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松下電器 DMC-FX8【第7回】 |
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Reported by
本誌：伊達 浩二
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FX8の16:9モードは、基本的には4:3画面の上下を削る形で実現している。35mmフィルムカメラで一時流行ったパノラマ撮影を思い浮かべていただければわかりやすい。 アスペクト比の変更はメニューの「アスペクト設定」で行なう。これを、16:9に設定すると、記録画素数は「3.5M」と「2M」から選択できる。実際の出力解像度は2,560×1,440ピクセルと1,920×1,080ピクセルとなる。撮影時は液晶ファインダーも16:9で表示されるので、モードを切り替え忘れることはないだろう。できるだけワイド端で撮った方がパノラマっぽく面白い絵が撮れる。
16:9という比率は、ハイビジョンTVやDVDのワイド画面に合わせたもので、L判の用紙への出力や、4:3比率のPCのディスプレイで見ていると、多少のワイド感は出るものの、上下の余白がもったいなく感じてしまう。 そこで今回は、17型ワイド液晶PCの富士通「FMV-BIBLO NX90L/W」を用意した。NX90L/WはTVやDVDの視聴を重視したノートPCで、ノートPCとしては最大級の画像表示を重視した液晶を搭載している。解像度は1,440×900ドット、表示色はディザながら1,677万色だ。SDメモリーカードスロットも備えているので、FX8で撮影した画像をすぐに見ることができる。
NX90L/Wの液晶の縦横比は、14.4:9なので、16:9の画像を表示すると、上下にわずかに余白がある。それでも、このノートで見ると、4:3比率のディスプレイで見ていたときとは、かなり異なった印象を受ける。A4サイズを軽く越える17型ワイド液晶の横幅を使い切ることができるため、思っていた以上にワイド感と迫力が感じられる。画像と表示装置のアスペクト比を合わせるだけで、かなり印象が異なるものだ。 NX90L/Wの液晶も画像表示は得意分野だけに実力を発揮している。液晶の反射に注意すれば、少人数ならば、一緒に鑑賞できるぐらいのレベルだ。 こうなると、ワイド端が35mm相当のFX8の画角では、パースペクティブが、やや物足りない。フィルムカメラでいえば、富士写真フイルムの「TX」シリーズのようなパノラマ専用の機種が出ると面白いとおもう。そこまでいかなくても、ワイド端がより広角で16:9の撮影ができる機種が登場すると、本格的なパノラマ撮影に一歩近づき、より魅力的だろう。そちらも期待したい。 次回は、16:9画像のプリントサービスと、フラットパネルTVでの鑑賞についてレポートする予定だ。 ※作例のリンク先は、撮影した画像データそのものです(ファイル名のみ変更してあります)。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。 ※すべての作例は、アスペクト比16:9、記録画素数3.5Mで撮影しています。 ※キャプション内の撮影データは、画像解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値(F)/ISO感度/焦点距離(35mm判換算、mm)です。
■ ＵＲＬ 松下電器 http://panasonic.co.jp/ 製品情報(DMC-FX8) http://panasonic.jp/dc/fx8/ 富士通 http://jp.fujitsu.com/ 製品情報(FMV-BIBLO NX90L/W) http://www.fmworld.net/product/hard/pcpm0504/biblo_loox/nx/ 富士写真フイルム http://www.fujifilm.co.jp/ 製品情報(TX-2) http://fujifilm.jp/personal/filmcamera/rangefinder/tx2/ （ 本誌：伊達 浩二 ） 2005/07/15 00:54
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