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ソニーのスマホ向けCMOSイメージセンサーが業績好調

2019年度経営方針より 今後も好材料が続く

ソニーモバイル製のスマートフォン「Xperia 1」。シリーズ初のトリプルカメラを搭載。

ソニー株式会社は5月21日、中期経営計画の進捗とあわせ、2019年度経営方針を発表した。

ソニーグループ全体の取り組みの中、イメージング関連ではCMOSイメージセンサーへの注力が強調されている。2018年度、ソニーのスマートフォン市場向けCMOSイメージセンサーは金額シェア1位を堅持しており、特に多眼化・大判化といったトレンドに対し、安定供給を実現したとしている。

CMOSイメージセンサーの売上のうち、約8割はスマートフォン向けとなっている。ソニーでは今後も多眼化・大判化による需要拡大を見込む一方で、スマートフォンの3Dカメラ需要などを背景に、ToF(Time of Flight)方式の距離画像センサーが求められることも示唆。ソニーは裏面照射型のToFセンサーを開発しており、2019年での量産化が報じられている。

こうした背景をもとに、ソニーは今後も業界トップポジションを堅持する考え。また、この先数年間での増産投資は必要だが、「CMOSセンサーの生産設備は陳腐化しにくく、長期的に投資リターンは高い」としている。

本誌:折本幸治