オリンパス、広角パンケーキレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」


 オリンパスは、マイクロフォーサーズに対応したパンケーキレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」と専用外付け光学ビューファインダー「VF-1」を7月3日に発売する。価格はM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8が4万9,875円、VF-1が1万8,375円。併せて専用プロテクトフィルター「PRF-D37」を同日に発売する。価格は3,675円。

 また、オンラインショップ限定でM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8専用レンズキャップも同日発売する。ブラック(LC-37F BLK)、グリーン(LC-37F GRN)、ワイン(LC-37F PUR)の3色を用意する。価格はそれぞれ2,980円。

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8VF-1。ホットシューに装着して使用する。視野枠はブライトフレーム。VF-1使用時には、E-P1本体の液晶モニターを消灯することも可能
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8のレンズ構成。桃色は非球面レンズを示すM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8のMTF曲線
VF-1のレンズ構成図

 厚さ22mmのパンケーキレンズ。同社初のマイクロフォーサーズ対応デジタルカメラ「E-P1」のキットレンズにもなっている。オリンパスでは、マイクロフォーサーズ対応レンズの名称を「M.ZUIKO DIGITAL」として展開する。“M”は、「Micro Four Thirds」の略。35mm判換算の焦点距離は34mm相当の単焦点タイプ。

 絞りを挟んで前後が対称形に近いダブルガウスタイプをベースに、広い画角を確保するため凹レンズを光学系の最前面に配置したレトロタイプを採用した。レンズ構成は両面非球面レンズ1枚を含む4群6枚。レンズ全面から15cmまで被写体に接近できる。逆光時のゴーストやフレアーを抑えるため、レンズ全面にマルチコートを施している。

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8とVF-1を装着した「E-P1」(シルバー)同ホワイト

 ハイスピードイメージャAFの制御に適したステッピングモーターを採用した。フォーサーズ用レンズの「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」と比較して、ハイスピードイメージャAFの合焦速度は2倍になったという。フォーカスリングは電子式。

 最短撮影距離は0.2m。最大撮影倍率は0.11倍(35mm判換算0.22倍)。絞りは円形の5枚羽根。フィルター枠は37mm径。サイズは57×22mm(最大径×全長)。重量は71g。

PRF-D37オンラインショップ限定の専用レンズキャップ。往年のハーフサイズ一眼レフカメラ「ペンF」用交換レンズのキャップをイメージした。“F”の飾り文字が入る


(本誌:武石修)

2009/6/16 14:00