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オリンパス μ-mini DIGITAL【第3回】
しずくデザイン最大の敵「手ブレ」を軽減する

Reported by 編集部


 コンパクトでスタイリッシュなボディに、しっかりした写りのμ-mini DIGITAL。メニューの操作性も悪くなく「常時持ち歩きデジカメ」として惚れ込んでいるが、いくつか不満もある。その筆頭が「手ブレしやすい」点だ。

 これは「特徴的なボディデザイン」、「サラサラした表面処理」、「ベース感度がISO64と低い」、「感度AUTO設定でもめったに増感しない」などが原因と見られる。さらにシャッターボタンの2段目が堅く、これも手ブレにつながっているようだ。手にした当初は1/125秒すらほとんどブレていたほどだ。

 色々な持ち方を試した結果、左手の人差し指と親指でL字型を作り、人差し指の腹を底面に添え、親指で本体右側の角を、人差し指で左下のバッテリ室の蓋をギュっとつまむ方法に落ち着いた。しかしこれでも個人的には1/60秒程度が限界だし、指がすぐに痛くなる。汗で親指がすべることもある。

 そこで、今回は手ブレを軽減する方法をいくつか実践してみた。なお、「常時携帯カメラ」という自分の使い方から、三脚、一脚は考慮していない。


ネックストラップで突っ張る。しかし引っ張ると少し伸びる素材のものは使いづらい
 まず、伊達淳一氏のレビューでも解説のあった、ネックストラップを突っ張らせる方法。結論からいえば、これが最も手軽で効果が高かった。中途半端な大きさのカメラを首から吊るすと胸元でブラブラしてうっとしいが、μ-mini DIGITALの場合は、上着の内ポケットやシャツの胸ポケットに入れてしまえば良い。欲をいえばストラップ取り付け穴がボディ左右の2点にあれば、さらに安定させやすいと思う。

 「ネックストラップ法」の難しさは、当たり前だが支持する首や体がブレると意味がないことだ。また、腕や手首に力を入れるので、カメラにプルプルと筋肉の緊張が伝わることもある。そのため、ある程度の訓練は必要だった。さらに、ネックストラップの形状や素材によっても使い勝手が変化する。たとえば、掲載写真で使用しているストラップは、突っ張ると伸びる上、細いので首が痛くなる。純正を含め、適度な伸びとすべり具合、長さ調節のしやすいストラップを探してみたい。

 ボトムグリップ系のアクセサリも面白い。本体以外に指を引っ掛ける場所ができるので、保持しやすくなる。その中でも買ったばかりなのがコシナ製の「ボトムグリップA」。購入価格は4,810円と高価だが、表面の触り心地と手の中にほどよく収まる大きさが心地よい。周囲の編集部員からは「せっかくの小ささが台無し」、「何かがカメラから垂れている見たい」、「100円均一ショップで売ってそう」と散々な評価だが、最近はこれがないと撮る気にならないほど気に入っている。


コシナのベッサ用オプション「ボトムグリップA」。棒状のボトムグリップBもある ボトムグリップAを装着。かわいい見た目にも満足 ケンコーの三脚内蔵グリップ「DGS-35」。いざというときには卓上三脚にも

 以前「デジカメアイテム丼」で紹介したケンコーの三脚内蔵グリップも試してみた。グリップが長く、右手小指まで力を入れられるので、ブレ防止策としては強力だ。ただし、冬場は金属製のグリップ表面が冷たくなるため、現在は使用を控えている。

 現在は主にネックストラップ+ボトムグリップAという装備で撮り歩いている。このおかけで1/30~1/60秒の成功率はかなり高まったことは確か。さらに感度を、A4プリントでもノイズの影響があまり見られないISO100に固定。1/15秒でブレなかったこともあり、撮影範囲が広がったのはありがたい。ブレも止まったことで、次回はマクロモードに取り組みたい。また、感度や絞りが固定されるので控えていたシーンモードも試すつもりだ。



URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/lineup/digicamera/mjuminid/
  オリンパス、「しずく」デザインのコンパクトデジカメ(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0914/olympus1.htm

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( 編集部 )
2004/12/24 00:14
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