デジカメ Watch

写真で見るニコン「D300」

Reported by 本誌:折本 幸治

AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6 G (IF)を装着したD300
 ニコンが11月に発売するデジタル一眼レフカメラ「D300」。その外観写真とメニュー画面などを掲載する。発売前の製品なので、製品版とは異なる可能性があることを留意いただきたい。

 35mmフルサイズの撮像素子「FXフォーマット」を採用する同時発表のD3と異なり、APS-Cサイズ相当の「DXフォーマット」を採用。D80、D40x、D40を擁するDXフォーマットラインナップの最上位モデルとなる。同社のラインナップで唯一、能動的なゴミ除去機能を搭載するのも特徴だ。

 ライブビュー、AF、ピクチャーコントロールなどEXPEED関連の新機能はD3と共通なので、9月26日に掲載した「写真で見るニコン『D3』」を参照いただきたい。ここではD300ならではの新機能を中心にお伝えする。





CMOSセンサー

 APS-Cサイズ相当の有効1,230万画素CMOSセンサーを搭載。画素数、サイズともD200と大差ないものの、ライブビューに対応し、最高感度が標準でISO3200、拡張設定でISO6400相当と、D200より1段ずつ向上した。


D2X、D2Xsに続くAPS-Cサイズ相当のCMOSセンサーを採用
ミラーはD200と同じくDXに合わせた小型タイプ

標準感度はISO200~3200。拡張設定でISO100相当やISO6400相当にも
ISOオート時の感度上限がD200のISO1600からISO6400相当になった

ファインダーなど情報表示関連

 中級デジタル一眼レフカメラ初の快挙となる、ファインダー視野率100%を実現。また、ファインダー内の露出インジケーターの向きを逆方向にできるようになり、他社製品との操作互換が高まった。露出インジケーターの向きは、背面の情報表示、上面パネルにも反映される。なおD3は、ファインダー内のみ露出インジケーターの向きを変更できない。


視野率100%のファインダー 露出インジケーター(写真右下)の+-をデフォルトと反対に設定

3型液晶モニターを利用した情報表示。写真は白地に黒文字のパターン
黒地に白文字も設定可能。自動で切り替えることも

上面パネルのイルミネーターは緑。ここの露出インジケーターも逆向きにできる

操作系

 マルチセレクター(十字ボタン)を中心とした操作系はD200と共通。ただし、再生ボタンがブラケットボタンの位置に移動し、ブラケットボタンがなくなった。ブラケット設定は、ファンクションボタンなどを押しながら、コマンドダイヤルで行なえる。操作ボタン類は全体的に丸みが大きくなり、押しやすくなった印象だ。


D3と同じく、サブコマンドダイヤルの配置が水平から斜めになった
動作モードにLV(ライブビュー)を増設。シャッターボタンを押すとライブビューモードになる

AFモード切替。D200よりも若干固くなり、不用意に動きにくくなっている

インターフェイス


記録メディアはCF。UDMAに対応する
HDMI端子を装備。メニュー、再生画像、ライブビューなどを最大1080iで出力できる。

シンクロターミナルと10ピンターミナルが並んで配置された。カバーも新型になった

再生メニュー

 再生関連のメニュー表示はD3と共通。輝度ヒストグラムの表示が、画像に重ならないようになった。また、輝度ヒストグラム表示のとき、基本的な情報が確認できる。


再生画像設定。標準表示に4種類の表示を追加できる
輝度ヒストグラム表示。画像にヒストグラムが重ならなくなった

撮影情報1
撮影情報2

撮影情報3 RGBヒストグラム

4画面サムネイル
9画面サムネイル

拡大画像。D80と同じように、デフォルトでダイヤル操作なしで拡大できるようになった

そのほか

 D3と同じく、プレビュー、ファンクション、AE-L/AF-Lボタンに各種機能を割り当てられる。コマンドダイヤルを併用すると、さらに4種類を設定可能。非CPUレンズの情報設定も引き続き行なえる。

 なお貸し出し機では、D3が備えている「水準器表示」機能がなかった。


バッテリーはEN-EL3e


MB-D10のAF-ONボタンにも機能をアサインできる

内蔵ストロボ。ストロボポップアップのボタンが手探りで探しやすいデザインになった
D200、D80に続いてコマンダーモードにも対応する

プレビューボタンの機能設定。グラフィカルな表示になった

ファンクションボタンの機能設定
AE-L/AF-Lボタンの機能設定

各ボタンに対し、コマンドダイヤル併用での動作を設定できる レンズ手動設定。9本まで登録できる

D200で4~16秒だった半押しタイマーの設定範囲が、8秒~30分に拡張
「最近使った項目」の代わりに、任意のメニューだけを表示する「マイメニュー」が加わった

CFへのカメラ設定の保存と読み込みが行なえる
付属のストラップ

D200との比較


左がD300、右がD200

D300の3型液晶モニターはひと回り大きく感じる

D300はペンタ部に窪みを持たせたデザインが特徴

端子カバーが1つに統合された

側面はほぼ同じ見た目

底面

シャッターボタン周り。手前がD300、奥がD200。モードダイヤルが円形に。シャッターボタンは引き続きつや消しの黒 CFスロット開閉レバーのデザインが変化。AF-ON、AE-L/AF-Lボタンのふくらみが大きくなった。手前がD300



ボタンの文字が金色から白に。アイピースカバーのデザインも変化した。元BKTボタンの位置は、D3と同じく再生ボタンになっている


URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d300/
  レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(D300)
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#d300

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写真で見るニコン「D3」(2007/09/26)



本誌:折本 幸治

2007/10/02 00:01
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