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記録メディア転送速度テスト【
SDHCメモリーカード編 】
~容量32GBの製品を試す
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- 記録メディアの転送速度を編集部で簡易に計測して掲載するコーナーです。
- 掲載した結果はテストした個体によるもので、市場におけるすべての製品の性能を保証するものではありません。
- 記事中の価格や仕様は執筆時のものです。価格は市況により変動する可能性があります。
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RP-SDV32GL1K(左)とSD-HC032GT4
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2008年に入り、32GBのSDHCメモリーカードを相次いで各社が発売。市場でも入手が容易になってきた。SDHCメモリーカードが登場したのは2006年で、当初のロードマップ通り、およそ2年で規格上の最大容量に達したことになる。
コンパクトデジタルカメラでは既に主流となったSDHCメモリーカードだが、デジタル一眼レフカメラでも採用機種が増えつつあり、連写などでの書き込み性能を気にするユーザーもいるだろう。
今回は、パナソニックと東芝の32GB SDHCメモリーカードをテストした。パナソニックの「RP-SDV32GL1K」はClass6に対応し、転送速度は最大20MB/秒を謳っている。一方、東芝の「SD-HC032GT4」はClass4に対応し、最大公称転送速度は6MB/秒。実勢価格はRP-SDV32GL1Kが6万5,000円前後、SD-HC032GT4が3万8,000円前後となっている。
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Extreme Ducati Edition SD Plus(左)とRSDC-G4GC6
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また比較のために、サンディスクの「Extreme Ducati Edition SD Plus」(4GB、Class 6)とバッファローの「RSDC-G4GC6」(4GB、Class6)も計測した。
テストに使用したSDHCメモリーカード
製品名 |
発売元 |
容量 |
Class |
公称転送速度 |
RP-SDV32GL1K |
パナソニック |
32GB |
Class6 |
20MB/秒 |
SD-HC032GT4 |
東芝 |
32GB |
Class4 |
6MB/秒 |
Extreme Ducati Edition SD Plus |
サンディスク |
4GB |
Class6 |
20MB/秒 |
RSDC-G4GC6 |
バッファロー |
4GB |
Class6 |
20MB/秒 |
■ ニコンD80での書き込みテスト
- カメラのバッファをすべて開放した状態でRAW画像(約6.6MB/枚)を30枚連写し、メモリカードアクセスランプが点灯してから消灯するまでの時間を計測した
- 各メモリカードごとに5回計測し、平均時間を小数第1位まで記載した
- カメラにはボディキャップを装着し、マニュアルモードでシャッター速度は1/2,000秒に固定した。
ニコン「D80」での計測結果
製品名 |
発売元 |
容量 |
書き込み時間 |
RP-SDV32GL1K |
パナソニック |
32GB |
25.47秒 |
SD-HC032GT4 |
東芝 |
32GB |
40.12秒 |
Extreme Ducati Edition SD Plus |
サンディスク |
4GB |
25.84秒 |
RSDC-G4GC6 |
バッファロー |
4GB |
33.83秒 |
もっとも高速だったのはRP-SDV32GL1Kで、Ducati Edition SDとほぼ同じ25秒台を記録。一方SD-HC032GT4は40秒以上かかった。
■ PCカードアダプター経由でのテスト
- PCカードアダプターは、32bit CardBus対応のパナソニック「BN-SDDBP3」を使用
- HDBENCH Ver3.30のDISK計測でそれぞれ5回測定し、Read、Write、Copyの各転送量(KB/秒)の平均を記載した
- テスト環境は、Windows XP Professinal SP3、Core 2 Duo 1.8GHz、メモリ2GBのノートPC
PCカードアダプターでの計測結果
製品名 |
発売元 |
容量 |
Read |
Write |
Copy |
RP-SDV32GL1K |
パナソニック |
32GB |
21768.0 |
8265.8 |
1339.0 |
SD-HC032GT4 |
東芝 |
32GB |
16406.2 |
7460.0 |
2988.2 |
Extreme Ducati Edition SD Plus |
サンディスク |
4GB |
22135.0 |
8858.0 |
3203.2 |
RSDC-G4GC6 |
バッファロー |
4GB |
21149.0 |
7000.8 |
2905.2 |
Readは、SD-HC032GT4以外20MB/秒以上出ており十分高速といえる。Writeはいずれも7~8MB/秒となっており、カードによる差はあまりなかった。Copyについては、RP-SDV32GL1Kのみ振るわない結果となった。
■ まとめ
RP-SDV32GL1Kが、比較的高速とされているDucati Edition SDと同等の転送速度を出したことで、SDHCメモリーカードとして高速な部類に入るといえそうだ。SD-HC032GT4は、RP-SDV32GL1Kには及ばなかったもののClass4としての転送速度はしっかり出ていた。両者にはそれなりの価格差があるので、速度を重視せずとにかく大容量が欲しい人はSD-HC032GT4を選ぶのも手だろう。
パナソニックのラインナップを見ると、Class6のPRO HIGH SPEEDシリーズの価格は、16GBが3万円前後、8GBが1万5,000円前後、4GBが8,500円前後となっている。これを見ると容量あたりの単価では、32GBはやや割高感はあるものの、容量と速度を重視するならこちらを選びたい。
■ 関連記事
・ パナソニック、32GBのSDHCメモリーカードを25日に発売(2008/04/04)
・ 東芝、世界初の32GB SDHCメモリーカード(2007/08/22)
■ URL
記録メディア転送速度テスト バックナンバー
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/speedtest_backnumber/
( 本誌:武石 修 )
2008/07/14 00:04
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