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記録メディア転送速度テスト【
xDピクチャーカード編 】
オリンパス「M-XD2GH」
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- 記録メディアの転送速度を編集部で簡易に計測して掲載するコーナーです。
- 掲載した結果はテストした個体によるもので、市場におけるすべての製品の性能を保証するものではありません。
- 記事中の価格や仕様は執筆時のものです。価格は市況により変動する可能性があります。
これまで容量2GBのxDピクチャ―カードはType Mに限られ、高速タイプのType Hは1GB止まりだった。オリンパスが12月に発売した「M-XD2GH」は、Type Hとして初めて2GBを実現。しかも価格は東芝や富士フイルムブランドのType Mとほぼ変わらず、1万円前後の値をつけている店舗が多い。
そもそもの富士フイルムは、いまだにType HのxDピクチャ―カードを投入していない。ほぼ1年前に取材したときは、「自社製デジタルカメラでの速度差がそれほど見られない」というのがその理由だった。逆に、オリンパスはType Mのラインナップを順次生産中止とし、Type Hへの移行を完了。両社の間に温度差が感じられる。
Type HとType Mの速度の違いは、実際の使用シーンにおいてどれほど変わるのだろうか。そこで今回は、新製品であるM-XD2GHの速度を測定するとともに、Type Mとの比較も行なった。対象は、オリンパスの「M-XD1GH」(1GB)と、富士フイルムの「DPC-M1GB」(2GB)だ。
■ オリンパスE-500での書き込みテスト
- カメラ内のバッファをすべて開放した状態から、60秒間で記録できたRAWデータの枚数を調べた
- Exifに記録された撮影時間をもとに撮影開始から60秒間の記録枚数をチェックしている
- Exifには0秒以下の記録がないため、1秒間の誤差を考えて5回計測し、その平均枚数を小数点第1位まで掲載した
- フォーカスはマニュアル。レンズキャップを閉めたまま撮影
- 露出はマニュアルモードでF5.6、1/2,000秒に固定
E-500での計測結果(枚数)
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容量 |
発売元 |
Type |
平均撮影枚数 |
M-XD2GH |
2GB |
オリンパス |
H |
15 |
M-XD1GH |
1GB |
オリンパス |
M |
13 |
DPC-M2GB |
2GB |
富士フイルム |
M |
12 |
■ USB 2.0カードリーダーでのテスト
- HDBENCH Ver.3.30のDISK測定を使用。5回測定し、HDBENCHが割り出したRead、Write、Copyにおける1秒間の各転送バイト(KByte/秒)を平均して記載
- テスト環境はWindows XP Professional SP2、ThinkPad T60(Core Duo T2400 1.83GHz、メモリ1.5GB)
- USB 2.0カードリーダーは、Type MとType Hをサポートするエレコム「MR-A20H」を使用
各カードの転送速度(KByte/s)
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容量 |
発売元 |
Type |
Read |
Write |
FileCopy |
DPC-M2GB |
2GB |
富士フイルム |
M |
6,072.4 |
1,744.4 |
1,008.0 |
M-XD2GH |
2GB |
オリンパス |
H |
5,700.0 |
1,978.0 |
823.6 |
M-XD1GB |
1GB |
オリンパス |
M |
3,236.8 |
1,769.8 |
584.2 |
■ まとめ
オリンパス製品のType HとType Mを比較すると、読み込み・書き込みとも高速なのがわかる。しかし、富士フイルムのType Mに比べると、書き込みは高速ながら、読み込みは若干劣る結果となった。確かに撮影中は書き込み時間の差を感じるものの、PCへの画像取り込み時の体感速度はほぼ同等だ。現在、どちらを選んでも価格差はほとんどない。撮影中の書き込み速度を少しでも重視するなら、セオリー通りType Hを選択するのが手だろう。
2007年になって、富士フイルムがxD/SD共用スロットを搭載したコンパクトデジタルカメラを発表するなど、xDピクチャ―カードを取り巻く環境に、発表以来の大きな変化が見られる。今後の動向も見守って行きたい。
■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
製品情報
http://olympus-imaging.jp/digitalcamera/accessory/media/
■ 関連記事
・ オリンパス M-XD512H(Type H)(2006/04/05)
( 本誌:折本 幸治 )
2007/02/02 00:52
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