デジカメ Watch
最新ニュース

キヤノンEOS 20D【第1回】
F1日本GPに間に合うか? 品薄騒動に巻き込まれて……

Reported by 奥川 浩彦


購入したEOS 20Dと512MBのCF、液晶保護フィルム
 筆者がデジタル一眼レフカメラを購入しようと思ったのは昨年の秋だった。2002年に義父が買ったEOS D60を借りて子供の運動会とF1日本グランプリで撮影をして大いに気に入り、「来年は買うぞ」と心に決めていた。その段階で狙っていたのはEOS 10Dと2004年に発売されるであろう後継機。仕様を比較して価格の落ちた10Dか後継機か選択しようと考えていた。

 2004年春、新製品発売を期待するが音沙汰なし。7月、関係者から噂が耳に入る。その瞬間「8月発表だと発売はいつ? 10月のF1に間に合うのか」――嫌な予感を頭を過ぎる。8月、ようやくその時がやってくる。製品名のEOS 20D、800万画素、EF-Sレンズ対応はピッタシ予想通り、ネットオークションの10Dの下落も予想通り10万円割れ、さてどちらを選択するかとうれしいやら楽しいやらの思案モードに突入する。発売は9月下旬、ギリギリ10月8~10日のF1には間に合う(はず)。徐々に明らかになる20Dの評価は極めて高く、気持ちは20Dに傾いていく。10D発売時と異なり潤沢に供給されると噂されているので、特に予約は必要なさそうだ。

 ネットの掲示板でカメラのキタムラが安いとの情報を基に、筆者の住む名古屋市内の店舗へ様子を聞きに行く。「ボディのみは品薄ですけど、レンズ付きは大丈夫です」といわれ安心。すぐに飛び付くと足下を見られるので数日経っていざ注文してみるとモノがない、全然ない。「申し訳ありませんが納期1カ月」となり今度は探しまくりモードに突入する羽目に。


 9月末、タイムリミットは迫ってきた。地元名古屋のビックカメラ、東京出張で寄った有楽町と池袋のビックカメラ、新宿のヨドバシカメラと探しまくるが在庫はなし。池袋の店舗が「1週間で入るかも」とのことで、翌週の出張でお持ち帰りできることを期待するしかない。それでも堅実な名古屋人として「価格は?」と聞くと「これ以上の値引きは無理ですが、古いカメラを持ってきて頂ければ5,000 円で下取ります」と丁重に価格交渉を断られてしまう。

 ところが神は見放さない。10月1日、名古屋のビックカメラから「キャンセルがありボディのみなら販売できます」と電話が入る。「なんでも結構です。明日行きます」と即答。当初購入を希望していたEF-S 17-85mm F4-5.6 ISレンズ付きではないが、思わずガッツポーズだ。さらにその晩、地元中日ドラゴンズのリーグ優勝が決まり、翌日から3%ポイントプラスで13%還元セールが始まるとは。用意した下取りカメラの5,000円引きも併せると、価格的にも満足できる買い物になる。

 10月2日、お店は優勝セールで人が溢れている。だが気持ちは「いくらでも待ちまっせ」っと超低姿勢だ。購入後、駐車券を2時間分受け取ったので少しブラブラ見ていこうかと思うが、十数万円の紙袋を持っているドキドキ感と、早く開けたい衝動が抑えきれずに真っ直ぐ帰宅する。小学生の息子がオモチャを買うと「早く帰ろ。寄り道しちゃダメ」というのと同じ心境だ。自分が小心者であることを実感する。

 20Dは筆者にとって3台目の一眼レフだ。二十数年前、学生時代に買ったキヤノンのA1、その後買い換えたEOS 100QD、どちらも中古で購入したので、20Dは初めて買う新品の一眼レフとなる。新品のためか高額なためかわからないが、今までとは違う心境だ。箱を開けバッテリーを入れ、ストラップを付ける。レンズは手元にあるEF35-135mmを装着、CFはIXY DIGITAL320とオリンパスE-10で使用してるものを入れて室内で無意味にシャッターを切る。PC Watchの関連記事やデジタルカメラマガジンを参考にセットアップを進める。あと数日に迫ったF1GPに備え、CFは新たにバッファローのRCF-G512Mを用意。メーカー発表ではリード7.2MB/sec、ライト6.0MB/secと高速なタイプだ。もう1つ用意したのが液晶保護フィルム。1,300円と思ったより高かったが、2枚セットなのと選択肢が少なかったので購入。実際に貼ってみると形状もピッタリ、チョット見には貼っていることに気付かないできのよさで結局は満足。

 準備万端とはいえないが、何とかギリギリで間に合った。さぁ、いよいよ鈴鹿にF1がやってくる。(第2回に続く)



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/20d/


( 奥川 浩彦 )
2004/12/08 00:11
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.