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【特別企画】オリンパス「E-510」で撮る初夏の沖縄
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Reported by
吉住 志穂
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/30秒 / F8 / +1EV / ISO100 / WB:晴れ / 45mm
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E-510(中央)と今回使ったレンズたち。E-510に装着しているのはED 14-42mm F3.5-5.6。そのほか、左から11-22mm F2.8-3.5、ED 40-150mm F4-5.6,35mm F3.5 Macro、ED 50mm F2 Macro
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沖縄へ初めて行ったのが中学生の頃。以来、沖縄が好きで好きでたまらない「沖縄病」を患い、高校を卒業してからは、年に一度は沖縄へ撮影に出かけるようになりました。
しかし、訪れるのは石垣島や西表島などの八重山諸島ばかり。自然が豊かでありながら、沖縄の文化が色濃く残っているのが魅力です。ところが、今年5月に沖縄本島在住の写真家を訪ねたところ、八重山とはまた違った魅力があり、虜になってしまいました。
沖縄の梅雨が空けるのは6月末。梅雨明けの空がいちばん澄んでいて青い! と聞き、いても立ってもいられず、一足早い夏を求めて沖縄に向かいました。
今回の撮影で使用した機材は、オリンパス「E-510」と広角、標準、望遠のズームレンズ。さらに2本のマクロレンズの計5本。特にキットレンズの「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」と、「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」の2本がとても軽量なので、かなり移動が楽になりました。E-410ユーザーの私としては、手ブレ補正機能の付いたE-510がどのようなメリットをもたらしてくれるのか、興味津々です。
- 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
- 作例下の撮影データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
●7月11日――東南植物楽園~風楽風遊の森
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F5.6 / +0.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 150mm
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沖縄本島へ到着。台風4号が接近しているため、やや風が強い。那覇空港で地元の写真家の方と落ち合い、さっそく沖縄市にある植物園、東南植物楽園へ。園内には南国の植物がたくさん植えられており、色とりどり。沖縄に自生するもの、また、そうでないものとさまざまです。
入園後、まず出会ったのは真っ赤なハイビスカス。沖縄の方言では「アカバナ」とも呼ばれ、真っ赤な大輪は南国の風情たっぷり。民家の生け垣にもされていて、生活の中に溶け込んでいます。
沖縄らしい「南国」のイメージを強調するには、色の鮮やかさが重要だと考えました。極彩色の花の色をより強めるため、カラーモードは初期設定の「NATURAL」ではなく「VIVID」を選択(今回は全てVIVID)。私も普段はE-410ではNATURALで撮影していますが、被写体のイメージによって使い分けたいですね。
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ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F2 / +1.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 50mm
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沖縄の料理と言えば「ゴーヤチャンプルー」が有名。ゴーヤ(にがうり)をいためた料理です。イボイボのキュウリといったところ。それがプラプラとぶら下がっていました。
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ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/80秒 / F2.2 / +1.7EV / ISO100 / WB:晴れ / 50mm
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沖縄ではさまざまなチョウが見られますが、その中でもサイズが大きいのはこのオオゴマダラ。大きな羽根をひらひらとさせながら、ゆっくり空を舞う姿はとても優雅。ブーゲンビリアの蜜に夢中になっているところを、ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macroで撮影。開放値がF2なので、しっかりと眼にピントを合わせ、背景が煩雑にならないよう大きくボカしてみました。このレンズは私にとってなくてはならないレンズです。
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/4秒 / F16 / +2.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 14mm
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植物園に隣接した「風楽風遊の森」では、ヤシ並木が撮影できます。逆光で光り輝いたヤシを広角ズームの広角端で撮影。遠近感が強調されることを利用して、ヤシが天へ伸びていく印象を見せました。
今日の撮影はこれで終わり。夕食に沖縄産のアップルマンゴーをいただく。美味。
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ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/250秒 / F2 / +1.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 50mm
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ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/4,000秒 / F2 / +0.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 50mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/13秒 / F5.5 / +1EV / ISO100 / WB:晴れ / 40mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/13秒 / F5.5 / +1EV / ISO100 / WB:晴れ / 40mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/800秒 / F5.6 / +0.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 14mm
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F5.6 / +0.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 110mm
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ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 1/4,000秒 / F2.5 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 50mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F4 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 16mm
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●7月12日――本部~美ら海水族館~首里城
沖縄本島2日目。今日も地元在住の写真家の案内で、北西部の本部方面へ。林道を走るとシークワーサーの樹々が立ち並んでいる。そこには……。
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/40秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 150mm
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/80秒 / F5.6 / 1.7EV / ISO400 / WB:晴れ / 150mm
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鳥などの敵に狙われないよう擬態する虫がいますが、ここにも上手く枯れ葉に化けたチョウがいます。コノハチョウです。羽根を閉じるとまるで枯れ葉のようですが、広げるとオレンジと紫の美しい色をしているのがわかります。
虫を撮る時はシャッターチャンスが大切。ブレを防ごうと三脚を立てていると、逃げられてしまうかも知れません。ここは望遠ズームレンズで距離を保ちつつ、手持ち撮影でシャッターを切りました。手ブレ補正はONにしていますが、ISO100では速いシャッター速度が得られないので、ISO感度を400に上げ、手ブレ、被写体ブレの双方を防ぎました。これまでのオリンパス機に比べてノイズが少なくなったので、こういう局面で助かります。
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35mm F3.5 Macro / 3,648×2,736 / 1/60秒 / F3.5 / 0.7EV / ISO400 / WB:晴れ / 35mm
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ちょっと場所を移動して今度は森の中へ。カメムシの中でも鮮やかな色をしているナナホシキンカメムシ。ここでは最大撮影倍率1:1の「35mm F3.5 Macro」を使いました。ボケにくいといわれるフォーサーズですが、深度を深くしたい場合には有利といえます。暗い森の中だったことと、チョウのようにすぐに逃げない虫なので、しっかりと三脚を据えての撮影。木漏れ日のボケを入れると丸いボケになるのもこのレンズの特徴です。
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/60秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 40mm
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/50秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 55mm
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海の写真はC-PLフィルターを使用しています。水面の反射を取り除くことによって、青が締まり、沖縄の海の美しさを見せることができます。シャッター速度が1段半から2段ほど遅くなるのですが、風景写真を撮る際にはぜひ持って行きたいアクセサリーのひとつですね。
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F4.5 / 0EV / ISO400 / WB:晴れ / 14mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/25秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO1600 / WB:カスタム(4,000K) / 25mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/60秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO1600 / WB:オート / 42mm
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午後は海洋博公園へ。人気の観光スポット「美ら海水族館」へも行きました。写真は沖縄の海で見られるナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)。ウツボやクマノミも珊瑚礁で見られる生き物たちです。
水族館での撮影のポイントはレンズをガラスに近づけて撮影することです。すると余計な映り込みを避けることができます。暗い中での撮影となるので手ブレ補正機能が付いているとはいえ、手ブレや被写体ブレは避けられないので、高感度の撮影をオススメします。今回は最大IS01600まで上げて撮影しています。E-410から搭載された画像処理LSIが「向上したため、高感度撮影時のノイズもかなり軽減されています。
またホワイトバランスも重要です。WB:オートでは青みが抜け、白っぽく補正されていまいました。これでは水中の雰囲気が出ません。太陽光にしてもイメージ通りに行かなかったので、一部のカットは手動で4,000Kに合わせて撮影しました。E-410には水中モードがあり、水族館でも重宝することが良くあります。しかし、残念ながらE-510にはありません。
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11-22mm F2.8-3.5 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F4 / -0.7EV / ISO100 / WB:日陰 / 22mm
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夕景は首里城から撮影。高台に昇り、屋根をシルエットにして紅く染まった空を入れました。しかし、赤みが乏しかったので、ホワイトバランスを日影にセット。すると赤みが強調され、イメージ通りの色合いになりました。
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11-22mm F2.8-3.5 / 3,648×2,736 / 1/25秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO800 / WB:晴れ / 11mm
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日が沈むと瞬く間に紫色の空に包まれました。見晴し台からは眼下に那覇市街を望むことができます。琉球王朝時代の人々もこのように、街と海と空を眺めていたのでしょうか。吹き抜ける風がとても心地よい……。
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ED 50mm F2 Macro / 3,648×2,736 / 0.4秒 / F2 / +0.7EV / ISO100 / WB:タングステン / 50mm
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夕食は琉球料理。「スク豆腐」はアイゴの稚魚を島豆腐に乗せたもの。泡盛に合う酒の肴です。「50mmマクロ」で絞りはF2の開放。ライブビューの拡大機能を使って、魚の眼にしっかりピントを合わせました。
さて、台風が近づいてきたようで風も強くなってきました。撮りたりなさが残るばかりで、またもや心を沖縄に残して東京へ帰還……。こうして沖縄病はまたまた重くなりそう。また行きたいな。
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11-22mm F2.8-3.5 / 3,648×2,736 / 1/100秒 / F11 / +0.7EV / ISO100 / WB:晴れ / 11mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/40秒 / F11 / +1EV / ISO100 / WB:晴れ / 31mm
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11-22mm F2.8-3.5 / 3,648×2,736 / 1/25秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO100 / WB:晴れ / 18mm
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F8 / +0.7EV / ISO100 / WB:晴れ / 40mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/50秒 / F5.6 / EV-1.7 / ISO1600 / WB:オート / 28mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 21mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/200秒 / F9 / -1.7EV / ISO100 / WB:晴れ / 21mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO100 / WB:晴れ / 14mm
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ED 40-150mm F4-5.6 / 3,648×2,736 / 1/100秒 / F5.4 / +1EV / ISO100 / WB:晴れ / 132mm
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11-22mm F2.8-3.5 / 3,648×2,736 / 1/80秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 11mm
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■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
製品情報
http://olympus-esystem.jp/products/e510/
レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(E-510)
http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#e510
2007/08/01 00:01
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