デジカメ Watch

【特別企画】ケニアでデジタル専用望遠レンズを試す

~シグマとトキナー、2つのF2.8ズームレンズで野生動物に挑戦
Reported by 若林 直樹

トキナー AT-X 535 PRO DX、D2Xで撮影。4,288×2,848 / 1/320秒 / F6.7 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 100mm

 私は古いのかもしれない……弟子の時代から師匠や先輩から「レンズはメーカー純正でないとダメ」とたたき込まれてきた。確かに昔のイメージでは純正レンズの方が良いという風潮が主流だった。しかし、今は各サードパーティーレンズメーカーの評価がグングン上がっている。それでもプロの道具である以上、純正にこだわる気持ちが強かった。もちろん、仕事先でレンズを見られた時のプライドにも起因する。

 現在、被写体によっては、あるいは撮り方によっては、専門誌でサードパーティー製レンズの方が良い結果になるテスト結果を時々見かける。「食わず嫌い」はいかんいかん! やはり使ってみて良ければ使うでしょう! と思い立ったら百年目。前から予定していたケニアロケに、急遽サードパーティー製の最新レンズを2本同行させることにした。


良く似た2本の大口径望遠ズーム

左からトキナー AT-X 535 PRO DX、シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM
 選んだのは野生動物を撮るのに良さそうな「シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM」と「トキナー AT-X 535 PRO DX」(50-135mm F2.8)である。

 どちらもデジタル専用レンズなので、全域F2.8の望遠ズームレンズながら、フルサイズ用の同クラスよりもレンズ径が小さくてすむ分、軽くコンパクトに作られている。そのおかげで私のカメラバックには余裕で入るのがうれしい。といっても、それなりの大きさになる。重さはシグマが780gでトキナーが845gで多少ずっしり来る重さである。

 出発する前、レンズの特性を知るために簡単にスタジオでチェックしてみた。レンズの明るさは同じF2.8でも、シグマに比べ1/3絞りほどトキナーレンズが暗い。ズームでの明るさの変化は、シグマはワイド側と中間に対してテレ側がやや暗くなるが、トキナーはワイド側に対して中間とテレ側がやや明るくなる。シグマのほうがコントラストもやや高い。また、シグマの方がやや赤みが強く出る傾向にある。

 操作性には大きな違いが存在する。シグマはHSM(超音波駆動モーター)を搭載。AFでピントを合せた後、フォーカスリングを回すだけで、ピントの微調整ができるフルタイムマニュアルに対応する。ただし、AF/MF切替スイッチはない。トキナーはワンタッチフォーカスクラッチ機構により、フォーカスリングを前後させるとAFとMFが切り替わる。これは慣れないうちはレンズの脱着時に動いて失敗する事がしばしばあった。

 またトキナーは三脚座があり、軽いカメラボディを使う時には、三脚座で三脚に固定できる。なお、どちらもインターナルフォーカス方式なので、フォーカス時にレンズ全長が変わらずバランスが保てる。


出発

 1人で撮影旅行となると荷物が尋常ではない。今回はニコンD2Xにシグマ&トキナーの2本、ほかの仕事用にキヤノンEOS 5Dと広角ズーム、標準ズーム、400mmまでの望遠ズームの3本(単焦点レンズは重量オーバーのため泣く泣く断念)。各予備バッテリー、各充電器、ノートPCなどなど。カメラザックに詰め込むものの、レンズが2本溢れてしまい、スーツケースへ厳重に保護して入れる。そして生活用品を入れるとスーツケースは旅客機での制限一杯の20kgである。そのうえ機内に持ち込むザックはめちゃくちゃ重い(このとき使ったザックはデジカメアイテム丼で紹介している)。

 さてケニアロケだが、目的は国立公園や動物保護区での動物と風景の撮影だ。作品撮りとなると普通のツアーではほかの客に迷惑になるし、思い通りのポジションが取れないなどハンディが付いてしまう。まして1人となると高く付く。そこで、以前世話になった現地ツアー会社のツアーコーディネーターにオーダーを出して、車とガイドをチャーターした。ガイドは以前も頼んだことのあるウィリアムなので、これまた気が楽である。


空港からアバーディア国立公園へ、ロッジに到着

  • 作例のリンク先ファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 写真下の作例データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。


F2.8の実力を出せるかと思ったが、建物からの照明では暗くて感度を上げることに。しかし暗くてピントもままならず、良い写真は撮れなかった
トキナー ATX-535 PRO DX / 3,216×2,136 / 0.6秒 / F2.8 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 60mm
 ナイロビ空港でガイドにピックアップして貰い、アバーディア国立公園まで3時間ひた走る。夜、ようやく着いたロッジの目の前に水溜まりがあり、夜間に動物が来ればベルで知らせて貰えるようになっている。一休みしているとベルが4回なる(4回は象なのだ)。

 カメラと三脚を持って観察用ベランダに行くが、暗くてISO400にしても被写体ブレ必至。ま、しようがない……。その夜は象しか来なかった。

 なお、今回の撮影はすべてD2XのRAW+JPEG、大半がシャッタースピード優先で撮影した。一部の写真は、同時記録時のJEPGサイズがM(3,216×2,136ピクセル)になっている。できることならRAW現像+レタッチした物をお見せしたいが、レンズの特性を見せる意味でJPEGを掲載している。


ナクル湖国立公園へ

途中寄った休憩所は赤道直下のお土産屋。ここはツアー客が多くて気が楽だ
トキナー AT-X 535 PRO DX / 3,216×2,136 / 1/250秒 / F5 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 50mm
 翌朝、アバーディアからナクル湖国立公園へ。悪路をひた走りに走るとバースト、その上車がギャアチェンジできなくなり、休憩所で整備士を呼ぶ。

 なかなか直らず、たまたま通りかかった日本人の新婚さんのサファリカーに便乗させて貰ってナクル湖に向かうことになる。今回会った唯一の日本人だ。


ナクル湖国立公園

 ナクル湖国立公園では湖畔が唯一歩ける所だ。しかし前回訪れた時と違いフラミンゴは大量に死んでいた。干ばつにより湖の毒素が増えたとの話。前回とのあまりの違いにがっかりである。


ナクル湖に続く道に現れたヒヒ。車を怖がらないがこれ以上近寄ると森に入っていった
トキナー AT-X 535 PRO DX / 3,216×2,136 / 1/250秒 / F4.5 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 135mm
インパラは警戒心が強くちょっとした音でも飛び跳ねながら逃げる。ここのインパラは珍しく近くまで寄れた。それでも焦点距離150mmでの撮影だ
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM /3,216×2,136 / 1/200秒 / F5 / 0.67EV / ISO100 / WB:オート / 150mm

水牛の体に露出があったのかオーバーになってしまった
トキナー AT-X 535 PRO DX / 3,216×2,136 / 1/250秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 135mm
これでも少ないフラミンゴの群れ。前を水牛が移動している
トキナー AT-X 535 PRO DX / 3,216×2,136 / 1/125秒 / F4.5 / 0.67EV / ISO200 / WB:オート / 70mm

夕暮れ時のシロサイとシマウマのツーショット
トキナー AT-X 535 PRO DX / 3,216×2,136 / 1/250秒 / F5 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 90mm
森からこちらを見ているシロサイ。距離が遠いので150mmでやっとである。縦位置にして撮ると深い森のイメージになる
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 3,216×2,136 / 1/80秒 / F3.3 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 150mm

ウォーターバック。曇天の夕方光がフラットで薄暗くなっていたため感度を上げF2.8での撮影。そのためか絵のような写真になった
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 3,216×2,136 / 1/160秒 / F2.8 / 1EV / ISO250 / WB:オート / 135mm

マサイマラ動物保護区へ移動

 翌朝、お世話になった2人と別れ、直った車に鞭打ちマサイマラ自然保護区に向かう……が、またパンク。


このあたりは大規模農業が行なわれているが、道はダートで角張った石も数多く転がっている。50mmでの撮影だが何もない草原や農地では広角で撮ったように広々として見える
トキナー AT-X 535 PRO DX / 3,216×2,136 / 1/400秒 / F10 / 0.33EV / ISO160 / WB:オート / 50mm
パンクを直すウイリアム。頑張れ! 石ゴロゴロのダートか、穴だらけの簡易舗装なので、アスファルトのエッジでパンクしてしまう。それを避けて蛇行したり道から外れては走るのだから、酔いやすい人はたまったものじゃない
トキナー AT-X 535 PRO DX / 3,216×2,136 / 1/400秒 / F4.8 / 0.33EV / ISO160 / WB:オート / 50mm

マサイマラ動物保護区

 夕方にやっと到着したマサイマラ自然保護区。休む間もなく草原に行くが天気が悪い。ここでの滞在は3日間を予定しているのだがらきっと良い日もあるさ! と思いつつシャッターを切る。


トピとシマウマの群れ。丘の向こうでは雨が降っているのがよくわかる
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/250秒 / F5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm
少ない水場でアフリカ象の一家。露出補正してないためオーバー気味だ。RAWで補正すると良い写真になりそう
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/160秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 90mm

こちらを見ているヌー。ピントが多少甘いがひょうきんな正面顔で採用してしまった
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/250秒 / F4.2 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 135mm

 今回の主要な撮影は早朝と夕方である。昼間に草原に出ても良いが、動物は活動していないのであまり写真は撮れない。空いた昼間は暇かと思ったがそうでもない。朝帰ってきたら、撮影データをバックアップしながら朝食、それからカメラとレンズの手入れ。なにしろ乾燥しているので直ぐにホコリまみれである。その中でのレンズ交換だから毎回掃除が必要になってしまう。


明け切らぬ早朝。熱気球がいくつかのロッジから飛び立っている
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/250秒 / F7.1 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 150mm
ブチハイエナが巣から顔を出している。ガイドのウイリアムが口で擬音を鳴らすと、反応して顔を出した
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F6.0 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 72mm

シマウマがヌーを引き連れての移動。より危険な水場と草原との往復か
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 100mm

マサイ村

 マサイマラ翌日の昼間は、近くのマサイ村に行く。マサイ族はプライドが高く、観光化した村でないと写真を撮ったり訪問したりできない。この村では30ドル払って見学。ちょっと高いと思ったら1団体30ドルのようで、私の場合は私1人が1団体で数えられたようだ。

 マサイ族は村毎に1つの家族で一夫多妻である。牛の糞で作った家に住み5~10年毎に引っ越すそうだ。数件ある家々の周りに動物よけのフェンスを作り、夜は牛やヤギをその中庭に入れている。牛の数とヤギの数そして夫人の数で金持ちかが決まるそうだ。

 村を案内してくれたのは左下の写真でジャンプしている彼。英名をフランシスといい、英語とスワヒリ語とマサイ語を話せるバイリンガルだ。


マサイ族は来客が来ると歌いながら順番にジャンプして歓迎する。シャッタースピード1/250秒ではジャンプしている人はまだブレている
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/250秒 / F9.5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm
ジャンピングダンスが終わると列を作って去っていく。よく見ると剣とこん棒を持っている
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/250秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm

村の中は土というより糞である。でも乾燥しているしぜんぜん臭わない
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/160秒 / F9.5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 80mm
家の中は想像より広いのだが、焦点距離50mmではやっとこの程度。しかしフランシス君、写真上手いよ! 手に持っている物はソーセージツリーから取れる実をくりぬき乾燥させた物。バターを作る道具だ
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm

こんどは中庭で女性達の歓迎の歌が始まる。ワイド側(50mm)で撮影した。これぐらいの人数のスナップにはちょうど良い
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm
同じ位置からレンズを代えてテレ側(150mm)で撮った
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F6.7 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 150mm

火起こし? ショウ。乾燥していてあっという間に着火。ビックリしてみせると、木の道具を10ドルで買えという。日本の火起こし機はヒモが付いていてもっと楽だ力説してしまった
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/250秒 / F5.3 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 85mm
赤道直下ながら高原なので、それほど暑くなく過ごしやすい。が、日が差すとこうやって日陰で過ごしている
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/160秒 / F8.5 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 50mm

再びマサイマラ自然保護区へ

 ロッジに帰ると敷地内の散策。直ぐ側には川がありカバが騒いでいる。セキュリティースタッフに同行して貰い、敷地外の川縁まで行ってみる。近くの木にいる鳥や猿の観察をしていると、あっという間に夕方である。


カバはたいてい水の中にいるためになかなかうまく撮れない。陸上に上がった所も狙いたかったがついに撮れなかった
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/160秒 / F4.5 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 150mm
マサイキリン。マサイマラ動物保護区なら多数見られる見られる代表的なキリンだ。文様が美しい。もう少し日の光があればベストなのだが
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/200秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 85mm

早朝、ハゲワシがいる近くには死骸があることが多い。肉食獣がいることもあるので、被写体を探す目安にもなる
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/200秒 / F6.3 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 135mm
ライオンは朝の方が見つけやすい。日が上がり暑くなるとブッシュの中に入ってしまい日が暮れるまで出てこない
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/400秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 135mm

グランドガゼル。若い雄だろうか。インパラと同じレイヨウ類。日に当たると均整の取れた姿が美しい
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F9 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 150mm
これだけの草があるとピントが難しい。が、草むらの金色の輝きが美しい絵になってくれる
4,288×2,848 / 1/400秒 / F5 / 0.33EV / ISO100 / WB:オート / 150mm

大草原に一面にいるヌーの群れ。遠くのヌーたちも写り、広角でなくても広さが伝わる。雨期には大移動がありそれを目当てとする観光客もいる
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/400秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 98mm
早朝、食事中のライオン。たいてい群れでいるのだが1匹しかいなかった
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F6.3 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 56mm

象の一家の移動。まだ産まれて間もない子供を中心にして移動する
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F6.7 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 100mm
移動中に乳を飲む小象。135mmでの撮影。これも縦位置にすると絵になる
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/250秒 / F5 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 135mm

このライオンの群れは近くの藪の中にいる。吠えているのではなくアクビだ。もう少しアップで撮りたかった
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/200秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 135mm
ブチハイエナの親子。子どもは巻き毛で可愛い
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F3.8 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 102mm

やっと会えたチータ。フラットな光の中なのでトーンカーブをいじれば美しくなる写真だ
シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM / 4,288×2,848 / 1/320秒 / F4 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 102mm
夕日の中をキリンが歩いている。夜行性の動物にとっては1日の始まりだ。そして私のケニアロケは終わった
トキナー AT-X 535 PRO DX / 4,288×2,848 / 1/160秒 / F3.3 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 100mm

撮影を終えて

 動物相手に撮影する時、画角を決めるのにズームレンズは便利である。今回使ってみた2種類のレンズは甲乙付けがたい。AFスピードもさほど差は感じられないし、精度も同じように感じた。

 ただテレ側の135mmと150mmという15mmの差が、1.5倍で22.5mm、1.6倍で24mmの差になると思うと、長い方が有利である。しかしこういったロケでは、ほかに持っていくレンズとの組み合わせにもよる。荷物を少なくしたければ今回のようなレンズと広角ズームがあれば十分だし、解像度がどんどん高くなってきたデジタル一眼レフカメラなら、トリミングで望遠をカバーする手もある。

 ケニアは8月が良いという。しかし料金が高いから、また行くのなら5年前と同じ春にしようと思う。



URL
  シグマ
  http://www.sigma-photo.co.jp/
  トキナー
  http://www.tokina.co.jp/
  製品情報(シグマ APO 50-150mm F2.8 EX DC HSM)
  http://www.sigma-photo.co.jp/lens/digital/50_150_28.htm
  製品情報(AT-X 535 PRO DX)
  http://www.tokina.co.jp/atx/4961607634158.html



若林 直樹
雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や 癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、我が家で生まれた5匹と暮らす。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはhttp://homepage2.nifty.com/nao-w/

2006/11/21 01:10
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