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キヤノン IXY DIGITAL 800 IS【第3回】
マイカラーで真っ青な空

Reported by 奥川 浩彦


 そこそこ撮影を続けてきたのでバッテリーの持ち具合を報告しよう。IXY DIGITAL 800 ISの撮影可能枚数は約240枚(CIPA準拠)となっているが、実際に筆者がバッテリー交換をしたのはおよそ500枚だった。手ブレ補正の性能を試したかったこともありストロボなしの撮影が多いのと、ついつい保険をかけて連写することが多いので一般的な撮影よりは多少多めに撮れている可能性はある。とりあえず手ブレ補正によって極端にバッテリーの持ちが悪くなることはなさそうだ。

 筆者としては500枚は多いとは思わないが、普通に使う分には十分な枚数だと思う。強いていえば筆者のようにずぼらな性格な方は、充電せずに出掛けて肝心なところで電池切れってことがあるので、予備バッテリーを持つことをお奨めする。

 さてIXY DIGITAL 800 ISにはマイカラーという機能がある。筆者は基本的には標準で撮ってフォトレタッチする方式をとっているが、ユーザーによってはそのままDPEを利用するケースもあるだろう。そこでいくつかの作例で試してみた。

 マイカラーとして選べるのは、「くっきりカラー」、「すっきりカラー」、「セピア」、「白黒」、「ポジフィルム」、「色白肌」、「褐色肌」、「あざやかブルー」、「あざやかグリーン」、「あざやかレッド」、「カスタムカラー」の11種類。カスタムカラーの中ではコントラスト、シャープネス、色の濃さなどが設定できる。撮影時にこだわる方はいろいろ設定してみるといいだろう。

 今回は名古屋港に出かけてみた。空の青さが素晴らしかったので、あざやかブルーに設定してみる。最初は名古屋港水族館に渡る橋の上で撮影。実際に都会の空がこれほど青いか疑問であるが、確かに名前の通りのあざやかなブルーな空になった。

 次は南極観測船ふじの横に置かれているスクリューを撮ってみた。反射するスクリューの羽根と空の青さを出すため露出補正を-1.3EVに設定している。こちらもあざやかブルーだと見事な青空で写っている。どちらの絵を好むかは見る人の好みだと思うが、機能としての面白味はある。初めてフォトレタッチソフトに触れたときに写真を加工する楽しさを感じた人は多いと思う。観光地で周りを見ればデジカメだらけの昨今、全ての人がレタッチするわけではないだろうから、カメラ自体で演出できるのはそれなりに魅力だろう。

※作例のリンク先ファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
※写真下の作例データは、記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。


あざやかブルーで撮影。見事な青空で撮影できる
2,816×2,112 / 1/500秒 / F6.3 / 0EV / ISOオート / WB:オート / 7.47mm
マイカラーOFF。実際の空はこの程度の青さだ
2,816×2,112 / 1/500秒 / F6.3 / 0EV / ISOオート / WB:オート / 7.47mm

-1 1/3EVで羽根のディティールと空の青さを強調。あざやかブルーによる濃い青が凄い
2,816×2,112 / 1/800秒 / F5.6 / -1.3EV / ISOオート / WB:オート / 5.8mm
同じ補正値でマイカラーOFF。アンダー目に撮ったため、これでも実際の空より青い
2,816×2,112 / 1/640秒 / F5.6 / -1.3EV / ISOオート / WB:オート / 5.8mm

あざやかブルーで露出を変えて撮影。こちらは空を意識して-1.67EVに
2,816×2,112 / 1/500秒 / F5.6 / -1.67EV / ISOオート / WB:オート / 5.8mm
建物も意識して-0.7EVにて撮影。建物は明るくなったが空の青さも失われた
2,816×2,112 / 1/250秒 / F5.6 / -0.7EV / ISOオート / WB:オート / 5.8mm

 隣接するイタリア村の塔も撮影した。同じあざやかブルー同士の比較だが、今度は露出補正を変えての撮影だ。片方を空の青さを強調するため-0.7EVに設定、もう一方は建物の明るさを意識して-1.6EVとした。空の青さを強調するには露出の設定は重要だ。多くの場合多少アンダーに撮ると青さが引き立つ。撮ってすぐに確認できるデジカメならではのメリットなので露出補正で気に入った色を選んでほしい。

 話しは少しそれるが、IXY DIGITAL 800 ISの露出補正はファンクションボタンのメニューの中で変更を行なう。この操作性はよくない。外部ボタンのどれかに割り付けるとかしてメニューの中に入らないで露出補正ができるようにしてほしい。

 次に名古屋駅そばにあるノリタケの森で芝生とレンガの建物を比較撮影してみた。あざやかグリーン、あざやかレッド、マイカラーOFFの3枚だ。芝生はあざやかグリーンで見事にグリーンに変わった。赤レンガはあざやかレッドで多少赤くはなったがそれほど大きな変化はなかった。赤レンガと言っても真っ赤ではないので対象の色ではなかったようだ。

 最後は自宅近所の熱田神宮で鳥居と木と空をあざやかグリーンとあざやかブルーで比較した。空の青さはあざやかブルーでハッキリと差が出たが、葉っぱの緑はあざやかグリーンによる差が少なかった。芝生の緑とはマッチしたがこの葉っぱの緑とは相性がよくなかったようだ。


あざやかグリーンで芝生は見事な緑にになった
2,816×2,112 / 1/500秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 6.63mm
あざやかレッド。赤レンガはそれほど赤くならない
2,816×2,112 / 1/640秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 6.63mm

マイカラーOFF。実際の芝生はこの程度だ
2,816×2,112 / 1/500秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 6.63mm

あざやかブルー。空の青は高い確率で濃くなる
2,816×2,112 / 1/400秒 / F2.8 / -1EV / ISO100 / WB:オート / 5.8mm
あざやかグリーン。この作例ではそれほど変化しなかった
2,816×2,112 / 1/400秒 / F2.8 / -1EV / ISO100 / WB:オート / 5.8mm

 その後もいろいろと試してみたが、一番ハッキリと効果があるのはあざやかブルーのようだ。露出補正を多少マイナスに振って色を出やすくすれば青空はかなり青くなる。あざやかグリーンとあざやかレッドは微妙で効果が出たり出なかったりした。晴天の空をより青く撮りたいときにはあざやかブルーは期待できそうだ。

 この撮影の後、天気が良いとついつい空の青さを気にするようになった。あざやかブルーの青と実際の名古屋市内の青空にはかなり差がある。空を見上げる度に「あんなに空は青くないよなぁ〜」と感じる。筆者としてはとりあえずマイカラーOFFで撮って、どう仕上げるかは後からレタッチするときに考えることにした。


津島市の藤まつりでの撮影。マイカラーOFFだが露出補正で空の青さを比較してみた。こちらは補正なし
2,816×2,112 / 1/320秒 / F2.8 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm
-1EVにするだけでこれだけ空は青くなる。藤の下方は暗くなるのでバランスの取り方は撮影者しだい
2,816×2,112 / 1/200秒 / F5.6 / -1EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm

青空の下で名古屋港ポートビルを撮影。マイカラーは使用していないが、筆者としては充分な青空だ
2,816×2,112 / 1/500秒 / F5.6 / 0EV / ISOオート / WB:オート / 6.63mm
鳩が留まった瞬間に撮影。ワンポイント加えたことで作品としてはこちらがお気に入り
2,816×2,112 / 1/800秒 / F5.6 / -1.3EV / ISOオート / WB:オート / 5.8mm

同じ橋で水族館側からポートビルを撮影。この日の名古屋市内の空はこの程度の青さだろう
2,816×2,112 / 1/640秒 / F5.6 / 0EV / ISOオート / WB:オート / 5.8mm
美大志望の専門校生。こういった仕事でモデルをお願いするとき、コンパクトデジカメは辛い。一眼レフだと頼みやすいと感じるのは筆者だけではないだろう
2,816×2,112 / 1/640秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 5.8mm


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/ixyd/800is/
  気になるデジカメ長期リアルタイムレポートバックナンバー
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/backno/longterm.htm

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( 奥川 浩彦 )
2006/05/25 01:23
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