デジカメ Watch

【伊達淳一のレンズが欲しいッ!】オリンパスZUIKO DIGITAL 7-14mmF4

~デジタル専用ならでは、絞り開放からシャープな超広角ズーム
Reported by 伊達 淳一

ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
 大半のデジイチ(デジタル一眼レフ)は、35mmフィルムよりもサイズが小さな撮像素子を搭載している。35mm一眼レフなら写って当然の画面周辺部には撮像素子がなく、光を受け止められない。つまり、周辺部がトリミングされてしまうので、同じ焦点距離のレンズで撮影しても、デジイチのほうが画角(写真の写る範囲を撮影位置からの対角線角度で表した数値)が狭くなる。わかりやすい話が“望遠”に写るわけだ。

 そのため、35mm一眼レフと同じ画角をデジイチで得るには、35mm一眼レフよりも焦点距離の短いレンズを使う必要がある。撮像素子がAPS-Cサイズのデジイチなら、28mm相当の画角で写すには、18mmという(35mm一眼レフなら)超広角のレンズが必要となる。かつては、高価な35mm一眼レフ用超広角ズームを“標準ズーム”として代用するのが当然の時代もあったが、キヤノンKiss Digitalと同時にデジイチ専用の廉価ズームが発売され、これ以降、手ごろな価格で28mm相当の画角が得られるデジイチ専用ズームが各社から発売されるようになった。なんとも幸せな時代になったものである。

 さらに、35mm一眼レフからの移行組が増えて、デジイチでも“超広角”の写真を撮りたい、という要望が高まってきた。これを受けて、12-24mmや10-22mmなど恐ろしく焦点距離が短いデジイチ用ズームも増えつつある。さすがに、値段は安くはないが、20mm未満の超広角描写がデジイチでも得られるようになって、ますますデジイチのカメラとしての魅力は高まっている。

 中でも注目の超広角ズームが、オリンパスの「ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0」。ワイド端で7mmという35mm一眼レフなら魚眼レンズ以外考えられない焦点距離の短さだが、14-28mm相当の画角が得られるノーマルな超広角ズームだ。価格は248,000円。実売価格は20万円を切っているので、プロなら一括償却資産として3年均等償却を選択することも可能。超お買い得、とまでは言えないまでも、この画角が得られるレンズとしてはリーズナブルな価格だ。


ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0 左はZUIKO DIGITAL11-22mm F4。右が7-14mm

 ちなみに、他に14mm相当の画角が得られるのは、キヤノンEOS-1Ds MarkIIなどフルサイズの撮像素子を搭載したデジカメに、単焦点の14mmか、シグマAF12-24mmF4.5-5.6 HSMを組み合わせるしかなく、どんなに安く見積もったとしても新品で購入するなら軽く60万円以上はかかる。

 一方、オリンパスEシステムなら、E-300と7-14mmを合わせても30万円でお釣りがくる。このズームを使うためだけに、オリンパスEシステムをチョイスする価値はあると思う。それに、超広角レンズほど撮像素子に付着したゴミが、撮影画面にクッキリ現れるが、オリンパスEシステムなら、超音波でゴミをふるい落とすダストリダクションシステムが搭載されているので(ゴミが付着する可能性はゼロではないものの)、他のデジイチよりもゴミが撮像素子面に付着して、せっかく撮った写真を汚してしまう心配が少ない点も魅力だ。

 ただ、14mm相当の超広角をカバーするレンズなので、前玉はまるでガラス球を埋め込んだように突出していて、フードも固定式だ。そのため、PLフィルターやレンズ保護フィルターは装着できない。35mm一眼レフ用の14mm単焦点レンズと同じだ。

 また、固定式フードがあるとはいえ、前玉が突出しているので前玉に直射光が当たりやすく、太陽など強い光源があるシーンでは、よほどのド順光でもない限り、ゴーストを防ぐのは困難だ。斜め横や斜め上など画面外から入射する強い光でゴーストが発生してしまう場合は、手をかざしてレンズに入射する光を遮って撮影すると回避できることもある。

 もっともゴーストといっても、絵をぶちこわしにしてしまうような盛大なゴーストが生じるのはごく限られたシチュエーションのみで、それ以外はポツッと小さな光点がいくつか現れる程度だ。それに、逆光でもフレアが少なくヌケのいい描写なので、シャドー部がほとんど黒浮しない。フレアが多いレンズだと、シャドー部が墨っぽくなってしまうのだが、このレンズはシャドー部でもしっかり色が乗っていて、実に深みがあるのだ。

 さらに驚くのは、画面周辺部の画質だ。実写サンプルを見れば一目瞭然だが、ごく四隅以外は像の乱れや流れもなく、絞り開放からキリッと締まった描写が得られるのにはビックリさせられる。ちなみに、2~3年前までは、デジイチで超広角撮影を楽しむには高価な14mm単焦点レンズを使うしかなく、ボクも大枚を叩いてキヤノンやニコンの14mmレンズを購入したのだが、ハッキリいって絞り開放から3段は絞らないと、周辺部が流れたりボケたりにじんだりと満足いく描写が得られなかった。

 それを考えると、絞り開放からこれほどシャープな描写が、しかも14mm相当の超広角で得られるのは驚愕に値する。正直な話、ZUIKO DIGITAL11-22mm F4も広角ズームとしてはまずまずの描写だったが、“デジタル専用設計”ならではのアドバンテージを感じるほどでもなかった。しかし、この7-14mm F4の描写はまさに鳥肌ものだ。


各焦点距離と絞りによる画質をチェック

7mm F4 7mm F5.6

7mm F8 7mm F11

10mm F4
10mm F5.6

10mm F8
10mm F11

14mm F4
14mm F5.6

14mm F8
14mm F11

歪曲収差をチェック

7mm 9mm

11mm 14mm

 実は7-14mmが開発発表されたとき、おそらく30万円に限りなく近い価格になりそうと思って、先走って11-22mmを買ってしまったのだが、7-14mmの描写を見た瞬間、「買うしかない!」とすぐに予約を入れてしまった。E-300の青空描写に惚れ、高級コンパクトデジカメのつもりで買ったのに、気がつけばZUIKO DIGITALにE-300レンズキットの3倍以上もの投資をしてしまった。遊びのつもりが大やけどである(笑)。

 やはり、デジイチの魅力はレンズ交換でできてナンボのもの。カメラ本体のスペックも大切だが、それ以上に使ってみたいと思える魅力的なレンズラインナップが整っている、もしくはレンズのロードマップ(未来絵図)が明確に示されていないと魅力半減だ。そういう意味では、オリンパスEシステムは、まだまだレンズラインナップが揃っているとはいえないが、少なくともレンズ開発のロードマップを明示し、(多少の遅れや変更はあるとはいえ)次々と魅力的なレンズをリリースしている。

 今年はF2.0の大口径ズームレンズがお目見えするし、来年には、パナソニックからもフォーサーズ規格のデジイチが発表される予定で、これからのフォーサーズの展開がますます楽しみになってきた。と同時に、ますますZUIKO DIGITALを始めとするフォーサーズマウントのレンズが増えそうな悪寒(笑)。当分このレンズ沼からはい出せそうもない。


作例

※以降に掲載する作例のリンク先は、撮影した画像データそのものです(ファイル名のみリネームしています)。縦位置のものは、サムネールのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。特に記載がない限り、クリックするとオリジナル画像が別ウィンドウで表示されます。

※使用カメラはすべてオリンパスE-300です。キャプション内の撮影データは、露出モード / 絞り / 露出時間 / 露出補正 / ISO感度 / ホワイトバランス / 焦点距離域です。


倍率色収差がよく補正されていて、手すりの輪郭にも色づきはない。また、これだけの超広角にもかかわらず、周辺部でも像が流れたりにじんだりすることなく、非常にシャープな描写だ
絞り優先AE / F8 / 1/400秒 / -0.3 / 100 / AUTO / 8mm
ズームワイド端7mm域での撮影。なんと横位置で帆船・日本丸と横浜ランドマークタワーが欠けずに写ってしまった。クラッとめまいを感じるほどの画角の広さだ。遠近感も強烈で使いこなすのがむずかしい
絞り優先AE / F8 / 1/320秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

画面外に太陽があるが、太陽と画面中央を結んだ線上に、大小のゴーストが生じている。前玉が突出しているので、どうしても直射光が当たってゴーストが生じやすい。ただ、フレアは非常に少なく、ヌケがいい
絞り優先AE / F8 / 1/250秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
画面内に太陽を入れるとこんな感じ。この程度のゴーストで済むなら優秀な部類だ。フレアが少ないので、画面右の木立に妙な黒浮きもなく、奥行き感さえ感じられる。正逆光でこの描写は見事だ
絞り優先AE / F11 / 1/250秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 8mm

お台場の自由の女神像。普通のコンパクトデジカメだと縦位置にしてようやく自由の女神全身を収められるが、このズームのワイド端で写すと、地面(それもかなり手前のほう)まで写る
絞り優先AE / F11 / 1/200秒 / 0.0 / 100 / AUTO /7mm
超広角レンズは遠近感が強く出るので、遠くのものほど小さく写る。そのため、遠景だけの被写体を写すと、空や地面の占める割合が広く、しまりのない写真になってしまうので、うまく前景を入れて変化を付けるのが基本だ
絞り優先AE / F11 / 1/200秒 / 0.0 / 100 / AUTO /7mm

ビルの窓ガラスに太陽が反射しているが、この程度の光ならゴーストの心配はない。F11まで絞り込んでいることもあって、手前の柵からビルまでビシッとピントが合っている。さすが被写界深度が深い超広角レンズだ
絞り優先AE / F11 / 1/250秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
強い光源が画面からちょっと外れたときに、もっとも嫌なゴーストが出やすい。さすがに、こんな形のゴーストは作画効果としてもいただけない。絞り開放での撮影だが、地面の枯れ芝に妙な流れやボケは出ていない
絞り優先AE / F4 / 1/1250秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

フォーサーズは画面の縦横比が4:3と、他のデジタル一眼レフよりも長辺が短いので、(視覚のマジックで)広がり感に欠けるが、さすがにこのズームを使えば、ダイナミックな遠近感を活かした広角作画が存分に楽しめる
絞り優先AE / F8 / 1/320秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 9mm
歪曲収差をチェックしようと撮影したカットだが、ほんの少し左が下がってしまった。ほんのわずかにカメラ位置やアングルを変えただけで、写りが大きく変化するのが超広角レンズだ
絞り優先AE / F4 / 1/2000秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

実にメリハリが効いたクリアで深みのある描写だ。コダックのフルフレームCCDならではの青空描写もリバーサル的で好きだ。これだけ画角が広いと画面を3:2の比率にトリミングしてもまだ余裕がある
絞り優先AE / F5.6 / 1/640秒 / 0.7 / 100 / AUTO / 7mm
汐留の日テレタワーからシオサイトを臨む。APS-Cサイズのデジイチに12-24mmズームを付けて何度が撮影したことがあるカットだが、さらに画角が広いのでよりダイナミックな構図で撮影できた
絞り優先AE / F5.6 / 1/320秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

陸橋の壁面にモアレが出ている。それだけレンズがシャープなのがわかる。日陰になったビルの青みを帯びた描写もなかなかイイ。シャドー部の色乗りがいいと、写真にも深みが感じられる
絞り優先AE / F7.1 / 1/500秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
汐留の外れにあるJRA前の広場。画面内に太陽を入れて撮影してみた。画面右下の薄いゴーストが目障りと言えば目障りだが、絵を台無しにしてしまうほどではない。それ以外の小さなゴーストも十分許容範囲だ
絞り優先AE / F7.1 / 1/640秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

ズームワイド端での撮影。肉眼よりも広い範囲が写っている。遠近感でビルの形は歪んでしまうが、どうしても引きがないときにはこの画角の広さは強力な武器になる
絞り優先AE / F7.1 / 1/320秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
前のカットと同じ撮影ポジションからテレ端にズームして撮影してみた。これが標準ズームのワイド端と同じ28mm相当の画角だ。14mm相当の画角がどれだけ広いかがわかると思う
絞り優先AE / F7.1 / 1/400秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

画面上部に小さなゴーストが発生している。太陽を画面内に入れて撮影したビルを真横から撮影したカットなので、太陽の光はかなり横から来ていることがわかると思う。
絞り優先AE / F5.6 / 1/500秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
レンズに直射する太陽の光を左手で遮りながら撮影したカット。ゴーストが消えているのがおわかりだろうか。片手撮りになるが、ほんのちょっとの工夫でゴーストを回避できることもある
絞り優先AE / F5.6 / 1/500秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

これまで魚眼レンズでも使わなければ、都庁前広場から新都心の高層ビル群を見上げた感動を表現できなかったが、この7-14mmズームならかなりそれに近い描写を得ることができる
絞り優先AE / F8 / 1/400秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
小さなゴーストがいくつも出ているが、それよりもシャドー部の色乗りがいいので、日陰になった都庁やオブジェがくすまず再現されているのにビックリ。こうしたシーンでは結構シャドーの彩度が落ちて墨っぽくなってしまうレンズが多いからだ
絞り優先AE / F5.6 / 1/320秒 / -0.3 / 100 / AUTO / 7mm

焦点距離や光源の位置を変えながら、もっとも盛大にゴーストが出る位置を探した結果がコレ。ワイド端で画面のほぼど真ん中に強い光源があると、このように大きなゴーストが出てしまう。でも、ちょっとおもしろいかも
絞り優先AE / F5.6 / 1/800秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
高層ビル群の撮影では太陽を直接画面内に入れて、ダイナミックな構図で撮影することが多いので、妙なゴーストが出るレンズは困りモノだが、このレンズはかなり逆光に強いと見た。しかも、絞り開放でこの描写も見事だ
絞り優先AE / F4 / 1/1000秒 / 0.3 / 100 / AUTO / 7mm

向かい側の歩道から都庁を見上げて撮影。しっかり都庁舎がてっぺんまで入りきってしまった。多少タル型の歪曲収差があり、絞り開放では周辺部の描写が少し甘くなるが、14mm相当の画角を考えれば立派だと思う
絞り優先AE / F4 / 1/320秒 / -0.3 / 100 / AUTO / 7mm
これも絞り開放、ワイド端での撮影。枯れ木を写すとレンズの性能がわかりやすいと言われるが、ごく周辺で描写が甘くなるものの、超広角の絞り開放でここまで乱れのない描写は見事だ
絞り優先AE / F4 / 1/800秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

これも学生の時から良く撮る被写体だ。画面端ギリギリに太陽を入れた厳しい構図だが、思ったよりもゴーストは少なく、コントラストも低下していない。E-300本体の倍以上もするレンズだがそれだけの価値はある
絞り優先AE / F11 / 1/200秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
代々木上原にある東京ジャーミィ・トルコ文化センター(http://www.tokyocamii.org/
)。イスラームの礼拝場で1日に5回の礼拝が行なわれる。一般の見学も可能だが、いくつかの約束事があるので詳しくはホームページを参照のこと
絞り優先AE / F5.6 / 1/13秒 / 0.0 / 200 / AUTO / 7mm

絞り開放、ズームワイド端での撮影。周辺光量も十分で、青空を見ても目立った光量低下はない。開放F値はF4と並だが、絞り開放から十分実用画質が得られるという点ではF2.8のズームに匹敵する価値がある
絞り優先AE / F4 / 1/2000秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm
絞り開放、ズームテレ端での撮影。前のカットと同じカメラ位置から撮影している。遠景の描写が少し甘く感じるが、おそらくピントが手前の船にあっていて、モニター等倍鑑賞では被写界深度に収まらないからだろう
絞り優先AE / F4 / 1/2000秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 14mm

ワイド端の7mm域(14mm相当の画角)だと、画角が広過ぎて使いこなすのがむずかしいが、8mm域(16mm相当の画角)なら一般的な超広角ズームのワイド端と同じ画角なので、ファインダーを覗いていても違和感が少ない
絞り優先AE / F8 / 1/1600秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 8mm
フェリーを追いかけてくるカモメ。カメラ付きケータイでスナップする二人を前景としてアクセントにしてみた。多少ルーズな構図だが、海の広がり感と爽快感がうまく再現できたと思う
絞り優先AE / F6.3 / 1/640秒 / 0.0 / 100 / AUTO / 7mm

開港したばかりのセントレア(中部国際空港)でのスナップ。被写界深度を稼ぐためF5.6まで絞って撮影しているので、感度をISO200に上げて手ブレを防いでいる。14mm相当の超広角とは思えないほど周辺画質がイイ
絞り優先AE / F5.6 / 1/100秒 / 0.0 / 200 / AUTO / 7mm
これもセントレアのなか。空港というより、フードテーマパークのようだ。1/20秒と結構スローシャッターでの撮影だが、レンズ重量がそれなりにあるので、手ブレはしにくいようだ
絞り優先AE / F4.5 / 1/20秒 / 0.0 / 200 / AUTO / 7mm

超広角レンズは遠くの被写体が非常に小さく写るので、その分、細部描写力がないと甘い描写になってしまう。E-300は多少線が太い絵作りではあるが、800万画素と画素数が多く、7-14mmの良さを十分引き出してくれる
絞り優先AE / F4.5 / 1/30秒 / 0.7 / 200 / AUTO / 7mm
E-300は斜め線のつながりがわるいのが惜しいが、それでも天井が細部まで克明に描写されている。水銀灯照明の緑かぶりもリバーサル的だ。絞り開放から1/3段しか絞っていないのに、ここまでの描写が得られる超広角ズームはめったにない
絞り優先AE / F4.5 / 1/50秒 / 1.3 / 200 / AUTO / 7mm

セントレアのエントランス付近。駅からすぐ空港に直結している。ちなみに、鳥羽からフェリーも就航しているが空港より一つ前の駅が最寄りで、1時間に2本しか電車が止まらないのが不便。できればフェリー乗り場も空港内に作ってほしかった
絞り優先AE / F4.5 / 1/50秒 / 1.3 / 200 / AUTO / 7mm
所沢の航空博物館。たくさんの航空機が室内に所狭しと展示されているので、超広角レンズが重宝する場所だ。とはいえ、7mmでは画角が広すぎるので9mm域にズームして撮影している
絞り優先AE / F4.5 / 1/125秒 / 0.3 / 200 / マニュアルセット / 9mm

超広角レンズは遠近感が強く、撮影ポジションやアングルがわずかに違っても、構図が大きく変化する。上下左右、前後にマメに動いて、ダイナミックな構図が得られる撮影位置を探すことが大切だ
絞り優先AE / F4.5 / 1/100秒 / 0.7 / 200 / マニュアルセット / 7mm
最短撮影距離は25cm。14mm単焦点レンズに比べると最短撮影距離は遠めだが、実際に使ってみて最短撮影距離に不満を感じたことはなかった。被写界深度が深い超広角ズームとはいえ、近距離撮影ではシャープなピントが得られる範囲は狭くなる
絞り優先AE / F4.5 / 1/50秒 / 0.0 / 200 / マニュアルセット / 8mm

航空博物館のエントランス。標準ズームや並の広角ズームでは、人力飛行機全体を切らずに写すのはむずかしいが、このズームなら余裕だ。倍率色収差もなく、絞り開放にもかかわらず周辺までキリッとシャープで気持ちがイイ描写だ
絞り優先AE / F4.0 / 1/25秒 / 0.0 / 200 / マニュアルセット / 8mm
もっと上を向けて都庁まで入れて撮影したカットは、街灯の影響を受けて小さなゴーストがいくつも発生してしまったが、このカットは大丈夫だった。焦点距離や構図を少し変えるだけでゴーストは出方はずいぶん変わるので、出ない工夫も大切だ
絞り優先AE / F11 / 30秒 / 0.3 / 200 / AUTO / 7mm


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://www.olympus-esystem.jp/products/lens/7-14_40/

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伊達 淳一
1962年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。写真、ビデオカメラ、パソコン誌でカメラマンとして活動する一方、その専門知識を活かし、ライターとしても活躍。黎明期からデジタルカメラを専門にし、カメラマンよりもライター業が多くなる。自らも身銭を切ってデジカメを数多く購入しているヒトバシラーだ。

2005/03/22 00:01
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