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SIGMA sd Quattro、2016年度グッドデザイン金賞を受賞

斬新なスタイルとオリジナリティが評価される

株式会社シグマのミラーレスカメラ「SIGMA sd Quattro」が、2016年度「グッドデザイン金賞」を受賞した。

グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)は、グッドデザイン賞に出品されたすべての製品の中で、「社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザイン」(公式ページより)に与えられる。

2016年度グッドデザイン賞が9月29日に発表された際、sd Quattroはグッドデザイン金賞の候補である「グッドデザイン・ベスト100」に選出されており、その結果に期待が集まっていた。

カメラ業界からグッドデザイン金賞が輩出されたのは、2014年度の「SIGMA dp1 Quattro」およびソニー「QX1」以来。

審査員の評価

カメラらしいクラシカルなデザインが主流となっているデジタルカメラの世界において、独自のFoveonセンサとデジタルカメラのデザインを根本から問い直し再定義した斬新なスタイルで新基軸を打ち出し高い評価を得ているSIGMA。本製品も「カメラらしい」ではなく「SIGMAらしい」と感じさせるオリジナリティを継承しつつ、レンズやアクセサリーなどとともに、同社の撮影システムの中核をなすカメラとして、細部にわたる完成度の高さが評価された。

レンズ交換式デジタルカメラ [sd Quattro System] 受賞対象一覧 Good Design Award

sd Quattroは、シグマ初のミラーレスカメラとして7月7日に発売。イメージセンサーにAPS-Cサイズ相当のFoveon X3ダイレクトイメージセンサーを搭載し、ミラーレスカメラながら一眼レフカメラ用のシグマSAマウントを採用している。その結果生じたであろう特異なデザインが、発表当初大いに話題を呼んだ。

今回の受賞でも、保守化が進むカメラボディのデザイントレンドにおいて、突出したオリジナリティが高く評価されたようだ。

価格はオープン。ボディのみの実勢価格は8万8,000円前後。

年内にはイメージセンサーサイズをAPS-H相当とした上位モデル「sd Quattro H」の発売が予定されている。