デジカメ Watch

【伊達淳一のデジタルでいこう!】オリンパス CAMEDIA SP-550UZ

~手ぶら感覚で持ち運べる超望遠ズーム
Reported by 伊達 淳一

 オリンパスCAMEDIA SP-550UZは、“光学18倍”という他に類を見ない高倍率ズームと、CCDシフト方式の手ブレ補正を搭載したコンパクトデジカメだ。高倍率ズームというと、どうしても望遠が重視されがちだが、SP-550UZのズームは35mmカメラ換算で“28~504mm相当”の画角をカバーしていて、望遠(テレ)に強いだけではなく広角(ワイド)にも強いのが特徴だ。

 ちなみに、1/2.5型クラスのCCDを搭載した代表的な高倍率ズーム機(光学10倍以上)の光学ズーム倍率とカバーする画角、有効画素数は以下のとおり。

機種名ズーム倍率画角開放F値有効画素数
オリンパス CAMEDIA SP-550UZ18倍28~504mm相当F2.8~4.5720万画素
キヤノン PowerShot S3 IS12倍36~432mm相当F2.7~3.5600万画素
キヤノン PowerShot TX110倍39~390mm相当F3.5~5.6720万画素
パナソニック LUMIX DMC-FZ812倍36~432mm相当F2.8~3.3720万画素
パナソニック LUMIX DMC-TZ310倍28~280mm相当F3.3~4.9720万画素
ソニー サイバーショット DSC-H715倍31~465mm相当F2.7~4.5810万画素
ニコン COOLPIX S1010倍38~380mm相当F3.5600万画素
富士フイルム FinePix S6100fd10.7倍28~300mm相当F2.8~4.9630万画素
三洋電機 Xacti DMX-HD210倍38~380mm相当F3.5710万画素


 光学15倍ズームを搭載したソニー サイバーショットだけは、オリンパスSP-550UZ同様、テレ端だけでなくワイド端の画角も広がっているが、それ以外はワイド端もしくはテレ端の画角にモノ足りなさが残る。

●光学18倍ズームの画角変化
28mm相当の広角から504mm相当の超望遠まで幅広い画角をカバーする。光学18倍にデジタルズームを併用すると最大100倍(2,800mm相当)となり、中州で休んでいるカモも画面いっぱいに大写しにすることができた.

※作例のリンク先のファイルは撮影した画像です。クリックすると、等倍の画像を別ウィンドウで開きます。縦位置の作例はDPExでロスレス回転してあります。


×1(28mm)
×3(84mm)
×5(140mm)

×11(308mm)
×18(504mm)
×100(2,800mm)

高感度撮影にも対応

撮影中に十字キー中央のOK/FUNCボタンを押すと、ISO感度やホワイトバランスを変更できる。MENUボタンでも感度設定できるが、FUNCボタンのほうがすばやく設定できる
 SP-550UZの撮像素子は1/2.5型710万画素CCDで、通常撮影時に設定できる感度はISO50/100/200/400/800/1600。ISO3200とISO5000の超高感度撮影も可能だが、画素混合を行なうので記録サイズは2048×1536ピクセル以下に制限される。また、感度オート(AUTO)時はISO50~800、高感度オート(HIGH AUTO)時はISO50~1600まで、被写体の明るさに応じて自動的に感度が変化する仕様だ。

 1/2.5型と小さなCCDなので、最低感度のISO50でも背景のグレーにカラーノイズが浮いていて、ISO100になると明らかにカラーノイズが増えてくるが、絵柄のある部分ではそれほどノイズが気になることはない。ISO200になると、絵柄のある部分でもノイズが目立ってくるが、解像感は損なわれておらず、1/2.5型クラスのコンパクトデジカメとしてはなんとか常用範囲の画質だ。ISO400では縮小してもノイズが残るので、できることならあまり使いたくない感度だが、ノイズを嫌って手ブレや被写体ブレを起こしてしまっては本末転倒。まあ、ISO400まではなんとか実用になる感度と言えるだろう。

 ISO800になると、カラーノイズに大粒の輝度ノイズも目立ってきて、全体に解像感も低下してくる。ISO1600ではもはや700万画素の解像感は感じられず、本当に非常用といった感じだ。ISO3200とISO5000は画素加算を行なって高感度化を図るモードで、記録画素数は300万画素以下となり、カメラ付きケータイ以下の画質だが、それでもこの感度でなければ写せないものが写せるわけで、そういう意味ではないよりもマシとは言えるだろう。

●ISO感度別画質比較


ISO50 ISO100 ISO200

ISO400 ISO800 ISO1600

ISO3200 ISO5000

15枚/秒の高速連写

15枚/秒のメガピクセル連写とプリキャプチャー機能を搭載したオリンパスSP-550UZ(左)と、E-100RS(右)
 SP-550UZならではの機能として、約15枚/秒のメガピクセル高速連写と、レリーズ前5枚前までさかのぼって記録できる“プリキャプチャー機能”がある。2000年11月に発売されたE-100RSの再来ともいえる機能で、記録画素数は1,280×960ピクセル以下に制限されるが、15枚/秒というEOS-1D Mark IIIをも上回る超高速連写ができるのが特徴。

 また、プリキャプチャー機能をオンにすれば、シャッターを押した瞬間から5枚分さかのぼって記録できるので、決定的瞬間を撮り逃がすことが少なくなる。記録画素数が少ないので、せいぜいL判プリント程度にしか伸ばせないが、ブログ掲載用の写真としては十分なクォリティだ。

 なお、メガピクセル高速連写モード(Hi2)では、CCDの画素加算読み出しを行なうため、最低感度はISO400と高くなる。動物園など超望遠で高速シャッターを切りたいときには、この高感度は重宝するが、晴天屋外ではシャッター上限に達してしまい、露出オーバーになってしまう場合もある。このあたりの仕様は、かつてのE-100RSよりも融通が利かない部分だ。

●メガピクセル高速連写とプリキャプチャー機能で撮影してみた
 多摩動物園のアムールトラ。日中は寝ていることが多いが、この日は珍しく活動的で、2匹がじゃれ合っていたので、プリキャプチャー機能をオンにして決定的瞬間を待った。前を走っていたトラが振り向きざま、立ち上がったのを見て、追っていたトラがジャンプ。トラが振り向いた瞬間にシャッターボタンを全押しし、高速連写し続けたのだが、プリキャプチャー機能をオンにしていたので、振り向く前の状態から記録できている。さほど明るくない場所で被写体の動きを止めたいときには、最低感度がISO400と高いのはありがたい。









コンパクト機ならではのメリットとデメリット

電源は単3型電池4本。ニッケル水素電池のエネループがオススメ
 高倍率ズームがその威力を発揮するのは、どうしても被写体に近づけないシーンだ。運動会や学芸会などの学校行事や、飛行場や動物園など被写体までの距離が離れている場合は、3倍ズームも5倍ズームも“五十歩百歩”。遠く離れた被写体をアップで写すには、最低でも300mm相当までズームできるたデジカメが必要だ。

 そういう意味では、SP-550UZは504mm相当という一眼レフも顔負けの超望遠撮影が可能で、しかも一眼レフシステムに比べると圧倒的に軽量コンパクトだ。手ブレ補正も搭載しているので、三脚なしでも安定したフレーミングが行なえる。お散歩ついでにSP-550UZを首からちょこんと提げて、お気楽に出かけられるのが魅力だ。

 普段、動物園で撮影するときは、デジイチ(デジタル一眼レフ)と重い超望遠ズームをカメラバッグに詰めて出撃するのだが、SP-550UZなら荷物は予備の電池くらいでいいので、非常に身軽で済むのがイイ。手ぶらに近いので、10Km近く歩いても全然首周りがこらないのだ。


SP-550UZの背面操作部。撮影時に使用頻度の高いISO感度、WB、ドライブモード、測光方式は、十字キー中央のFUNCボタンで設定可能。それ以外の設定はMENUから行なう
SP-550UZのメニュー画面

 また、動物園の撮影で困るのが“檻”の処理だ。檻を目立たなくするには、できるだけレンズの前玉を檻に近づけ、絞りを開けて撮影するのが基本だが、手前に柵がある場合、デジイチだと檻に十分レンズを近づけられないことが多く、どうしても檻が中途半端に写り込んでしまうことが多い。

 しかし、コンパクトデジカメなら液晶モニターのライブビューを見ながらフレーミングできるので、手を伸ばし、カメラをグッと前に突き出して檻に近づけられるし、コンパクトデジカメのレンズは径が小さいので、檻によっては檻の隙間からケラレず撮影できることも多い。もちろん、不用意に動物を驚かせたり、逆に動物に引っかかれたりかみつかれたりしないように、細心の注意を払って撮影に臨もう。

 ただ、実際に動物園で撮影してみると、デジイチに比べると動く動物を追うのはちょっとツライ。SP-550UZには“フルタイムAF”や“動体予測AF”といったAF一眼レフばりの機能は備わっているのだが、ワイド側では比較的スムーズにピントが合うものの、テレ側になると超望遠ということもあって、合焦までに2~3秒かかってしまうこともある。

 また、動体予測AFをオンにしていると、シャッター半押し状態で決定的瞬間を狙っていても、全押しした直後にいったん測距し直すため、レリーズタイムラグが大きくなってしまう。それと、日陰になった場所では高感度に設定しないと被写体ブレを防げないが、前述したようにISO400以上になるとノイズが結構目立つようになる。動体に対するAF追従能力や高感度画質という点では、やはりデジイチのほうが数段上だが、被写体の動きが少なく、明るいシーンであれば、SP-550UZでも予想以上にキレイに写る。デジイチとうまく使い分けたいところだ。


シャッターボタン横の手ブレ補正ボタンは、機能の割り当てを変更できるカスタムボタンだ
カスタムボタンの機能割り当てを変更するメニュー(その1)

カスタムボタンの機能割り当てを変更するメニュー(その2)
カスタムボタンの機能割り当てを変更するメニュー(その3)

カスタムボタンの機能割り当てを変更するメニュー(その4)

デジタルズームを使えば2,800mm相当だが……

 さて、SP-550UZには、5.6倍のデジタルズーム機能も備わっていて、光学18倍ズームと併用すれば、最大2,800mm相当の超望遠撮影が行なえる。ただ、デジタルズームは、画面の一部を切り出し、拡大補間して記録するものなので、画質は大きく低下する。

 デジタルズームなしで撮影した画面をトリミングして、Photoshopなどで拡大補間するのと画質的には同じなので、個人的にはデジタルズームは一切使わず撮影している。しかし、近くの川にカワセミがいることを知り、SP-550UZ片手に撮影に出かけたところ、想像以上にカワセミは小さく、504mm程度の望遠はあまりに無力だった。情けないほどカワセミが小さいのだ。

 デジタルズームを使うなら、PCでトリミングしても同じことだが、撮影現場で液晶モニターを見ていると“もっとアップで撮りたい!”という欲求がどんどん高まってくる。そこで、不本意ながらデジタルズーム機能をオンにして撮影してみると、画質はかなり低下するのだが、液晶モニターで見る分には十分な画質。やはり大きく再生されるとうれしく思うが、家に帰ってPCで画像を開くと、当然のことながらそれなりに粗い写りでガッカリさせられる。

●デジタルズームの作例
※写真下の作例データは、露出プログラム / シャッタースピード / 絞り / 露光補正値 /ISO感度/ ホワイトバランス / 実焦点距離(35mm換算焦点距離) / デジタルズーム / 彩度を表します。


SP-550UZだけを首から提げて、メタボリック対策に近くの小川をお散歩中、キセキレイを発見。カメラを構えただけでも逃げてしまう神経質な鳥なので、なかなか思うように近づけない。光学18倍ズームのテレ端504mm相当でも、豆粒のような大きさにしか写せない
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO100 / Auto / 84.2mm(504mm) / OFF / +1
背に腹は代えられず、デジタルズーム機能をオンにして撮影。これがデジタルズームの最大倍率4.6倍。光学ズームと併せれば、なんと2,800mm相当の画角だ。サムネイルでは結構キレイに見えるかもしれないが、所詮、トリミングした画像を拡大補間しているだけなので、ファイルサイズが無駄にでかいだけで粗い描写だ
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO125 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×4.64 / +1

これが人生初カワセミの写真。飛んでいる姿は何度か見かけたが、これほど近くでじっくり見たのは初めて。どうか逃げないで、と心の中で願いながらそっとカメラを構え、シャッターを切った。ススメほどの大きさなのでデジタルズームを使わないと大きく写せないのがもどかしい。
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO100 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×3.14 / 標準
デジタルズーム倍率をちょっと下げて、周囲の状況も入れ込んでみた。カワセミは小さくなったが、ピクセル等倍鑑賞してもかろうじて許容できる甘さ。これくらいならポストカードサイズにプリントしても、なんとか写真として鑑賞できるクォリティだ
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO100 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×1.56 / 標準

さらに下流に歩いていると、またまたカワセミに遭遇。逆光だったが、背景が黒っぽいせいか、むしろ露出オーバー気味。ヒストグラムのダイレクト表示を参考にしながらマイナスの露出補正をかけて撮影。デジタルズーム併用なので画質は粗いが、雌の特徴である赤いくちばしが確認できる
プログラムAE / 1/160秒 / F4.5 / -0.7EV / ISO125 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×2.5 / 標準
同じ場所から少しデジタルズーム倍率を下げて撮影したカット。黒い背景の割合が増えてさらにマイナスの露出補正をかけている。岸の手前に止まってくれれば、なんとかSP-550UZでもカワセミが撮れることがわかったが、水に飛び込むシーンを捉えるのはプリキャプチャー機能を使ってもかなり困難を極めそうだ
プログラムAE / 1/200秒 / F4.5 / -1EV / ISO125 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×1.29 / 標準

窓が赤く染まっているので、外を見たら真っ赤な夕日がキレイだった。電線が画面に入らないように注意しながらフレーミング。EVFはスミアがひどかったが、撮影した写真は予想以上にキレイに写っていた。光学ズーム域で撮影したつもりだったが、わずかにデジタルズーム域に入ってしまったようだ
プログラムAE / 1/1,000秒 / F7.1 / 0EV / ISO50 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×1.06 / 標準
よりダイナミックに夕日を写すため、デジタルズームを併用して撮影。かなり画質が劣化する領域ではあるが、絵柄が単純で補間しやすいためか、意外と粗さを感じない。小絞りボケでちょっとにじんだ描写になっているもの、デジタルズームの粗さをうまく隠してくれている
プログラムAE / 1/1,600秒 / F8 / 0EV / ISO50 / Auto / 84.24mm(504mm) / ×2.7 / 標準

テレコンで800mm相当に

 そこで、SP-550UZに1.7倍のテレコンを付けてみることにした。これなら光学で800mm相当の画角が得られる計算になる。小型軽量で手軽さが命のコンパクトデジカメに、あれこれオプションを付けて重装備にするのは本末転倒だとは思うが、800mm相当の超望遠ともなると一眼レフでもかなり気合いの入った重装備となり、価格も重さもおいそれとは手が出せない領域になる。

 その点、SP-550UZ+テレコンならば、テレコンバージョンレンズTCON-17(15,750円)とコンバージョンレンズアダプタCLA-10(3,990円)で済むので、2万円弱の投資で得られる至福としては、まずまずのコストパフォーマンスだ。


SP-550UZ本体(左)、コンバージョンレンズアダプタCLA-10(中央)、テレコンバージョンレンズTCON-17(右)
T-CON17を装着したSP-550UZ

 ちなみに、テレコンバージョンレンズTCON-17は、数あるテレコンのなかでもトップクラスの性能を誇り、伝説のテレコンB-300をも上回るという。SP-550UZは、テレ端の描写がやや甘めということもあって、テレコンを装着した場合も少し甘さが残るものの、画質の良い中央部分を拡大するため、テレコンを装着したテレ端の描写のほうがむしろスッキリとした感じだ。ただ、カワセミをアップで撮るには、1.7倍のテレコン程度では“焼け石に水”。本格的に野鳥撮影に挑むなら、フィールドスコープにアダプタを組み合わせて“デジスコ撮影”するしかないようだ。

 またSP-550UZには、デジタルズーム以外に「ファインズーム」という機能もある。ファインズームは光学ズームと画像切り出しを組み合わせたモードで、記録画素数が2,048×1,536ピクセル以下に制限される。撮像素子から切り出す画像サイズが記録画素数を下回らないので、ピクセル等倍の画質が低下しないのが特徴。切り出した画像を縮小もしくはそのまま記録するのが“ファインズーム”、記録画素数まで必要に応じて拡大補間するのが“デジタルズーム”だ。デジタルズームで最大画素数で記録する場合に比べ、必要な範囲だけ切り出し記録できるので、ファイルサイズが小さく、撮影枚数を稼げるのも、ファインズームの利点だ。

●T-CON17の望遠効果とファインズーム


SP-550UZテレ端
SP-550UZテレ端+TCON-17

SP-550にT-CON17を装着し、ファインズームで撮影。テレコンを装着して829mm相当の画角から300万画素のエリアを切り出し、約1,240mm相当の画角で撮影したカットだ
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / -0.7EV / ISO320 / 晴天 / 138.5mm(829mm) / ×1.5 / +1
SP-550にT-CON17を装着し、デジタルズームを併用。1.7倍のテレコンを装着しているので、デジタルズーム倍率は2.7倍と低く、その分、画質の劣化も少なくて済んでいる。光学ズームでこれくらいアップで写せれば文句なしだが、2,270mm相当の画角はフィールドスコープを使ってデジスコ撮影しなければ無理な領域だ。三脚も持たず、首からちょこんとカメラを提げるお散歩ついでのお気楽超望遠撮影としては、これくらい写れば上出来かもしれない
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / -0.7EV / ISO250 / 晴天 / 138.5mm(829mm) / ×2.7 / +1

SP-550UZの不満なところ

テレ端までズームしたSP-550UZ。オートパワーオフが働くと、鏡胴が一部縮んだ状態になる
 SP-550UZでちょっと気になるのは、明るいシーンでライブビューにスミアが多く、画面が白っぽくなりやすいこと。晴天屋外で白っぽい反射があると、てきめんに発生してしまう。もちろん、撮影した写真にスミアはないのだが、逆光シーンなどでは構図を決めようにも、絵柄の確認すら困難になってしまうのだ。

 オートパワーオフからの復帰もちょっと遅い(特にテレ側で撮影しているとき)。電源を入れてから約3秒ほどで撮影スタンバイ状態になるが、そこからテレ端までズームするのにさらに3秒弱ほどかかるので、電源OFFからテレ端で撮影できる状態まで約6秒ちょっとかかる計算だ。

 いっぽう、テレ端でオートパワーオフが働いた場合、シャッターボタンを半押ししてパワーオフから復帰させるのに約8秒半もかかってしまう。オートパワーオフが働くとズーム鏡胴を縮めてしまうので、その復帰に時間がかかってしまうのだが、鳥などテレ端のみで撮影する場合などはちょっとイライラさせられる。

 おそらく鏡胴が伸びた状態で持ち歩くと不用意に鏡胴をぶつけてしまい、レンズに負担がかかることを危惧してこのような仕様になっているのかもしれないが、せめてテレコンバージョンレンズを装着し、メニューでテレコン設定にしている場合には、オートパワーオフ時に鏡胴を縮めないようにしてほしいところだ。

 それと、縦位置撮影したことが記録されず、縦位置撮影のExifタグ対応のビュアーで見ても、すべて横位置で表示されてしまうのは不便。手ブレ補正用に角速度センサーを搭載しているのだから、縦位置撮影を検知するのは新たな部品を追加しなくても可能なはず。今回、縦位置で撮影した写真は、アール・ワイ・システムのDPEx( http://www.rysys.co.jp/dpex/ )を使用し、ロスレス回転を行なっているので、完全なオリジナルデータではないものの、画質やExifデータはオリジナルデータと同じだ。


パノラマ機能

付属のOLYMPUS Master2でパノラマ合成。パノラマ機能で撮影した写真を選べば、後は自動的に継ぎ合わせてくれるが、継ぎ目がずれていても手動修正はできない
  OLYMPUS製のxDピクチャーカードを使うと、パノラマ機能が有効になる。といっても、μ730のように、継ぎ目の目安をオーバーレイ表示したり、カメラ内でパノラマ合成する機能も備えておらず、黎明期のCAMEDIAシリーズから搭載されている、枠が表示されるだけの単純な機能だが、縦位置でのパノラマ撮影に対応しているので、SP-550UZの28mm相当のワイドな画角を利用して、結構広がり感のあるパノラマ合成が行なえる。

 パノラマの合成には、付属のOLYMPUS Master2を使用するが、継ぎ目がずれても手動調整できないのが不満。また、パノラマガイドが働くのは、前述したようにオリンパス製のxDピクチャーカードを使用したときだけというのも、自前のxDピクチャーカードを売らんがための独りよがりの仕様。富士がSDメモリーカード併用という路線を歩み始めた今、そんなセコい囲い込みをやっている場合ではないと思うのだが……。


OLYMPUS Master2で合成したパノラマ画像。背景のビルが明らかに二重になっているのが残念だが、それでも広がり感のある写真に仕上がった。撮影場所は、東京・汐留の浜離宮恩賜庭園の菜の花畑

動画撮影機能

 SP-550UZの動画は、AVI(Motion JPEG)。MPEG-2やMPEG-4に比べ、静止させたときの画質はいいが、ファイルサイズが大きくなるので、容量時間の記録時間が短くなるのがネック。ただ、最近はxDピクチャーカードも(SDメモリーカードに比べれば相変わらず割高ではあるが)そこそこ安くなってきたので、1GBのカードをおごれば十数秒程度の動画クリップを撮影しても、静止画の撮影枚数が切迫することもない。

 動画の音声記録をオフにすれば動画撮影中の光学ズームも可能だが、音声記録をオンにするとデジタルズームしか使えなくなる。ズームの駆動音を拾ってしまうため、致し方ないところだろう。

 動画のカット編集機能も備えていて、イン点/アウト点の指定もスムーズでわかりやすい。十字キーの左右キーでなめらかに動画の正逆再生が行なえるのも快適。アウト点を指定するときは、自動的に動画の最後にポインタが移動しているのも親切だ。

※下記作例動画を含め、再生環境に関するお問い合わせは受け付けておりません(編集部)

アジサイちゃんとコタロウくんは双子のレッサーパンダ。2匹ともお姉さんのヒマワリちゃんの後をついて回る。でも、コタロウくんはちょっと臆病で、まだ急な斜面を降りられず、はしごのあるほうに先回りして上にあがってくるのを待っている
p3081137.avi
(AVI/Motion JPEG、640×480ピクセル、約40MB)
カラスの行水”というが、やはりサッと水からあがる。ただ、また再び水浴びを始めたりするので、総入浴時間は決して短くはないようだ
p3120779.avi
(AVI/Motion JPEG、640×480ピクセル、約13MB)


実写作例

フルタイムAFと動体予測AFをオンにして、通過する急行を撮影。一眼レフの動体予測AFとは違い、シャッターを全押しした直後に測距し直すため、レリーズタイムラグは大きくなる。確かにピントはばっちり合っているが、シャッターチャンスを優先するなら動体予測AFはオフにしたほうがよさそうだ
プログラムAE / 1/400秒 / F4.4 / 0EV / ISO125 / Auto / 81.7mm(489mm) / OFF / 標準
多摩動物公園のレッサーパンダ。午後2時になると、飼育員さんが大好物のリンゴと笹を持ってくるので、物音がすると待ちきれず、扉の前でそわそわし始める。動体ブレを防ぐため、ISO800で撮影しているが、やはりシャドー部ほどノイズが目立ち、解像感もちょっと甘めになる
プログラムAE / 1/160秒 / F4.3 / 0EV / ISO800 / 晴天 / 30.2mm(180mm) / OFF / +1

おやつタイムのリンゴをもらって、無我夢中で食べるブーブーくん。立っている(というより座っている)のは、両手でしっかりリンゴをつかむため。画質を考えればISO400までに抑えておきたいが、動体ブレというリスクを考えると、ノイズが増えても高感度の方が失敗は少ない
プログラムAE / 1/320秒 / F4.3 / 0EV / ISO800 / 晴天 / 28.0mm(168mm) / OFF / +1
リンゴを食べて至福の表情のアジサイちゃん。普段は細い顔をしているが、リンゴを食べているときはまん丸な顔になる。おやつタイムのレッサーパンダは光学3倍ズームでも撮れる距離に来るが、こうした顔のアップを撮影するならやはり高倍率ズームだ
プログラムAE / 1/400秒 / F4.2 / +0.3EV / ISO800 / 晴天 / 69.5mm(416mm) / OFF / +1

リンゴがなくなると、新しい笹に直行。日中は木の上や茂みで寝ているか、敷地内をうろうろとマーキングしているレッサーパンダも、このときばかりは表情豊か。ただ、距離があるので、SP-550UZのテレ端でもこの程度のアップにしか写せない。しかも、日陰になっていることが多い(レッサーパンダは暑さが苦手なのだ)ので、シャッタースピードを稼ぐためには高感度も必須。おなかは真っ黒で顔は白いので、白トビ、黒ツブレにもなりやすいので、結局マニュアル露出が一番だったりする
マニュアル / 1/160秒 / F4.5 / 0EV / ISO800 / 晴天 / 84.2mm(504mm) / OFF / +1
スリムコンパクトのように常時持ち歩くには不向きかもしれないが、一眼レフに比べればコンパクトで軽量なので、お散歩ついでの撮影や旅行にはぴったり。ISO100くらいまでで撮影すれば、ノイズもさほど気にならない。露出補正操作も(コンパクトデジカメとしては)スピーディにできる
プログラムAE / 1/250秒 / F4.5 / +0.3EV / ISO100 / Auto / 44.3mm(265mm) / OFF / +1

マクロモードボタン(左方向キー)を2回押せば、レンズ前1cmまで近寄れるスーパーマクロモードになる。スーパーマクロモードではズーム操作はできず、約60mm相当の画角に固定される。一眼レフも顔負けの標準マクロ撮影が可能だ
プログラムAE / 1/250秒 / F3.5 / 0EV / ISO50 / Auto / 9.8mm(59mm) / OFF / +1
マクロモードにするとズームワイド端では10cmまで近寄れるが、テレ端ではマクロモード時も通常撮影時も最短撮影距離は約1.2mと変わらない。太陽の位置によってはゴーストが出るが、このカットはわざとゴーストをアクセント代わりに入れてみた
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / Auto / 84.2mm(504mm) / OFF / +1

被写界深度が深いコンパクトデジカメではあるが、テレ端の近距離撮影では前後を結構ボカすことができる。濃い緑色など黒っぽい部分はISO100といえども、カラーノイズがチラチラと浮いている
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / 0EV / ISO100 / Auto / 84.2mm(504mm) / OFF / +1
川の中州に止まったセキレイをパチリ。残念ながら光学ズームではこれほどのアップでは写せないので、デジタルズームを併用。画質は劣化するが、液晶モニターで大きく再生できるのがうれしい。ただ、無駄にファイルサイズがでかくなるので、撮影枚数を重視するならファインズームを利用した方がいい
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO64 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×2.55 / +1

亀なら近寄ってもそうカンタンに逃げないので、光学ズーム域でもアップで撮影できる。504mm相当の画角だと1/320秒でも手ブレ危険域だが、CCDシフト方式の手ブレ補正が搭載されているので、落ち着いてカメラを構えれば(被写体ブレに対しては無力だが)手ブレは抑えることができる
プログラムAE / 1/320秒 / F4.4 / 0EV / ISO125 / Auto / 81.7mm(489mm) / OFF / +1
コサギだけではいまひとつおもしろみがないので、前景に草むらを入れて奥行き感を演出してみた。コサギの後ろをカルガモが泳いでいたので、うるさくない程度に背景に入れてみた。少しだけデジタルズーム域に入っている
プログラムAE / 1/400秒 / F4.5 / 0EV / ISO100 / Auto / 84.2mm(504mm) / ×1.15 / +1

カルガモなら人慣れしているので、そっと近づけばある程度近づいて撮影できる。少し曇っていたが、光が柔らかく影がきつくないので、カルガモの羽根の模様がよくわかる。504mm相当の超望遠撮影だが、手ブレ補正の効果か1/200秒でもブレずに済んでいる
プログラムAE / 1/200秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / Auto / 84.2mm(504mm) / OFF / +1
ハリウッド化粧品の工場跡地は、現在マンションが建っているが、工場の創業当時から植えられていたオオカンザクラは、地元住民の強い要望とマンションの建設会社の厚意で残されることとなり、今もマンション横で毎年見事な花を咲かせている。ちょっと見頃を過ぎていたので、まだ散っていない部分を望遠で切り取ってみた
プログラムAE / 1/250秒 / F4.6 / +0.3EV / ISO125 / Auto / 55.0mm(329mm) / OFF / +1

同じくハリウッドのオオカンザクラ。ソメイヨシノよりもピンク色が強く、いかにもサクラ色といった感じだ。デジイチに望遠を付けて写すと、ピントが浅すぎてなかなか花全体をシャープに写せないが、SP-550UZなら適度に背景をボカしつつ、花をシャープに写すことができた
プログラムAE / 1/200秒 / F4.2 / +0.3EV / ISO125 / Auto / 69.5mm(416mm) / OFF / +1
植物には疎いのでなんの花だか知らないが、黄色に惹かれてパチリ。もっと背景が煩雑になるかと危惧したが、思ったよりもうるさくないボケで、黄色い花の細かい部分までしっかり描写されている
プログラムAE / 1/320秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / Auto / 84.2mm(504mm) /×1.06 / +1

一眼レフでも黄色は白トビしやすく露出に苦労するが、菜の花の黄色が非常に明るく、それでいて白トビせずに再現された。オートホワイトバランスが効いて、葉っぱの色が少し青みがかってはいるが、記憶色的にはイイ感じの仕上がりだ
プログラムAE / 1/320秒 / F4.2 / 0EV / ISO50 / Auto / 66.2mm(396mm) / OFF / +1
青空をバックに白いモクレンをパチリ。日が当たっている部分はわずかに白トビしているが、唐突に白トビしておらず、ちゃんと花びらの質感が感じられる。ハイライトの階調のつながりはなかなかキレイだ。
プログラムAE / 1/400秒 / F4.6 / 0EV / ISO50 / 晴天 / 59.6mm(357mm) / OFF / +1

少しズームを引いて撮影してみた。テレ端ではわずかに甘さが残るが、ワイド端からズーム中域までは周辺まで安定した描写を見せ、枝の1本1本までシャープに写っている
プログラムAE / 1/640秒 / F4.5 / 0EV / ISO50 / 晴天 / 13.4mm(80mm) / OFF / +1
剥製のフクロウ(ミミズク)かと思って近づいたら、なんと生きていた。井の頭公園駐車場近くのお店にて
プログラムAE / 1/100秒 / F4.0 / 0EV / ISO100 / 晴天 / 16.0mm(96mm) / OFF / +1

自宅からてくてくと歩いて、目的地の井の頭自然文化園に到着。まずはニホンアナグマをパチリ。檻が近いので、檻の隙間からうまく撮影することができた。動きが少ないのでシャッタースピードが遅くても動体ブレはなく、AFでも楽々ピントを合わせられた
プログラムAE / 1/50秒 / F4.2 / 0EV / ISO125 / 晴天 / 67.8mm(406mm) / OFF / +1
井の頭自然文化園のアイドル的存在、フェネック。アフリカのモロッコからアラビア半島にかけての砂漠地帯に生息するイヌ科でもっとも小型な種だそうで、長い耳とキツネのような逆三角の顔がなんとも愛くるしい。夕方でちょうど日が当たってきて明るかったのでISO80で撮影できた
プログラムAE / 1/200秒 / F4.4 / 0EV / ISO80 / 晴天 / 36.9mm(221mm) / OFF / +1

フェネックの檻は少し柵から離れているので、手を伸ばしてカメラを檻ギリギリまで近づけて撮影している。あいにくSP-550UZのレンズ鏡胴が入るほど檻の隙間は広くなく、わずかに画面左端に檻が写り込んでいるが、言わなければ気づかない程度だ
プログラムAE / 1/400秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / 晴天 / 84.2mm(504mm) / OFF / +1
檻の写り込みも縦位置で撮影すれば解消する。ただ、動物園に着いた時間が遅く、フェネックはちょうどお昼寝の時間で寝ている子たちがほとんど。ピントは併せやすいが、動きがないのがつまらない。ちょうど目を覚ました子と目が合ったものの、再びうとうと
プログラムAE / 1/500秒 / F4.6 / -0.3EV / ISO80 / 晴天 / 53.5mm / 320mm / OFF / +1

ホワイトバランスを“晴天”ポジションにして撮影しているのは、SP-550UZに限らず、薄い茶色はAWBが効き過ぎてグレーっぽくなりやすいから
プログラムAE / 1/400秒 / F4.3 / 0EV / ISO64 / 晴天 / 74.6mm(446mm) / OFF / +1
豪快に寝ているアライグマ。檻もなく撮るのは楽だけど、なんとも変化に乏しくつまらない。やはり動物園は朝早くに来るのが常識?
プログラムAE / 1/160秒 / F4.3 / -0.3EV / ISO64 / 晴天 / 29.4mm(176mm) / OFF / +1

見るからに毛が痛そうなアフリカタテガミヤマアラシ。結構シャッタースピードが遅くなってしまったが、うまく動きの止まった瞬間を捉えられたので、さほど被写体ブレを起こさず撮れた
プログラムAE / 1/60秒 / F4.3 / -0.3EV / ISO125 / 晴天 / 28.0mm(168mm) / OFF / +1
ワシミミズクのザーリャ(雌)。ユーラシア大陸に生息する最大級のフクロウだそうだ。檻の隙間からこちらを見た瞬間にシャッターを押した。目がとてもキレイだ
プログラムAE / 1/80秒 / F4.4 / 0EV / ISO125 / Auto / 33.3mm(199mm) / OFF / +1

同じ位置からズームを少し引いて撮影。シャッタースピードは同じだが、ズームをワイド側に引いて開放F値が明るくなった分、低感度になっている
プログラムAE / 1/80秒 / F3.9 / 0EV / ISO64 / Auto / 14.9mm(89mm) / OFF / +1
再びフェネック。閉園間近で奥の部屋に戻る時間なのか、お昼寝から起きて動きが活発になっていたが、その分、カメラで追うのは一苦労。うまく動きが止まった瞬間を狙って檻の隙間からパチリ
プログラムAE / 1/80秒 / F4.4 / 0EV / ISO125 / Auto / 32.5mm(194mm) / OFF / +1

504mm相当で1/40秒という手ブレ、動体ブレ必至のシャッタースピードだったが、CCDシフト方式の手ブレ補正と、たまたまフェネックが動かないでいてくれたおかげで、ブレもほとんどなく、フェネックの身体全体をうまく撮影することができた
プログラムAE / 1/40秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / Auto / 84.2mm / 504mm / OFF / +1
日も陰ってきて閉園時間も近づいてきた。井の頭自然文化園最後のカットは、リンゴを食べているマーラさん。モルモットと同じテンジクネズミ科の動物だそうだが、鹿くらいの大きさだ。瞳が印象的だったので思い切ってアップで狙ってみたが、後でExifのシャッタースピードを見てビックリ
プログラムAE / 1/30秒 / F4.5 / 0EV / ISO125 / Auto / 84.2mm(504mm) / OFF / +1

ビルの壁面に設けられたらせん階段を造形的に切り取ってみた。光学3倍ズームでも撮れる画角だが、一般的な光学3倍ズームよりも開放F値が半段から1段近く明るいのが強みだ。写りも非常にシャープだ
プログラムAE / 1/200秒 / F4.0 / 0EV / ISO50 / Auto / 16.4mm(98mm) / OFF / +1
1.7倍のテレコンを入手し、再び近くの小川を散歩しながら野鳥撮影にリベンジ。まずは草むらで休んでいるカルガモをパチリ。テレ端から少し引いているが、テレコンを装着しているとは思えないほどシャープな写りだ
プログラムAE / 1/640秒 / F4.4 / -0.3EV / ISO64 / Auto / 81.7mm(489mm) / OFF / 標準 TCON-17を使用

思ったように野鳥を捉えられないので、気分転換に青空バックに白いモクレンをアップで撮影。湿度が低く、非常に澄み渡った青空だったので、彩度を高めなくても気持ちのいい青に再現できた
プログラムAE / 1/500秒 / F4.5 / 0EV / ISO50 / Auto / 84.2mm(504mm) / OFF / 標準 T-CON17を使用
電柱が密集した不思議な場所を発見。東京電力のクルマがたくさん止まっているところを見ると、電気工事の研修場所だろうか? 高倍率ズーム機でありながら28mm相当のワイド撮影ができるのもSP-550UZの魅力だ
プログラムAE / 1/640秒 / F3.5 / 0EV / ISO50 / Auto / 4.7mm(28mm) / OFF / 標準

ようやくカワセミに遭遇するも、ターゲットは川の対岸で休んでいる。1.7倍のテレコンを装着して光学ズームテレ端で撮影しても、この大きさに写すのがやっと。やはり頻繁に足を運んで、運良く岸の手前にカワセミが止まるチャンスに遭遇するのを待つしかない。
プログラムAE / 1/640秒 / F4.5 / -0.7EV / ISO160 / 晴天 / 138.5mm(829mm) / OFF / +1
というわけで、テレコン付けてもやっぱりデジタルズーム(笑)。ただ、テレコンを付けているので、デジタルズーム倍率も低めで済み、それだけ画質の低下は少なくなっている。ブログに掲載するなら十分すぎる画質だ。
プログラムAE / 1/640秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO80 / 晴天 / 138.5mm(829mm) / ×2.6 / +1

浜離宮恩賜庭園の菜の花。風景モードで撮影しているが、青空の青さはそれほど強調されないようだ。最低感度のISO50で撮影されているので、ノイズもほとんど気にならず、非常にシャープな写りだ
風景 / 1/320秒 / F5.6 / 0EV / ISO50 / Auto / 4.7mm(28mm) / OFF / 標準
浜離宮恩賜庭園で撮影したら、お昼ご飯はやっぱり“築地”。日曜日でほとんどのお店は閉まっていたが、運良くいつも足を運ぶ“築地どんぶり市場”は開いていたので、定番の市場丼(900円)をオーダー。彩りがキレイだったのでスーパーマクロモードで撮影してみた
プログラムAE / 1/13秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / Auto / 9.8mm(59mm) / OFF / +1


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/digitalcamera/sp550uz/

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オリンパス、28mmからの光学18倍ズーム搭載の「SP-550UZ」(2007/02/14)



伊達 淳一
1962年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。写真、ビデオカメラ、パソコン誌でカメラマンとして活動する一方、その専門知識を活かし、ライターとしても活躍。黎明期からデジタルカメラを専門にし、カメラマンよりもライター業が多くなる。自らも身銭を切ってデジカメを数多く購入しているヒトバシラーだ。

2007/04/05 00:48
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