デジカメ Watch

【新製品レビュー】キヤノン PowerShot A570 IS

~3万円を切るマニュアル対応手ブレ補正機
Reported by 本誌:折本 幸治

 PowerShot Aシリーズといえば、低価格ながらマニュアル露出の採用や豊富なオプションなど、基本的な撮影機能を充実させた定番ラインだ(A400系を除く)。それだけに同じPowerShotでも、高級感あるGシリーズや高倍率ズームのSシリーズの影に隠れがちで、もちろん、IXY DIGITALの華やかさも持ち合わせない。国内においては、キヤノンのラインナップの中でも存在感の極めて薄いシリーズといえる。

 5月現在、PowerShot Aシリーズのラインナップは計8機種ある。1,000万画素とバリアングル液晶モニターの「PowerShot A640」を筆頭に、液晶モニター、CCD画素数、レンズズーム比などで細かな差別化が見られるのは、おそらく、細かい価格帯の分類が求められる海外市場に向けた布陣なのだろう。そのうち手ブレ補正機構の搭載は、7倍ズームの「PowerShot A710 IS」にとどまっていた。理由は定かではないが、コストパフォーマンスが求められるPowerShot Aシリーズにおいて、画素数やズーム倍率の強化が優先され、新規にレンズを開発しなければならない手ブレ補正機構は、後回しになっていた感がある。

 そんな中、今春から手ブレ補正モデルとして加わるのが「PowerShot A570 IS」だ。1/2.5型710万画素のCCD、4倍ズームレンズ、2.5型液晶モニターと手堅いスペックに加えて、単3電池の採用や、光学ファインダーといった仕様に心くすぐられる人もいるだろう。画像処理エンジンもPowerShot Aシリーズ初のDIGIC IIIとなり、フェイスキャッチテクノロジーも搭載。そこに手ブレ補正機構が付いて、実売は3万円を切る。お買い得度はかなり高いのではないだろうか。

 ちなみに、PowerShot Aシリーズ内での位置付けは、3月発売の中堅機「PowerShot A550」の兄弟機にあたる。710万画素、4倍ズームのPowerShot A550に対し、液晶モニターを2型から2.5型に変更、加えて手ブレ補正機構を追加し、さらにDIGIC IIIなど最新のシステムを搭載したのがPowerShot A570 ISだ。


オーソドックスなスタイリングとメニュー構成

 前方に突き出たグリップや直径の大きな沈胴レンズなど、外観はPowerShot Aシリーズの伝統を継承。グリップには単3電池2本が収められている。奥行きが42.8mmあるため、薄型スタイリッシュコンパクトに比べて携帯性が良いとはいえない。ポケットに入れて常時携帯するカメラというよりは、旅行などのイベント時に、バッグに収めて連れ出すカメラなのだろう。個人的にはポケットに入らないなら、ストラップは両吊り式が良かったと思う。とはいえ、単3電池4本の上位モデルの「PowerShot A640」などよりは幾分コンパクトで、過去のPowerShot Aシリーズと比べても、小型化が推し進められているのがわかる。

 右手側のグリップのおかげで、ホールディングは良好。男性の私には小指が余るものの、薄型コンパクトのような頼りなさはない。左手側も厚みがあるおかげで、一眼レフカメラのようなレンズを下から支える持ち方が可能だ。液晶モニターをファインダーにしての撮影でも安心感は高い。





 撮影モードダイヤルや各スイッチの操作感は、やはり値段なりに安っぽい。それでも類似スペックのPowerShot A550とは十字ボタンが異なり、凸部が大きくなって操作が容易になった。撮影モードダイヤルは固く、軽快に回せるとは言いづらいものの、ひとつのダイヤルに13個もポジションがあり、ダイヤルの大きさに比して各ポジション間の回転角は少なめ。希望のポジションで止めやすくするには、ある程度の固さが必要だったのかもしれない。その固さからか、バッグの中で勝手にポジションが動くことはないのは安心だった。

 撮影モードから再生モードへの切替は、背面右上のスライド式スイッチで行なう。再生モードへの切替は、機種によってはダイヤル項目の一部だったり、専用ボタンで行なうことが多い。本機のスライド式スイッチによる切替操作は、わかりやすい上に誤作動が少なくて使いやすい。ただし機構上、シャッターボタンの半押しで、再生モードから撮影モードに切り替えることは不可能。利用者は割り切る必要がある。

 なお、シャッターボタンは適度な軽さで押しやすく、位置も妥当に感じる。ズームレバーも回しやすく、こうした大事な部分に手抜きはない。ホールディングの良さと合わせて、撮るのが大変楽しかった。

 メニューはIXY DIGITALなどと同じ構成。ファンクション/セットボタンとメニューボタンで設定を行なう。露出補正は十字ボタン左上の専用ボタンで可能。撮影にまつわるたいていの設定はファンクションメニューから行なえるので、慣れると大変便利だ。最近は、オリンパスやパナソニックでも同様のメニューシステムを採用しており、有用性が広まりつつある。

 その横のイージーダイレクトボタンには、ISO感度、ホワイトバランス、デジタルテレコン、撮影ガイド(グリッド表示)、ディスプレイオフのいずれかのショートカットメニューを割り当てられる。最近の「IXY DIGITAL 90」などと同じものだ。

 液晶ファインダーは2.5型と一般的な大きさながら、画素数が11.5万画素と低い。20万画素クラスの機種に対し、再生時の精細感が見劣りするのは否めない。しかしファインダーとしてなら、11.5万画素でも充分だと感じた。バックライトの明るさと、日中での視認性は一般的なレベルで、順光だと手で覆わなければ見づらく感じることが多い。

 そんなとき、光学ファインダーが有用だった。キヤノンが頑固に光学ファインダーを搭載し続けるのは海外市場のニーズからだと思うが、カメラに対する同社のこだわりとも受け取れる。光学ファインダーの有無はしばしば議論になるが、一部のIXY DIGITALから光学ファインダーがなくなりつつある今、PowerShotの光学ファインダーは存続して欲しいところだ。ただし、本機の光学ファインダーは倍率が狭い上、滲みや歪みが目立つ。利用者のスタンスにもよるが、液晶モニターの苦手なシーンを補なう使い方になりそうだ。


撮影モードダイヤル。クリック感はしっかりしているが固い
十字ボタンはA550と異なる形状。右上がダイレクトプリントボタン

撮影モードと再生モードはこのスライド式スイッチで切り替える
光学ファインダーを装備。液晶モニターを完全にOFFにすることもできる

撮影モードでの画面表示例
露出補正メニューは専用ボタンで表示する

ダイレクトプリントボタンにショートカットを設定可能。ただしIXY DIGITAL系より登録できる機能が少ない

オプションにワイコンとテレコンも

 レンズは焦点距離35~140mm相当(35mm判換算)、F2.6~5.5の4倍ズームレンズ。広角側の画角は平凡だが、4倍ズームのため望遠に強いのが特徴だ。ただし、より低価格なPowerShot A550、PowerShot A540、PowerShot A530も同じスペック。IXY DIGITALや他社のコンパクト機にも3倍以上のモデルが増えていることを考えると、さほど売りとはいえない現状にある。

 もし画角に物足りなさを覚えたなら、別売でワイドコンバーター「WC-DC52」(1万500円)や、テレコンバーター「TC-DC52A」(1万500円)を装着する手もある。どちらもコンバージョンレンズアダプターの「LA-DC52G」を介して取り付ける。それぞれ、焦点距離を0.7倍(24.5mm相当)、1.75倍(245mm相当)に拡張可能。この辺りの手厚いユーザビリティは、旧来からのPowerShot文化といえるだろう。PowerShot G7用などの巨大なコンバーターに比べて、手頃な大きさと重さなのもありがたい。ただし、ワイドコンバーターはタル形の歪みが激しく、広角端では超広角レンズというより、対角魚眼レンズに近くなる。魚眼レンズ的な表現が好きなら、追加購入を検討するのも良いだろう。ちなみに、撮影設定の「コンバーター」で各コンバーターの型番を選ぶと、コンバーターに合わせた手ブレ補正となる。

 シリーズ伝統の装備である、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出の各露出モードも搭載。絞り優先AE、シャッター速度優先AEでは、左右ボタンで絞り値、またはシャッター速度を変更できる。マニュアル露出の場合、左右ボタンの役割は露出補正ボタンを押すたびに、絞り値とシャッター速度の設定へと交互に切り替わる仕組みだ。絞りはF2.6からF8まで1/3段刻みで設定可能。シャッター速度は15~1/2,000秒で、撮影者の意図を反映した細かい露出制御が期待できる。

 AFはよほど暗い状況でない限りスムーズに合うようだ。ただし、マクロモード時の最短5cm(広角端)では、合いづらいシーンが良くあった。ちなみに、通常AF時の最短距離は45cm。マクロモードへの切替は十字ボタン下となる。

 電源には単3アルカリ電池と単3ニッケル水素充電池を使用可能。CIPA準拠の撮影可能枚数は、アルカリ電池で約120枚、ニッケル水素充電池で約400枚。CIPA規格の数値は液晶モニター表示時で、液晶モニター非表示はそれぞれ約400枚、約900枚となる。今回、購入したばかりのeneloopを使用したところ、液晶モニターでの再生や、スライドショーを多用したにも関わらず、309枚で残量僅少を知らせる警告表示が出た。撮影画像の中には0.5~1秒前後の長時間露光が62枚含まれている。一般的な用途なら充分だろう。


ワイドコンバーター「WC-DC52」の装着例
こちらはテレコンバーター「TC-DC52A」を装着したところ

上段はコンバージョンレンズアダプターのLA-DC52G。下段左からWC-DC52、TC-DC52A

マニュアル露出モードも選択できる。絞りは1/3段刻みでF8まで 記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。バッテリーは単3電池2本を使用

充実した諸機能と高レベルな画質

 最新のDIGIC IIIを搭載するだけあって、撮影に関する諸機能は、今春発売のIXY DIGITALシリーズとほぼ同じものが利用できる。「フェイスキャッチテクノロジー」は、顔優先AFと顔優先AEに加え、検出結果をストロボ光量の調光にも反映する「顔優先FE」が盛り込まれている。

 最高感度は、PowerShot A系で最大のISO1600。これまではISO800までだった。これもDIGIC IIIが実現したものだろう。手ブレ補正もあるため、IXY DIGITAL系やPowerShot G7系と同列のブレ対策になる。

 そのほか、撮像素子の中央部を切り出して劣化なしに画角を狭める「セーフティズーム」、F値の明るいワイド端からの撮影倍率アップを実現する「デジタルテレコン」、プリント時のアスペクト比に近い「3:2ガイド」の表示や、MF後にカメラがピントを微調整する「セーフティMF」など、最新キヤノンモデルとほぼ同等の機能が利用できる。再生時の「縦横自動回転再生」表示、撮影枚数や日付による「ジャンプ検索」、暗い被写体を液晶モニター上でゲインアップして表示する「ナイトビュー機能」など、細かい諸機能も網羅されているので、各落ち感は少ない。

 反面、IXY DIGITALから削られている機能も見られる。例えば、マイカラーモードは「くっきりカラー」、「すっきりカラー」、「白黒」、「セピア」、「カスタムカラー」のみ。特定色を強調する「あざやかブルー」、「あざやかグリーン」、「あざやかレッド」といった機能は省かれている。カスタムカラーにおいても、調整できるのはコントラストや彩度などに限られれ、赤・緑・青・肌色の個別調整は不可能となっている。基本機能ではないとはいえ、表現上のバリエーションを広げられる意味で面白いので、マニュアル機能の充実したPowerShot A系にも搭載して欲しかったと思う。

 画質は700万画素クラスとして問題ないレベル。解像感といい、ホワイトバランスの精度といい、暗部の再現といい、最新機種らしく危なげなところがない。開放F2.6からシャープネスとコントラストがしっかり出ており、F4やF5.6まで絞っても、描写にあまり変化はない。F8近辺では回折現象による小絞りボケが現れる。

 高感度ノイズはISO200でカラーノイズが目立ち始め、ISO800やISO1600ではカラーノイズが減る代わりに、色も薄くなり、細かい灰色のノイズが多くなる。ただしISO1600でも解像感が残り、粒子からはあまり気持ち悪さを感じない。

 なお、今回最も驚いたのが、手ブレ補正の効きだ。ホールディング性能の良さも手伝ってか、手ブレ補正は他社の同様の機構より良く働く印象。大まかなブレはもちろん、等倍で確認してチェックするような微妙なブレまでも消える。IXY DIGITALの手ブレ補正は効きが良いことで知られるが、その遺伝子をしっかり受け継いでいるようだ。屋内や夕刻ではISO HIに設定せず、手ブレ補正を信じて低感度で撮影するのも手だろう。


ISO感度設定メニュー。シリーズ初のISO1600相当への増感を実現
手ブレ補正モードでは「流し撮り」も選択できる

まとめ

 上記した以外で目立ったマイナスポイントを挙げてみると、「ズーム移動がもう少しキビキビして欲しい」、「ズームのステップ数が大まかすぎる」、「広角端でのタル形の歪みが気になる」、「近接時に画面左隅が流れる」、「三脚穴が端に寄り過ぎ」など。しかし、PowerShot G7のような高級機ではないので、値段を考えるとある程度は許容すべきだろう。ボディのつくりも安っぽく、どうしても愛着が感じられない人もいるかもしれない。本誌の読者のようなカメラ好きならなおさらだろう。

 しかし、3万円を切る価格ながらフルマニュアルでの操作が可能で、画質は良好。さらに手ブレ補正、高感度、顔検出といった流行の機能を取り揃えたところに独自の魅力を感じる。ポケットに入らない大きさのボディなので、常時持ち歩くカメラというわけにはいかないかもしれないが、低予算でデジタル一眼レフカメラのサブカメラを探している人や、オート主体の薄型コンパクトデジタルカメラに飽き足らない人にお勧めしたい。


作例

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 作例下の撮影データは、記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
  • 強調のため一部の項目を1行目に抜粋した場合もあります。


◆画角変化


広角端(ワイドコンバータ装着時)
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm
広角端
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm

望遠端
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5.5 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 23.2mm
望遠端(テレコンバーター装着時)
3,072×2,304 / 1/500秒 / F6.3 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 23.2mm

◆歪曲収差


広角端
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5.6 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm
望遠端
3,072×2,304 / 1/500秒 / F6.3 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 23.2mm

広角端(ワイドコンバーター装着時)
3,072×2,304 / 1/50秒 / F2.6 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 5.8mm

◆ISO感度


ISO80
3,072×2,304 / 1/2秒 / F2.8 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm
ISO100
3,072×2,304 / 0.4秒 / F2.8 / 0EV / WB:オート / 5.8mm

ISO200
3,072×2,304 / 1/4秒 / F2.8 / 0EV / WB:オート / 5.8mm
ISO400
3,072×2,304 / 1/10秒 / F2.8 / 0EV / WB:オート / 5.8mm

ISO800
3,072×2,304 / 1/20秒 / F2.6 / 0EV / WB:オート / 5.8mm
ISO1600
3,072×2,304 / 1/50秒 / F2.6 / 0EV / WB:オート / 5.8mm

◆マイカラー


OFF
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:太陽光 / 6.6mm
くっきりカラー
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:― / 6.6mm

白黒
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:― / 6.6mm
すっきりカラー
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:― / 6.6mm

セピア
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:― / 6.6mm
風景
3,072×2,304 / 1/500秒 / F5 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 6.6mm

◆一般作例


3,072×2,304 / 1/400秒 / F4 / -0.67EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm
3,072×2,304 / 8秒 / F8 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 9.9mm

3,072×2,304 / 1/500秒 / F4.5 / -0.33EV / ISO80 / WB:太陽光 / 16mm
3,072×2,304 / 1/400秒 / F4.5 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 16mm

3,072×2,304 / 1/60秒 / F2.6 / 0EV / ISO500 / WB:オート / 5.8mm 3,072×2,304 / 1/10秒 / F2.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 5.8mm

3,072×2,304 / 1/80秒 / F4 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 12.7mm 3,072×2,304 / 1/60秒 / F2.8 / -0.33EV / ISO80 / WB:マニュアル / 5.8mm

3,072×2,304 / 1/400秒 / F2.6 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm 3,072×2,304 / 1/500秒 / F6.3 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 5.8mm


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/powershot/a570is/

関連記事
【実写速報】キヤノン PowerShot A570 IS(2007/03/30)
キヤノン、4倍ズームと手ブレ補正の「PowerShot A570 IS」(2007/02/22)



本誌:折本 幸治

2007/05/22 01:11
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.