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シグマ「55-200mm F4-5.6 DC HSM」

交換レンズ実写ギャラリー
Reported by 上田晃司

D80 / 3,872×2,592 / 4.5秒 / F7.1 / -1.33EV / ISO100 / WB:オート / 200mm




D80に装着したところ。発売日は7月6日。価格は3万4,545円
 従来モデル「55-200mm F4-5.6 DC」に、超音波モーター「HSM」を搭載したモデルだ。既存のニコン用にHSMを搭載することで、ボディ内にフォーカス駆動のモーターを搭載していないD40やD40XでAF動作が可能になった。現在のところ、HSMモデルはニコン用のみ。APS-Cサイズのデジタル専用設計ということもあり、望遠ズームレンズとは思えないほど軽量かつコンパクトなボディはとても魅力だ。

 ニコン製デジタル一眼レフカメラに装着すると、35mm判の焦点距離で82.5〜300mm相当の画角をカバーできる。焦点距離的にはニコンの純正レンズ「AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 55-200mm F4-5.6 G (IF)」と同じだ。絞り羽根は、ニコンが7枚の円形絞りを採用しているのに対してシグマは8枚。円形絞りは非採用。さらに、ニコン製がVR(手ブレ補正)を搭載しているのに対し、シグマ製は手ブレ補正は搭載していない。

 VR非搭載の点でシグマは不利だが、その分シグマは全長が1.5cm短い。また、標準価格で1万2,705円、実売で9,000円前後の価格差を考えると、少しは納得できるだろう。

 HSMのおかげでフォーカスが速く、動き回る動物や昆虫にもスムーズにAFを合わせられるのがうれしい。その上、大きく操作しやすいフォーカスリングは、MFで撮影する際とても快適に操作できた。ただしAFでピントを合わせた後、そのままMFでの操作に移行できない。AFスイッチをOFFにしてからMFで調整するか、AFロックを使用することによって解決することになる。

 描写に関しても、コントラスト、色合い、シャープネス、解像感において満足いくものだった。絞り値開放で撮影すると少し柔らかい描写になるものの、1/3〜2/3段ほど絞るだけでかなりシャープになり、被写体のディテールを繊細に表現してくれる。ボケ味もとても自然で好印象だ。

 夜景撮影の際、強い光を放つ光源を入れて撮影したが、大きなフレアやゴーストなどは見られなかった。望遠ズームレンズに多い糸巻き型の収差が見られるが、程度が軽いのでさほど気にならない。周辺光量落ちも少なく、このクラスのレンズとしては優秀だ。

 最短撮影距離はズーム全域で110cm。最大撮影倍率は1:4.5だ。マクロレンズほど寄ることはできないが、マクロレンズを持っていない時でも花や昆虫を大きく撮影できるので、とても重宝するだろう。

 機動性を重視した軽量かつコンパクトなボディに加え、HSMを搭載。画質にもこだわったお買い得のレンズだ。軽量でコンパクトなレンズは、小さめのカメラバックや普通の鞄に入れてもほとんど気にならない。旅先などでも邪魔にならないだろう。軽量でコンパクトなため、エントリーユーザーだけではなく、大口径望遠ズームレンズ所有者のスナップ用や、バックアップレンズとしてもオススメだ。

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 作例下の撮影データは、使用ボディ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
  • 強調のため一部の項目を1行目に抜粋した場合もあります。





D80 / 3,872×2,592 / 10秒 / F10 / +0.67EV / ISO100 / WB:タングステン / 55mm
D80 / 3,872×2,592 / 9秒 / F10 / +0.67EV / ISO100 / WB:タングステン / 200mm

D80 / 3,872×2,592 / 7.1秒 / F13 / -0.33EV / ISO100 / WB:マニュアル(4,000K) / 55mm
D80 / 3,872×2,592 / 1/250秒 / F6.3 / -0.33EV / ISO400 / WB:晴れ / 180mm

D80 / 3,872×2,592 / 1/25秒 / F7.1 / -0.67EV / ISO400 / WB:曇り / 200mm
D80 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F5.6 / -0.67EV / ISO400 / WB:曇り / 200mm(最短撮影距離)

D80 / 3,872×2,592 / 1/160秒 / F9 / -0.33EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,300K) / 50mm D80 / 3,872×2,592 / 1/160秒 / F14 / +0.33EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,300K) / 200mm




D80 / 3,872×2,592 / 1/250秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 200mm




D80 / 3,872×2,592 / 1/13秒 / F4 / 0EV / ISO250 / WB:オート / 55mm
D80 / 3,872×2,592 / 1/6秒 / F5.6 / 0EV / ISO250 / WB:オート / 55mm
D80 / 3,872×2,592 / 1/3秒 / F8 / 0EV / ISO250 / WB:オート / 55mm

D80 / 3,872×2,592 / 1/2秒 / F11 / -0.33EV / ISO250 / WB:オート / 55mm D80 / 3,872×2,592 / 1.1秒/ F16 / 0EV / ISO250 / WB:オート / 55mm

D80 / 3,872×2,592 / 1/5秒 / F5.6 / +0.33EV / ISO250 / WB:オート / 200mm
D80 / 3,872×2,592 / 1/8秒 / F6.3 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 200mm
D80 / 3,872×2,592 / 1/6秒 / F8 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 200mm

D80 / 3,872×2,592 / 0.4秒 / F11 / +0.33EV / ISO400 / WB:オート / 200mm
D80 / 3,872×2,592 / 1/2秒 / F16 / -0.33EV / ISO400 / WB:オート / 200mm





URL
  シグマ
  http://www.sigma-photo.co.jp/
  製品情報
  http://www.sigma-photo.co.jp/lens/digital/55_200_4_56.htm

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上田晃司
(うえだこうじ)1982年広島県生まれ。アメリカ、サンフランシスコに留学し、写真と映像の勉強をする。学生時代にTV番組やCMを制作するものの人物写真に目覚め、写真家を目指すことを決意。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントしながらフリーランスのカメラマン、ライターとしても活動を開始。

2007/08/10 00:19
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