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【伊達淳一のレンズが欲しいッ!】【速報版】
キヤノン EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM

〜APSサイズでも超広角のズームレンズをファーストインプレッション
Reported by 伊達 淳一

 キヤノン EOS 20Dと同時に発表された「EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM」が11月下旬に発売される。EF-Sマウント採用の20DやEOS Kiss Digital専用レンズで、35mmカメラ換算の画角は16-35mm相当だ。このレンズの登場で、高価なEOS-1 Dsを買わなくても16mm相当のワイドな画角が楽しめる。

 ただ、10-22mmというこれまでにない短い焦点距離のズームだけに、その写りが気になるところだが、運良く2日だけ借りることができたので、その性能を確かめるべく、できるだけ多くのシチュエーションで実写しまくってみた。

 他誌の原稿の締切が迫っているのも構わずテスト撮影に出かけてしまったので、いつものようにフルバージョンのレポートはお届けできないが、画角ごとの歪曲収差チェックと、絞りによる写りの変化など、レンズの基本性能がわかるカットも掲載しているので、それらを見て判断してほしい。


EF-S 10-22mmF3.5-4.5 USM、EF-S 17-85mmF4-5.6 IS USM、EF 70-300mmF4.5-5.6 DO IS USMの3本のズームがあれば、16mmから480mm相当の画角をEOS 20Dでフルにカバーできる。重量も軽く、コンパクトなので旅行などには実に便利だ
 このレンズを半日間フルに使ってみて感じるのは、どの焦点距離域でも歪曲収差がよく抑えられていて、逆光でもゴーストやフレアが少ないことに驚かされる。フードは別売で、貸出レンズにもフードは付属していなかったのだが、それでも作例を見ればわかるように、ゴーストが出たとしてもごくわずかだ。光源の位置やズームポジションをさまざまに変えて試してみたが、ほとんど目立ったゴーストは発生しない。今回、ゴーストが発生しているカットのなかには、フードがあれば防げたカットもあると思う。

 また、レンズが軽量で、超広角ズームとしては割とコンパクトなのも魅力だ。フィルター径は77mmとそれなりに大きめだが、鏡胴部分がさほど太くなく、しかも重量が軽いので、20Dとのバランスもいい。もちろん、PLフィルターも装着できるので、シグマ12-24mmズームよりは使い勝手がイイ。

 うるさいことを言えば、周辺部で画質が低下したり(特にこの個体は画面右隅で像が乱れ気味)、倍率色収差も発生しているが、このレンズには“L”の称号は与えられていないし、価格もLレンズよりも安い。8万円台半ばという価格を考えれば、よく写るレンズだと思う。


画角ごとの歪曲収差チェック

※作例のリンク先は、特に記載がない限り、撮影した画像データそのものです。縦位置のものは、サムネイルのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。クリックすると撮影したの画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは画像解像度(ピクセル)/露出時間/レンズF値/ISO感度/露出補正値/ホワイトバランス/レンズの焦点距離です。

※この項目の画像はガラス越しに撮影していますので、解像力については他のカットを参照して下さい。


【10mm】3,504×2,336 / 1/160(秒) / F11.0 / 200 / 0 / 自動 / 10.00(mm) 【14mm】3,504×2,336 / 1/125(秒) / F11.0 / 200 / 0 / 自動 / 14.00(mm)

【17mm】3,504×2,336 / 1/160(秒) / F11.0 / 200 / 0 / 自動 / 17.00(mm) 【22mm】3,504×2,336 / 1/160(秒) / F11.0 / 200 / 0 / 自動 / 22.00(mm)

絞りによる映りの変化

【10mm F3.5】3,504×2,336 / 1/320(秒) / F3.5 / 400 / 0 / 自動 / 10.00(mm) 【10mm F5.6】3,504×2,336 / 1/125(秒) / F5.6 / 400 / 0 / 自動 / 10.00(mm)

【10mm F8.0】3,504×2,336 / 1/50(秒) / F8.0 / 400 / 0 / 自動 / 10.00(mm) 【14mm F4.0】3,504×2,336 / 1/200(秒) / F4.0 / 400 / 0 / 自動 / 14.00(mm)

【14mm F5.6】3,504×2,336 / 1/100(秒) / F5.6 / 400 / 0 / 自動 / 14.00(mm) 【14mm F8.0】3,504×2,336 / 1/50(秒) / F8.0 / 400 / 0 / 自動 / 14.00(mm)

【17mm F4.0】3,504×2,336 / 1/200(秒) / F4.0 / 400 / 0 / 自動 / 17.00(mm) 【17mm F5.6】3,504×2,336 / 1/100(秒) / F5.6 / 400 / 0 / 自動 / 17.00(mm)

【17mm F8.0】3,504×2,336 / 1/60(秒) / F8.0 / 400 / 0 / 自動 / 17.00(mm) 【22mm F4.5】3,504×2,336 / 1/200(秒) / F4.5 / 400 / 0 / 自動 / 22.00(mm)

【22mm F5.6】3,504×2,336 / 1/125(秒) / F5.6 / 400 / 0 / 自動 / 22.00(mm) 【22mm F8.0】3,504×2,336 / 1/60(秒) / F8.0 / 400 / 0 / 自動 / 22.00(mm)

作例

3,504×2,336 / 1/125(秒) / F11.0 / 100 / 0 / 手動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/800(秒) / F5.6 / 100 / 0 / 手動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/800(秒) / F3.5 / 100 / 0 / 手動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/320(秒) / F8.0 / 100 / +0.3 / 手動 / 14.00(mm)

3,504×2,336 / 1/640(秒) / F8.0 / 200 / 0 / 手動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/80(秒) / F4.5 / 400 / +1.3 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/50(秒) / F3.5 / 400 / +1.0 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/100(秒) / F5.0 / 800 / 0.7 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/500(秒) / F5.6 / 100 / 0 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/400(秒) / F8.0 / 100 / 0 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/200(秒) / F11.0 / 100 / 0 / 手動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/500(秒) / F5.6 / 100 / 0 / 手動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/400(秒) / F8.0 / 100 / 0 / 手動 / 22.00(mm) 3,504×2,336 / 1/400(秒) / F8.0 / 100 / 0 / 手動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/800(秒) / F5.6 / 100 / -0.3 / 手動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/800(秒) / F5.6 / 100 / -0.3 / 手動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/1,000(秒) / F5.6 / 100 / +0.3 / 手動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/320(秒) / F5.6 / 100 / +0.7 / 手動 / 20.00(mm)

3,504×2,336 / 1/25(秒) / F5.6 / 100 / +1.0 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/60(秒) / F4.0 / 200 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/500(秒) / F8.0 / 200 / 0 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/500(秒) / F8.0 / 200 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/200(秒) / F3.5 / 200 / +0.7 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/30(秒) / F4.5 / 400 / +0.7 / 自動 / 13.00(mm)

3,504×2,336 / 1/50(秒) / F4.0 / 800 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/500(秒) / F5.6 / 200 / +1.0 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/1,000(秒) / F5.6 / 200 / +0.3 / 自動 / 22.00(mm) 3,504×2,336 / 1/800(秒) / F5.6 / 200 / +0.7 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/500(秒) / F5.6 / 100 / 0 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/1,600(秒) / F5.6 / 200 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/2,000(秒) / F5.6 / 400 / +0.3 / 手動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/640(秒) / F7.1 / 200 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/250(秒) / F5.6 / 100 / +0.7 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/50(秒) / F4.5 / 800 / +1.7 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/250(秒) / F10.0 / 200 / +1.7 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/60(秒) / F5.6 / 400 / +0.3 / 自動 / 13.00(mm)

3,504×2,336 / 1/50(秒) / F4.0 / 400 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/100(秒) / F4.0 / 400 / +1.0 / 手動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/60(秒) / F4.5 / 400 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/30(秒) / F3.5 / 400 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm)

3,504×2,336 / 1/20(秒) / F3.5 / 400 / +1.0 / 自動 / 10.00(mm) 3,504×2,336 / 1/30(秒) / F3.5 / 400 / +0.3 / 自動 / 10.00(mm)


URL
  キヤノン
  http://canon.jp
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/ef/catalog/category/ef_s10_22_f35_45.html

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伊達 淳一
1962年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。写真、ビデオカメラ、パソコン誌でカメラマンとして活動する一方、その専門知識を活かし、ライターとしても活躍。黎明期からデジタルカメラを専門にし、カメラマンよりもライター業が多くなる。自らも身銭を切ってデジカメを数多く購入しているヒトバシラーだ。

2004/11/05 00:35
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