュー時のAF方式の選択画面。全押し時に位相差AFを行なう「全押しAF」、コントラストAFでピントを合わせ、全押しで位相差AF作動を行なう「ハイブリッドAF」、コントラストAFのみの「イメージャAF」から選べる

「ハイスピードイメージャAF」での測距点選択画面。測距点の配置はパナソニックのDMC-L10と同じ。もちろん、11点自動選択も可能だ


 位相差AFのキビキビ感に慣れている身には、お世辞にも快適とは言えないスピードで、レンズが無限遠から至近距離までスキャンするのを黙って見ていなくてはならない分、“待たされ感”はたっぷりある。とは言え、あくまで個人的な印象としては、パナソニックDMC-L10よりは遅く(コントラストAFありきで設計されたD VARIO-ELMAR付きなのだから速くて当然なのだ)、ニコンやキヤノンのコントラストAFよりは速いかなといったところである。

 まあ、もともとがタイムラグの大きなライブビュー用のAFだから、高速性を求めてもしかたがないし、何よりもミラーをパタパタ動かしながらの位相差AFよりはスマートだ。動かないものを撮る分にはそれなりに実用的に思う。

 ちなみに、上記以外のレンズでは、シャッターボタン半押しで3点測距の像面コントラストAFが作動、全押しで位相差AFによって再度ピントを微調整してからシャッターが切れる仕組みになっている。


顔検出を行なうと、検出した顔を白枠で表示する

 顔検出は最大8人まで。検出スピードはまずまずといったところ。標準ズームの14-42mmで使う分には不満は感じないだろう。ただし、顔検出をオンにしてもシャッターボタンを半押ししないとAFは作動しないし、半押し時には選択している測距点のフレームが一瞬表示され、その後検出した顔に対応したフレームが表示されるようになっている。このあたりはコンパクト機の顔検出機能とは勝手が違う。

 顔検出機能にSAT(シャドー・アジャストメント・テクノロジー)を組み合わせた「フェイス&バック」コントロールも新機能のひとつ。十字キーの左キー(ボディ側には「Fn」とプリントされている)を押すと、階調オート、顔検出オン、デジタルESP測光、測距点自動選択、シングルAFにまとめて設定変更される。

 もちろん、ひとつひとつの項目を手動で変更することも可能だが、ワンタッチでセットできるのはラクチンでいい。なお、「Fn」ボタンの機能は、プレビュー、ワンタッチWB(いわゆる白セット)、デジタルプレビュー、試し撮り撮影に変更できる。


「Fn」ボタン(十字キーの左キー)に割り付けられる機能の選択画面。初期設定では「フェイス&バック」コントロールになっている

撮影時に「Fn」ボタンを押すと、顔検出オン、階調オートなどにまとめて切り替えてくれる(ハイライト表示の5項目)。再度押すと、もとの設定にまとめて戻してくれるところがお利口だ


ライブビュー時に可能な「パーフェクトショットプレビュー」。露出を変えるとどんな写りになるかを見ながら撮れる。マイナス側を見たければ、十字キーの左キーを押せばいい

「パーフェクトショットプレビュー」のホワイトバランス版。もともとはコンパクト機に搭載されていた機能だ


充実したカスタム機能

 E-410に比べて、カスタム機能の充実が図られているのもポイント。中でも筆者が特に気に入っているのは「ダイヤル機能」と「ダイヤル方向」の2つである。

 「ダイヤル機能」は、プログラム、絞り優先、シャッター優先の各AEモードとマニュアル露出時にコントロールダイヤルを回したときに変化する要素と、露出補正ボタンを押しながらコントロールダイヤルを回したときに変化する要素を入れ替えられるもの。

 例えば、絞り優先AEの場合、通常はダイヤル単独で絞り値の変更、ボタン+ダイヤル操作で露出補正値の変更だが、これをダイヤル単独で露出補正、ボタン+ダイヤル操作で絞り値の変更という操作に切り替えられる。

 こう書いただけだと、ヘンテコ機能にしか思えないだろうが、使ってみるととても便利なのだ。

 筆者は撮影するシーンごとに「これはF4くらい」とか「これならF11まで絞ろう」などと決めてから撮ることが多く、たいていは露出を変えて何コマか撮る。状況によっては1コマしか撮らないこともあるが、勘がはずれれば3コマ、4コマ撮ることもあるので、オートブラケット機能は使わない。こういう撮り方の場合、絞り値を変える操作よりも露出補正操作のほうが圧倒的に多くなるわけで、だからダイヤル単独操作で露出補正が行なえる方式の方が快適だ。

 E-510にはプログラムAE時のみプログラムシフトと露出補正を入れ替えられるようになっていたが、本機では絞り優先とシャッター優先AEでも同じことができるようになった。中級以上のモデルはダイヤル単独操作で露出補正が行なえるのが当たり前だが、電子ダイヤルをひとつしか持たないエントリーモデルでありながら、露出補正の操作性を重視してくれているところがうれしいのである。


「ダイヤル機能」の画面。例えば、絞り優先AE時に露出補正を選ぶと、コントロールダイヤル単独操作で露出補正が可能になる

「ダイヤル方向」はマニュアル露出時の絞り値やシャッター速度が変化する方向を変えられる機能。バーグラフの指標の動きとダイヤルの回転方向を一致させたい人には便利


 もうひとつの「ダイヤル方向」は、コントロールダイヤルを回したときの、絞り値やシャッター速度が変化する方向を変えられるもの。

 通常、マニュアル露出時にダイヤルを右手親指で左から右へと動かすと(要は左回り)、シャッター速度は速くなっていくし、露出補正ボタンを押しながらだと絞りが絞り込まれていく。つまり、露出値がマイナス方向に変化する。一方、AE時の露出補正はというと、ダイヤルを左から右へと動かすと露出値はプラス方向に変化する。ようは、同じ操作をしたにもかかわらず、マニュアル露出時とAE時とで結果が逆になってしまうのである。

 そのうえ、バーグラフ表示は右がプラスで左がマイナスだ。露出補正時はダイヤルを動かす方向とバーグラフの指標の動きが一致するが、マニュアル露出時は指標を左に動かすためにはダイヤルを右に動かさなくてはならないというややこしい状態になってしまっていた。

 で、「ダイヤル方向」を「ダイヤル2」に切り替えると、ダイヤルを左から右に動かす操作でシャッター速度が遅くなる(露出補正ボタンを押しながらだと絞りが開いていく)。AE時の露出補正の操作方向とも、指標の動きとも一致することになるわけだ。おかげで、バーグラフの指標を見ながら露出調整を行なう、いわゆるメータードマニュアルは格段にスムーズに行なえる。

 ただし、使いはじめは身体に染みついた感覚と逆方向の操作になるので、絞り優先やシャッター優先AEでは戸惑うこともある。そのため、マニュアル露出はほとんど使わない人にはおすすめしづらい部分もあるが、AEとマニュアル露出を使いわける人には便利だと思う。


白トビが赤、黒ツブレが青で表示されるようになったのが新しい。これもコンパクト機にはすでに搭載されていたもの。E-410では、サムネール画像の上に画質モードが重ねて表示されていたのが、本機では下部に移動した。ついでに[CF]の文字もどっかに動かしてくれればよかったのに サムネール表示では、選択されている画像だけちょっぴり大きめに見せてくれる。キヤノンでも同じことをやってた

100コマ表示の画面。豆粒的に小さな画像しか見られないが、思ったより使えそう。1日の歩いた道筋とかがわかってけっこう面白かったりする 液晶モニターは、明るさだけでなく、ブルー/アンバーだけだが発色の調整も可能。ふだん使っているパソコン用モニターに近づけられる

ボディ左手側肩のドライブモードボタン(正式には「セルフタイマー/リモコン/連写ボタン/コピー/プリントボタン」という)もカスタマイズが可能

割り付けられる機能はドライブモードのほか、AFターゲット(測距点)選択、AF方式、WBモード、測光モード、ISO感度の6項目

シャッターボタンの側の露出補正ボタン。指を思い切り曲げないといけないので、操作は少々窮屈である E-410ではJPEGとRAWを別々に消去しなくてはならなかったが、RAW+JPEG同時消去も可能になった

まとめ

 見た目はほとんどE-410と同じだし、画素数も変わりはない。AFも相変わらずの3点測距のままで、新機種としてみた場合、スペック的にはイマイチ魅力に欠けて見えるかもしれない。

 が、Live MOSセンサーの変更などによる画質の向上や、機能面の進化は決して小さなものではない。その上ボディのみの実売価格は6万円ほどと、かなり戦略的な設定になっている。E-410が発売当時に9万円ほどだったことを思えば、ものすごくお買い得だ。

 E-410ユーザーには買い替えをおすすめしたいし、E-3ユーザーならサブ機として買い増すにもいいと思う。新発売のパンケーキレンズ、ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8と組み合わせるのも楽しい。

 ただ、先日のPIE(フォト・イメージング・エキスポ)2008で参考出品されていた、見た途端にE-510の後継であることがわかってしまうアレがいずれは登場するだろうし、そのあたりを考えると微妙なところではある。


パンケーキタイプの単焦点標準レンズ。AFと絞り駆動用モーターを内蔵してこの薄さ。開発陣の苦労が忍ばれる。E-420にはものすごく似合う PIE(フォト・イメージング・エキスポ)2008に参考出品されていた、どう見てもE-510の後継モデルにしか見えないデジタル一眼レフカメラ

 

●作例

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 作例下の撮影データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
  • 強調のため一部の項目を1行目に抜粋した場合もあります。


仕上がり設定

 E-410にはなかった「PORTRAIT」が加わったほかは従来通り。モノトーン時にモノクロ用コントラストフィルター(黄、オレンジ、赤、緑の4種)を使用したのと同様の効果が得られる「フィルター効果」と、セピア、青、紫、緑の4種類の「調色」が選べる。

共通データ:ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/400秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm


仕上がり:NATURAL

仕上がり:VIVID


仕上がり:FLAT

仕上がり:PORTRAIT


仕上がり:モノトーン


仕上がり:モノトーン(フィルター効果:黄)

仕上がり:モノトーン(フィルター効果:オレンジ)


仕上がり:モノトーン(フィルター効果:赤)

仕上がり:モノトーン(フィルター効果:緑)


仕上がり:モノトーン(調色:セピア)

仕上がり:モノトーン(調色:青)


仕上がり:モノトーン(調色:紫)

仕上がり:モノトーン(調色:緑)


感度

 感度の設定範囲はISO100~1600。オート時は上限を自由に変更できるが、初期設定ISO400となっている。

 「高感度ノイズ低減」を「標準」で撮り比べた結果を見ると、画質的に不満を感じないのはISO400まで。ISO800になると、細い枝などの再現がアマくなり、カラーバランスも若干崩れる。さらに、ISO1600ではカラーノイズも目立ってくる。が、小サイズのプリントで見るなら使えなくはない。

 なおISOオート時は上限を自由に変更できるが、初期設定はISO400となっている。


ISO100
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/200秒 / 0EV / F11 / WB:晴天 / 42mm
ISO200
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/400秒 / 0EV / F11 / WB:晴天 / 42mm

ISO400
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/800秒 / 0EV / F11 / WB:晴天 / 42mm
ISO800
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/1600秒 / 0EV / F11 / WB:晴天 / 42mm

ISO1600
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/3,200秒 / 0EV / F11 / WB:晴天 / 42mm

高感度ノイズ低減

 E-3までの「ノイズリダクション」、「ノイズフィルタ」から、それぞれ「長秒時ノイズ低減」、「高感度ノイズ低減」に名称が変更されている。

共通データ:ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F8 / ISO100 / WB:晴天 / 14mm


高感度ノイズ低減:オフ

高感度ノイズ低減:弱


高感度ノイズ低減:標準

高感度ノイズ低減:強


一般作例


新木場と葛西臨海公園のあいだの荒川を渡る橋の上から撮ったカット。E-410と同じ3点測距だが、AFスピードが若干上がっているような気がしないでもない。親指コンティニュアスAFで、AEL/AFLボタンを押したあとのAF動作を引きずるクセもなくなっているようだ
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/250秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 14mm
E-410は白トビが早かったので、こういう輝度差のあるシーンはつらいものがあったが、本機はE-3と同等レベルのダイナミックレンジがあるようだ
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/320秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 14mm

新しい25mm F2.8は四隅まできちんとシャープで携帯性も抜群にいい。しかし、レンズキャップがネジ込み式なのが難点。交換レンズとして持ち歩くより、ボディに付けっぱなしにして1本勝負的に使う方が便利だろう
ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 3,648×2,736 / 1/320秒 / F8 / +0.7EV / ISO100 / WB:オート / 25mm
四隅はごくわずかに倍率色収差が見られるが、ピクセル等倍で見なければ無視できるレベルだ
ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 3,648×2,736 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 25mm

35mm判換算で300mm相当となる望遠ズームを装着した状態でたったの600g。手ブレ補正はないけれど、この軽さはものすごい武器だ
ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 150mm
40-150mmは0.9mまで寄れるので、思いのほかアップが狙えて便利だったりする。ボケ味は好みではないが、小型軽量低価格な望遠ズームなのだから、あまり文句は言えない
ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/800秒 / F5.6 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 150mm

重量バランスなどを考えると、35mm F3.5 Macroのほうが似合いだと思うが、明るさやワーキングディスタンスを考えると50mm F2 Macroのほうが使い勝手はいい。等倍までいけないのはつらいけど
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/1,250秒 / F4 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 50mm
35mm判換算で等倍相当なのだから、そんなに悲観することはないはずだが、もうちょっと寄りたいと思ったときに、そのもうちょっとが寄れないのがもどかしい
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/1,000秒 / F4 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 50mm

フェンスの上に手を伸ばしてライブビュー撮影。ちょっぴりマイナス補正でPLフィルターを使ったような青空である
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 14mm
本格的に鳥を撮る趣味は持ち合わせていないが、近くの枝に止まってくれたので撮ってみた
ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/200秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO400 / WB:オート / 142mm

E-410やE-510は遠距離側のAF精度が少々あやしいところがあったが、本機では若干改善されているようだ。このあたりも好印象である
ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 123mm
E-410やE-510よりも高輝度時の特性がよくなっているようで、白トビが少なくなっている
ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 123mm

白トビの度合いをチェックするために撮った中の1コマ。E-410よりも1/3EV弱ハイライトが伸びている感じ。露出レベルもE-410より/3EVほど明るめに出る
ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/400秒 / F8 / +0.7EV / ISO100 / WB:晴天 / 150mm
風で揺れる花を親指コンティニュアスAFで狙ってみた。マクロ域でこういう撮り方をするのはカメラに対するイジメに近いが、E-410よりもAFが粘り強くなっているのが感じとれた
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 50mm


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e420/
  オリンパスE-420関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/03/14/8123.html



北村 智史
(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。最初に買ったデジタルカメラはキヤノンPowerShot S10。 ブログ:http://ketamura08.blog18.fc2.com/

2008/04/21 00:02
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