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第43回木村伊兵衛写真賞は小松浩子氏・藤岡亜弥氏が受賞
2018年3月16日 15:19
株式会社朝日新聞出版は3月16日、第43回木村伊兵衛写真賞の受賞者が小松浩子氏と藤岡亜弥氏に決定したと発表した。
今回の木村伊兵衛賞は、ノミネートされた6名すべてが女性だったことで話題を呼んだ。その中から、大量のモノクロ写真によるインスタレーションが印象的な小松氏と、日常を通してヒロシマへの意識化を試みた『川はゆく』の藤岡氏が受賞した。
受賞作品展がニコンプラザ新宿「THE GALLERY 1」(4月24日〜5月7日)、ニコンプラザ大阪「THE GALLERY」(6月14日〜6月20日)に行われる。
小松浩子
対象作
展示「人格的自律処理」(「鏡と穴-彫刻と写真の界面 vol.4 小松浩子」出展作=ギャラリーαM:東京)
展示「The Wall, from 生体衛生保全, 2015」(「THE POWER OF IMAGES」出展作=MAST:イタリア・ボローニャ)
プロフィール
こまつ・ひろこ
1969年、神奈川県生まれ。2009年の初個展以降、国内外で個展、グループ展多数。10 〜11年、自主ギャラリー・ブロイラースペースを主催、毎月個展を開催。15年、ドイツのThe 6th Fotofestivalで発表された作品がイタリアのMAST財団に収蔵。17年、DIC川村記念美術館の光田ゆり氏のキュレーションで行われた『鏡と穴-彫刻と写真の界面 vol.4 小松浩子』が、「Artforum」のアーティストが選ぶベスト写真展(原美樹子選)に選出。
藤岡亜弥
対象作
写真集『川はゆく』(赤々舎)
展示「アヤ子、形而上学的研究」(ガーディアン・ガーデン:東京)
プロフィール
ふじおか・あや
1972年、広島県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。2008年新進芸術家海外研修員(文化庁) としてニューヨークに滞在。12年に帰国、現在、東広島市在住。写真集に『さよならを教えて』(04年、ビジュアルアーツ)、『私は眠らない』(09年、赤々舎)、『川はゆく』(17年)。05年第24回写真『ひとつぼ展』入選、10年日本写真協会賞新人賞、16年伊奈信男賞受賞。サンフランシスコ現代美術館に作品が収蔵。