デジカメ Watch

写真で見るニコン「D3」

Reported by 本誌:折本 幸治

同時発表の新レンズ「AF-S Nikkor 14-24mm F2.8 G ED」を装着したD3
 11月発売予定のニコン「D3」をメーカーより借用したので、まずは外観とメニュー画面などをお伝えする。ただし、発売前の個体につき、製品版とは異なる可能性があることを留意いただきたい。

 同時発表の「D300」がAPS-Cサイズ相当の「DXフォーマット」におけるフラッグシップを表明する一方で、D3はニコン初の35mmフルサイズ素子を採用した「FXフォーマット」のフラッグシップにして第1号機となる。

 ペンタプリズムが大きくなり全高が高くなったものの、全体的にはD2シリーズを踏襲したスタイリング。ただし、3型に大型化した液晶モニター、くぼみが特徴的なペンタ部、わずかに斜めに取り付けられたサブコマンドダイヤルなど、D2シリーズとは異なる意匠も認められる。

※下記のリンクをクリックすると、シャッター音のダウンロードを開始します。(MP3形式)

【DXレンズ装着時の連写音、約11枚/秒】






シャッターボタン周り。露出補正ボタンとモードボタンは円形になった
赤い三角形とサブコマンドダイヤルは水平から斜めに

上面パネルのイルミネーターは緑。露出インジケーターの向きを変更できるようになった。ダイヤルの回転方向も選べる
上面パネルと背面液晶の情報表示で露出インジケーターの向きが変更できる

測光モード切替と視度補正ダイヤル
引き続きアイピースシャッターを標準装備

シンクロターミナルと10ピンターミナルのカバーが変わった フォーカスモードの切替スイッチ(下)

FXフォーマット

 撮像エリアをフルサイズのFXフォーマット(36×24)、DXフォーマット(24×16)、5:4(30×24)から設定可能。DXレンズを装着すると、自動でクロップ撮影に切り替わる設定にもできる。


右下が「FX」の銘板 フルサイズのCMOSセンサー

ミラーも現行DXと比べて大きい フォーマット切替メニュー

DXレンズを装着すると、自動的にクロップモードにできる その逆も可能。わずかにケラるだけのDXレンズもあるという

FXフォーマットでのファインダー内
DXフォーマットでのファインダー内

ライブビュー

 ライブビューは、動作モードダイヤルをLVポジションにしてから、シャッターボタン全押しで起動。AF時にミラーの上下を伴う「手持ち撮影」と、CMOSセンサーのコントラストAFが可能な「三脚撮影」の2種類がある。


ライブビューは動作モードの1つとして設定
ライブビューモードの設定画面1

設定画面2。手持ち撮影と三脚撮影を選べる
ライブビュー時のレリーズモードも選択可能

手持ち撮影、FXフォーマット
手持ち撮影、DXフォーマット

手持ち撮影、5:4フォーマット

三脚撮影、拡大なし
三脚撮影、拡大1

三脚撮影、拡大2
三脚撮影、拡大3

三脚撮影、拡大4。拡大中にレリーズが可能

AFエリア

 全ポイントを使用する51点と、11点に切替可能。ダイナミックAFエリアでは、被写体を追尾する3D-トラッキングを選択できる。AF微調節もニコン初の機能。


ダイナミックAFエリアの選択メニュー。新機能の3-Dトラッキングもここで選ぶ
AF点数切り替え

レンズごとのAF微調節が可能になった
Ai AFレンズなどROMを搭載したレンズなら名称が出る

ISO感度、RAW、ピクチャーコントロールなど


標準感度はISO200から。ISO100相当のLO 1も設定可能
最高感度はISO6400。拡張設定でHI 2(ISO25600相当)に

ISOオート設定も引き続き可能。上限はHI 2
ISOオートで増感が始まるシャッター速度の加減

RAW記録にロスレス圧縮、圧縮、非圧縮が選べるようになった
さらに12bitと14bitが選べる

ピクチャーコントロールの設定画面。デフォルトは4種類
各ピクチャーコントロールを調整できる

コントラストと彩度をもとにマッピングして表示
ピクチャーコントロール「モノクロ」では、調色やフィルター効果が施せる

ユーザーによる「カスタムピクチャーコントロール」も作成可能
編集したカスタムピクチャーコントロールを保存。メモリーカードからの呼び出し機能も

新機能のアクティブD-ライティング。撮影時に効果がかかる ホワイトバランスの微調整が可能

ダブルスロット

 CFスロット×2を装備。UDMAに対応する。2つのスロットに順番に記録するほか、RAWとJPEGの振り分け記録、バックアップ記録が可能。


CFは再び裏向きに入れるようになった。スロットは斜めではなくほぼ垂直
記録モードの設定。1スロットのみでも使用できる

HDMI

 TVなどへのHD出力を行なうHDMI端子が付いた。メニュー、再生画面、ライブビューをHDで出力できる。


一番下がHDMI端子
出力方式を選択できる

情報表示

 ニコンではD40、D40xに続く背面液晶モニターへの情報表示。被写体の明るさに合わせてデザインが変わる。また、背面液晶モニターに水準器表示が可能。セットアップメニューから選べるほか、ファンクションボタンなどでも起動できる。


情報表示。白地に黒文字
情報表示。黒字に白文字

白文字・黒文字の設定はオートで任せることもできる

背面表示、ファインダー内表示の一部項目を変更できる
水準器表示。前後方向の水平出しには対応しない

ファンクションボタンなどへの割り付け

 ファンクションボタン、プレビューボタン、AF/AEロックボタンへの機能割り付けが強化され、設定画面がグラフィカルになった。押しながらコマンドダイヤルを回すと、登録した非CPUレンズ情報の呼び出しなど5種類の動作が行なえる。非CPUレンズの情報は9つまで登録可能。


ファンクションボタンの機能
ボタンに割り付け可能な機能の例1

ボタンに割り付け可能な機能の例2
コマンドダイヤルとの併用で動作が変わる。5種類から選択可能

プレビューボタンも同様
AF/AEロックボタンにも同じように機能をアサインできる

そのほか


付属の充電器。D2Xのものより小振りになっている
バッテリーはD2Xsと共通でID機能付き

電池チェック
レンズ情報手動設定

画像編集メニュー
ストラップ

D2X(右)との比較







URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d3/
  レンズ交換式デジタルカメラ機種別機種リンク集(D3)
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#d3



本誌:折本 幸治

2007/09/26 00:58
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