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「LUMIX DMC-G1」で楽しむマウントアダプター(フォーサーズ編)

Reported by 安孫子卓郎

マイクロフォーサーズマウントでフォーサーズレンズを使えるようにする「DMW-MA1」

 オリンパスとパナソニックから共同で発表された新規格「マイクロフォーサーズシステム」の第1号機が、パナソニックのLUMIX DMC-G1です。DMC-G1そのものについてはほかの記事を参照していただきたいと思いますが、ここでは同時に発売されたフォーサーズ→マイクロフォーサーズマウントアダプター「DMW-MA1」を紹介します。


LUMIX DMC-G1(コンフォートレッド)
 マウントアダプターとは、異なるマウントのレンズを異なるボディに装着できるアイテムですが、通常はさまざまな規制が生じます。

 マウントアダプターで重要になるのが、レンズのマウント面から撮像素子面までの距離、いわゆるフランジバックです。フォーサーズシステム規格のフランジバックは約40mm。撮像素子から40mm前方にレンズのマウント面が存在することで、無限遠での正しい結像が得られます。ダストリダクションフィルターやクイックリターンミラーもフランジバックに含まれます。すべてのフォーサーズボディとフォーサーズレンズは、この法則に則って作られているわけです。

 一方、新規格のマイクロフォーサーズは、フォーサーズシステムの拡張規格として提唱されたものです。フランジバッグは、フォーサーズの約40mmに対して半分の約20mm。クイックリータンミラーをなくしたライブビュー専用規格らしく、今までの一眼レフカメラ用マウントの基準(おおよそ45mm程度)からすると、圧倒的に短いフランジバックとなっています。そのほか、フォーサーズからマウント径を6mm小さくし、通信用のピンを2本増やしたのがマイクロフォーサーズマウントの仕様になります。

 約20mmしか奥行きがないマイクロフォーサーズマウントに、約40mmのフランジバックを持つフォーサーズレンズをつけるには、20mm分の厚みを持ったマウントアダプターを間に挟んでやれば良い訳です。それがマウントアダプターの役目であり、さらにDMW-MA1は電子接点を備えているので、AEやAFも制御できます。マウントアダプターは何かと制約が多いものですが、フォーサーズ→マイクロフォーサーズに限っては、それなりに自由度が高いようです。

 ただし、マイクロフォーサーズの場合、現在は位相差検出式AFが行なえず、コントラスト検出式(オリンパスではハイスピードイメージャAFと呼称)のAF、もしくはMFになります。レンズ側がコントラスト検出式AFに対応していないと、マウントアダプターを使ってもAFが使えません。それをオリンパスとパナソニックの共同規格(その後シグマも参加)ということで、メーカー純正できちんと他社の対応レンズでもAFが働くようにしようという製品がDMW-MA1なのです。


フォーサーズとマイクロフォーサーズのフランジバックの差

フォーサーズレンズ、マイクロフォーサーズレンズ、マウントアダプターの関係


フォサーズレンズでDMC-G1を補完

 現在、DMW-MA1を使ってAFが可能なフォーサーズ用レンズは次の製品です。これ以外のシグマを含むフォーサーズ用レンズもMFでは使用することができます。テレコンバーターやエクステンションチューブは使用できません。

●パナソニック
  • LEICA D VARIO-ELMAR 14-50mm F3.8-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
  • LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
  • LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.
●オリンパス
  • ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6
  • ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
  • ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
  • ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6


 一方、現在までにDMC-G1用に発売されているマイクロフォーサーズ専用レンズは、次の2本だけです。

  • LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
  • LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S.


LUMIX G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.

 LUMIX Gレンズはいずれもよく使われる焦点域のレンズではありますが、裏を返すと平凡なレンズしかないとも言えてしまうわけです。そこで今回はフォーサーズ用から超広角ズームのZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6、パンケーキレンズのZUIKO DIGITAL 25mm F2.8、F1.4と明るいLEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.を選び、マイクロフォーサーズ用レンズの足りない部分を埋めてみようと思います。またAFは使えませんが、MFでなら使えるレンズの代表としてZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macroを選んでみました。

 明るい望遠系のレンズがありませんが、そうしたレンズは、大柄なフォーサーズ用のボディで使う方が適切。広角から標準、中望遠までのシステムをコンパクトに作れれば、マイクロフォーサーズとしては十分といえるでしょう。今回選んだレンズがあれば、一通りは満足できると言ってよいわけです。

 DMW-MA1の使い方は簡単です。中間リングやテレコンを装着するのと同じで、カメラとレンズの間に装着するだけです。念のため、一応ご注意申し上げますと、DMW-MA1はフォーサーズ用のレンズをマイクロフォーサーズのボディに装着するためのアダプターですので、フォーサーズやほかのマウントのボディにつけることはできません。またフォーザーズマウント以外のレンズを装着することもできません。

 ただしOM→フォーサーズや、ニコンF→フォーサーズなど、フォーサーズに対応させるためのマウントアダプターを重ねれば使用することができますが、直接DMW-MA1につけることはできません。フォーサーズのボディにマイクロフォーサーズのレンズをつけることもできません。





 ではここからは、実際にDMC-G1にDMW-MA1とフォーサーズレンズを装着して撮影した写真を掲載します。

  • サムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。


ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6


ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 DMC-G1に装着したところ

 ZUIKO DIGITALレンズの中でのグレードは一番下のスタンダードクラスに分類されていますが、描写力の問題ではなく、明るさの問題でクラスが下になっているだけのことで、写りはきわめて良好です。ただし同じく超広角ズームレンズのZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4などと比較すると開放F値が暗く、レンズ内手ブレ補正機構もないので、DMC-G1で使うならシャッター速度に注意してほしいところです。


DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/400秒 / F9 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 9mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約2.0MB / 4,000×3,000 / 1/400秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 9mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約1.7MB / 4,000×3,000 / 1/250秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 9mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約2.1MB / 4,000×3,000 / 1/200秒 / F9 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 15mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約2.2MB / 4,000×3,000 / 1/200秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 9mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約2.2MB / 4,000×3,000 / 1/160秒 / F9 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 18mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約2.2MB / 4,000×3,000 / 1/200秒 / F10 / +0.3EV / ISO160 / WB:晴天 / 18mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約1.9MB / 4,000×3,000 / 1/200秒 / F11 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 18mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約2.2MB / 4,000×3,000 / 1/250秒 / F10 / 0EV / ISO125 / WB:晴天 / 18mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約2.3MB / 4,000×3,000 / 1/400秒 / F10 / 0EV / ISO125 / WB:晴天 / 9mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約1.8MB / 4,000×3,000 / 1/640秒 / F14 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 9mm

ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8

ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 DMC-G1に装着したところ

 E-420などにつけるとぴったりに合うパンケーキレンズですが、DMW-MA1を重ねてつけることで2倍程度の全長になってしまいます。しかしDMC-G1自体がグリップ部のある一眼レフスタイルのボディなので、バランス的にはむしろちょうどよいくらいかなと思います。

 絞りリングはもちろん、距離指標もないレンズですが、マウントアダプターを介してもなお、パンケーキというだけで許せてしまうレンズです。マイクロフォーサーズ用の20mm F1.7が発売されるまでは、この組み合わせをメインで使おうかなと考えています。


DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/1,000秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 25mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.1MB / 4,000×3,000 / 1/3200秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 25mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.5MB / 4,000×3,000 / 1/160秒 / F4.5 / +0.7EV / ISO125 / WB:晴天 / 25mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.3MB / 4,000×3,000 / 1/80秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約2.1MB / 4,000×3,000 / 1/100秒 / F3.2 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/100秒 / F3.2 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.5MB / 4,000×3,000 / 1/160秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:日陰 / 25mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.3MB / 4,000×3,000 / 1/60秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:日陰 / 25mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.1MB / 4,000×3,000 / 1/125秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 約1.5MB / 4,000×3,000 / 1/125秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.

LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. DMC-G1に装着したところ

 このレンズは絞りリングを備えており、「A」位置以外にすることで、マウントアダプター経由でも絞りリングによる絞り操作が行なえます。通常、プログラムAEや絞り優先AEでの絞り値操作は前ダイヤルで行なうことになりますが、絞りリングでの操作にしておくと、移動中に何かに触れて誤動作する可能性が減るので、絞りリングを使う方がよいかもしれません。


DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.6MB / 4,000×3,000 / 1/200秒 / F1.4 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.9MB / 4,000×3,000 / 1/100秒 / F1.4 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.7MB / 4,000×3,000 / 1/160秒 / F1.4 / -0.7EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.3MB / 4,000×3,000 / 1/100秒 / F1.4 / +1EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約2.1MB / 4,000×3,000 / 1/30秒 / F4 / -0.7EV / ISO400 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約2.2MB / 4,000×3,000 / 1/100秒 / F1.4 / +0.7EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.9MB / 4,000×3,000 / 1/50秒 / F1.4 / +0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/160秒 / F1.4 / +0.7EV / ISO160 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/800秒 / F1.4 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.5MB / 4,000×3,000 / 1/1,000秒 / F1.4 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/1,000秒 / F1.4 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.7MB / 4,000×3,000 / 1/640秒 / F1.4 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

DMC-G1 / LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約1.6MB / 4,000×3,000 / 1/800秒 / F1.4 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 25mm

ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro

ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro DMC-G1に装着したところ

 コントラストAFに対応していないマクロレンズです。

 DMC-G1には、ピントリングを回すと自動的にフォーカス部が約5倍に拡大表示される「MFアシスト」があり、さらに「ダイレクト1点AF移動」を併用すれば、ピントを合わせたい場所にAFポイントを移動させ、ピントリングを回すと自動的に拡大されるようになります。

 ライブビューならではの機能ですが、三脚を立てて精密にピントを合わせ、一発でシャッターを切るようなゆっくりした使い方ならよいのですが、手持ちで蝶やトンボなど動く被写体を狙おうと思うと、ピントリングに触るたびに拡大されるのは結構煩わしいものがあります。というのも、このレンズを含むZUIKO DIGITALの多くは電動式のフォーカスのため、フォーカスリングを回す量がかなりのものになります。マクロだと拡大したときのボケが大きく、果たして今ピントの位置がどこにあるのか、ピントリングの操作ではまるでわかりません。

 この問題は電動式フォーカスリングのZUIKO DIGITALレンズが持つ問題であり、オールドレンズをはじめとしたメカ駆動のレンズだと気持ちのよいフォーカス操作が行なえます。

 個人的には、DMC-G1に装着してMFになるレンズ(コントラストAF非対応のレンズ)を使う場合には、MFアシスト機能はオフにした方が良いと思います。その場合、十字ボタン中央のSETボタンを押すことで拡大表示になります。EVFの性能が優れているので、拡大しなくてもかなりピントはつかめると思います。今回は掲載していませんが、マクロレンズをDMC-G1で使うなら、MFアシストが自動的にオフになり、操作感も良いオールドMFレンズの方が使いやすく感じます。


DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.5MB / 4,000×3,000 / 1/400秒 / F2 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 50mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.7MB / 4,000×3,000 / 1/800秒 / F2 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 50mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/320秒 / F2 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 50mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.7MB / 4,000×3,000 / 1/100秒 / F2 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 50mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.5MB / 4,000×3,000 / 1/250秒 / F2 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 50mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.7MB / 4,000×3,000 / 1/60秒 / F2 / -0.3EV / ISO125 / WB:曇り / 50mm

DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.4MB / 4,000×3,000 / 1/320秒 / F2 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 50mm DMC-G1 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro / 約1.6MB / 4,000×3,000 / 1/250秒 / F2 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 50mm

まとめ

 一通り使ってみて感じたことは、コントラストAF対応のレンズについては全く問題なく、マイクロフォーサーズ専用レンズと同じように使えます。

 また、今回選んだレンズは画質も大変良好です。DMC-G1そのものの画質もとてもよいと思いますし、AFでの使い勝手も優秀と言ってよいでしょう。ただし前述した通り、MFで使った場合の印象はあまり良くありません。これはDMC-G1の問題というより、非SWDタイプのZUIKO DIGITALレンズが採用する電動フォーカスの問題でしょう。

 最後に一言付け加えると、筆者は赤いDMC-G1を選択しましたが、赤いボディには赤いレンズ、青いボディには青いレンズがほしかったというのが、偽らざる心境です。カラーボディを出すのは新たな需要を開拓したいというメリットを求めてのことだと思いますが、それならばカラーレンズを作るためのコストや手間というデメリットの部分も含めて、対処してほしいものです。筆者的には受注生産で1カ月待ち、+5,000円程度までは、受容できるかなと思っています。今後発表されるであろうオリンパスの機種も、「レンズとボディがマッチする色」で作り上げてほしいものだと思います。



URL
  パナソニックLUMIX DMC-G1関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/10/02/9224.html



安孫子卓郎
(あびこたくお) きわめて頻繁に「我孫子」と誤変換されるので、「我孫子ではなく安孫子です」がキャッチフレーズ(^^;。大学を卒業後、医薬品会社に就職。医薬品営業からパソコンシステムの営業を経て脱サラ。デジタルカメラオンリーのカメラマンを目指す。写真展「デジタルカメラの世界」など開催。現在パソコン誌、写真誌等で執筆中。

2008/12/11 12:46
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