キヤノン製コンパクトデジタルカメラの秋モデル、IXY DIGITALシリーズのハイエンド機「IXY DIGITAL 2000 IS」は、2006年10月に発売されたIXY DIGITAL 1000の後継機だ。CCDを1/1.8型有効1,000万画素から1/1.7型有効1,210万画素に、レンズを35mm判換算焦点距離37~111mm、F2.8~4.9の光学3倍ズームから、同36~133mm、F2.8~5.8の光学3.7倍ズームに変更し、新たにレンズシフト式手ブレ補正機構「IS」(Image Stabilizer)を搭載した。
■ ボディに触ってみた
IXY DIGITAL 1000でも採用された、自由曲面で構成したカーバチャーデザインを継承するため、ボディのデザインはほとんど同じといえる。ただし、ダイヤルにあった再生モードを、独立した再生ボタンに変更している。
IXY DIGITAL 2000 ISに搭載された新型の3.7倍ズームレンズユニットは、起動速度、ズーム速度、フォーカス速度などすべてが高速化されている。特に、IXY DIGITAL 1000の泣き所であったズーム速度が改善されているのはうれしい。9月6日に発売された1/2.5型撮像素子搭載の秋モデル「IXY DIGITAL 910 IS」と比べても、ズームの体感速度は同等だ。
IXY DIGITAL 2000 ISの連写性能は、画質をLファインのJPEGに設定した場合、1.5枚/秒。IXY DIGITAL 1000の2.1枚/秒から減ったが、これは記録画素数が増えているので仕方がないところだろう。連続記録枚数に変化はなく、記録メディア容量がいっぱいになるまでシャッターボタンを押し続けただけ連写できる。
マイカラーモードは、撮影画像の発色傾向を制御する機能。撮影前の設定だけでなく、再生時にレタッチマイカラー機能で画像を加工して別名保存することもできる。IXY DIGITAL 2000 ISに搭載されるモードは、くっきりカラー、すっキりカラー、セピア、白黒、ポジフィルムカラー、色白肌、褐色肌、あざやかブルー、あざやかグリーン、あざやかレッドの10種類。ほかには10種類のマイカラーの発色を微調整できるカスタムカラーもある。