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記録メディア転送速度テスト【 CF編 】

Extreme IIIの性能を引き出す「CF32A」用新ドライバを試す  

Extreme IIIを装着したCF32A
 発売以来、デジタル一眼レフカメラユーザーを中心に利用者の多い32bit CardBus対応PCカードアダプタ「CF32A」。2005年12月21日に発売元の飛鳥から公開されたWindows用新ドライバは、「サンディスクの高速CF、Extreme IIIの高速性能を引き出す」(同社)という変更点が特徴だ。

 Extreme IIIといえば、トップクラスの転送速度を誇る製品で、最高20MB/secを実現するというESP技術を搭載。プロやハイエンドユーザーから厚い支持を受けている。編集部でも速度向上のほどを確かめるべく、ドライバを更新してみた。なお、旧ドライバのバージョン番号は1.13.12.0、新ドライバは1.13.26.0となる。


約2割の速度向上を確認

 テスト方法は次の通り。CF32A経由に1GBのExtreme III(型番SDCFX3-1024-903)をセットし、Windows XP Professional、Pentium M 1.50GHz、メモリ1GBのノートPCのPCカードスロットに挿入。HDBENCH 3.30で更新前と更新後それぞれのRead、Write、FileCopyを5回計測し、その平均を求めた。結果は下表の通り。

Extreme III(1GB)の転送速度(KByte/s)
  更新前 更新後 速度比
Read 8,891 11,125 24.7%
Write 6,204 7,275 17.3%
FileCopy 779 810 3.9%


 新ドライバに更新後、確かにRead、Writeとも速度が向上した。とりわけReadの24.7%という数字が目を引く。もともとCF32Aとの組み合わせで高速に動作したExtreme IIIだが、今後はさらにPC取り込み時の待ち時間が減少するだろう。


Exreme III以外でも速度が向上

Extreme III(左)とスタンダードタイプのSDCFB
 さらに、Extreme III以外のCFでの変化を試す意味で、サンディスクのベーシックブランド品「SDCFB-512-J60」(512MB)も同様のテストを行なった。

 するとExtreme IIIほどではないにせよ、Readはおよそ1割の速度向上が見られた。ほかにも、編集部ではサンディスクブランド以外のCFでも1割程度のスピードアップを確認している。Extreme IIIに比べるとわずかな差だが、PCへの取り込み時間を少しでも減らしたいなら、試してみる価値はあるだろう。

SDCFB(512GB)の転送速度(KByte/s)
  更新前 更新後 速度比
Read 4,729 5,191 9.8%
Write 3,477 3,525 7.7%
FileCopy 712 797 11.9%



URL
  飛鳥
  http://www.aska-corp.co.jp/
  ダウンロードページ
  http://www.aska-corp.co.jp/support/download/downloads.htm#05
  製品情報(CF32A)
  http://www.aska-corp.co.jp/products/p-CF32A-01.htm
  製品情報(Extreme III)
  http://www.sandisk.co.jp/retail_ex3cf.html

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飛鳥、PCカードアダプタ「CF32A」にExtreme IIIの性能を引き出す新ドライバ(2005/12/21)


( 本誌:折本 幸治 )
2006/01/25 00:49
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