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キヤノンEOS Kiss Digital N【第2回】
まずは操作系に慣れる

Reported by 伊達 浩二


EOS Kiss Digital Nの背面
 EOS Kiss Digital N(以下Kiss)が届いてから約2週間。週末しか外に連れ歩けないKissだが、順調に撮影枚数は増えている。一眼レフならではの反応の良さや、キレの良いシャッター音にはベタ惚れの状態だ。今の時点での、自分なりの操作方法を説明してみよう。

 まず、モードダイヤルの横にある電源スイッチは、撮影が始まるとONにしたままで操作しない。Kissはオートパワーオフからの復帰が速くなったので、撮影前に軽くシャッターボタンに触れるだけで、すぐに再起動してくれる。

 Kissでは、ボディ上面の右にモードダイヤルがあるが、これはほとんどの場合「P」と表示されるプログラムモードで使っている。緑の□で表される全自動モードもあるのだが、これは本当にお任せで、フラッシュ発光の制御や露出補正もできないので使っていない。

 右上隅にある、「AFフレーム選択ボタン」は押しながら電子ダイヤルでピントを合わせる場所を選択できるが、まだ使いこなせていない。記念写真的な単純な構図が多いせいか、ほとんどオート任せで問題を感じないということもある。その左の「AEロックボタン」は使わず、自分で補正してしまう。

 露出補正は、背面の「露出補正ボタン」を親指で押しながら、人差し指で電子ダイヤルを回す。撮影時には一番使っている機能だ。

 その下の「ドライブモード選択」ボタンは、1枚撮影でほぼ固定されている。連続撮影にするのは、鳥や動物を撮るときとブラケッティングのときぐらいだ。露出補正をしようとしてうっかり触れてしまうこともあるので、せめてボタンに刻印を入れるなど区別がつくようにして欲しかった。

 また、Kissでは、撮影時によく使う機能が十字キーに割り当てられており、撮影時にはほとんどメニューに入らずに操作できる。

 まず、「↑」キーに感度調整。これは、最初は100に固定していたが、手ぶれ補正付きのカメラばかり使っていて、撮影時の構えがくずれていることもあって、400や800への感度アップに頼ってしまうことが多い。恥ずかしながら、1つ1つのカットを意識しながら、きちんと構えて撮るというリハビリをしている状態だ。

 「→」キーはオートフォーカスモードの変更。静止している被写体「ワンショットAF」、動いている被写体「AIサーボAF」、2つを自動的に切り替える「AIフォーカスAF」の3つのモードがある。ふだんは「ワンショットAF」に設定しており、鳥と動物の時だけ「AIサーボAF」に設定している。ちなみにAIサーボAFの追随性はかなり良い。

 「←」キーは測光モードの変更。これは評価測光のままにしており、部分測光や中央部重点測光を使ったことはない。

 「↓」キーはホワイトバランスの変更で、だいたいオートのままになっている。シーンを選ぶよりは、白い紙を使ってマニュアルホワイトバランスを使う方が多い。一番使うのは光が入り交じった状態での接写だ。


 十字キーによる操作は、キーを押すとメニューがディスプレイに表示され、カーソルキーで選択、「SET」ボタンで決定という方法だ。これは、これでコンパクトカメラ的でわかりやすいのだが、ちょっとまだるっこしい。特にホワイトバランスと感度の調整は、使用頻度が高いだけにファインダーを覗いたままで、操作できた方がありがたい。

 例えば、「↑」で感度調整に入り、ファインダーで確認しながら、電子ダイヤルで選択、シャッターボタンで決定、と操作したいのだ。

 せめて、メニューが表示された時点で、電子ダイヤルでカーソルの移動ができるのだから、決定はSETだけでなく、シャターボタンでもできるようにして欲しかった。そうすると人差し指だけで操作できる。

 ボディ左側のボタンでは、まだ「MENU」と「再生」ボタンが中心で、ときどき「INFO」でヒストグラムを見るぐらいだ。画像の飛ばし見をする「JUMP」は、使用頻度が低そうだ。「削除」ボタンは以前に間違えて必要な画像を消してしまって以来、画像の整理はPC上でのみ行ない、本体の削除ボタンは使っていない。

※作例のリンク先は、撮影した画像データをコピー後にリネームしたものです。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは、解像度 / 露出プログラム / ISO感度 / 絞り値 / 露出時間 / 露出補正値 / ホワイトバランス / 焦点距離です。

※使用レンズはすべてEF-S 18-55mm F3.5-5.6 II USMです。


錦糸町駅前の公園から建設中の高層マンションを広角端で撮影。これぐらい写れば本人的には満足。
3,456×2,304 / プログラムAE / ISO100 / F10 / 1/250秒 / 0EV / オート / 18mm
夕方、隅田川沿いの団地を歩いていたら、きれいに花が咲いていた。テレ端
で、手前の花にフォーカスロックして撮影。
3,456×2,304 / プログラムAE / ISO100 / F7.1 / 1/100秒 / 0EV / オート / 55mm

隅田川の言問橋にてスポーツモードで撮影。食パンを投げている人がいて、ゆりかもめが20羽以上も飛んでいた。ピーカンなのにISO400に設定されてしまっ
ていた。
3,456×2,304 / スポーツ / ISO400 / F10 / 1/1,000秒 / 0EV / オート / 21mm
JR市川駅南口の商店街。ここは再開発の真っ最中で、古い店舗が軒並み閉店
になってしまっている。
3,456×2,304 / プログラムAE / ISO100 / F9 / 1/125秒 / 0EV / オート / 45mm


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissdn/


( 伊達 浩二 )
2005/04/04 00:02
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