高画素化はデジタル一眼レフの2大メーカーがふたたびPhotokinaを舞台に激突した。キヤノンはEOS-1Ds Mark II、ニコンはD2Xである。画素数の多さとフルサイズの有利さなら1Ds、連写性能とクロップによる高速連写という裏ワザならD2Xということになる。キヤノンはこのほかにEOS 20DもPhotokinaでは新製品である(カメラ店にも並んでいたが)。
オリンパスブースで行なわれたE-300の発表会
低価格化ということでは、ペンタックス*ist DsがキヤノンEOS 300D(日本でのEOS Kiss DIGITAL)をさらに下回る価格設定をしている。また、オリンパスE-300は価格未定だが、これも*ist Dsと同じゾーンか、あるいはそれ以下になる可能性もある。E-300はポロミラー光学系により、一眼レフにはおなじみの三角屋根をなくした、フラットな上面のデザインに特長がある。もちろん、現在のところ唯一無二のダストリダクション機構をE-1から受け継いでいる。いちばん独創的なデジタル一眼レフはコニカミノルタDynax 7D(日本名α-7 DIGITAL)だ。CCDシフト方式の手ブレ補正機構を組み込んでいて、いよいよ製品化間近を感じさせた。
メーカーによる画素数のちがいにも注目すべきだ。α-7 DIGITALは中級機の価格帯だが6.1メガ、対してEOS 20Dは8メガ(と5コマ連写)。普及機では*ist Dsが6.1メガなのに対して、E-300はフォーサーズながら8メガだ。ハイエンド機ではEOS-1Ds Mark IIの16.7メガ(4コマ連写)に対し、D2Xは12.4メガ(5コマ連写)。画素数競争の第2ラウンドが始まったようだ。
コンパクトデジカメはあちこちのブースにいやというほど並んでいる。ここでもまた高画素レースが始まっていて、いまは7メガでのせめぎあいだ。しかし、撮像素子が1/1.8型で7メガだと、画素ピッチとしてはそうとう厳しいのではないだろうか。ただ、2/3型8メガ機が各社ともいまひとつ人気が出ないということがあり、ひと回り小さいイメージセンサーで高画素化を、ということなのだろう。そんな中でちょっと気になったコンパクトデジカメは京セラの超コンパクト機「CONTAX i4R」。IXY Digital Lよりもさらに小さく、薄い。超小型のデジカメは韓国のメーカーなどからも出品されていた。