【特集-直下-】最新デジカメカタログ2009夏:スタイリッシュコンパクト編


 スタイリッシュコンパクトデジタルカメラは、今回取り上げたカタログシリーズの中でも最も数が売れているジャンルだ。それだけに本ページに取り上げた以外にも多くの機種があり、自分にあったモデルを探すのも一苦労かもしれない。

 顔検出機能や手ブレ補正機能などは、ほぼすべての機種で採用するに至っている。春モデルでは、顔検出機能を発展させた個人認識機能(DMC-FX550/FX40)や、タッチ式液晶モニター上で被写体に触れるとシャッターが切れるモデル(FinePix Z300)なども登場している。

 一方このジャンルはデザインを優先して選ぶのも面白い。またほとんどのモデルが多色展開をしているので、ボディカラーも重要なポイントになると思う。今春はパステルカラーのモデルが多いが、これを流行の兆しと見ることができるかもしれない。

※実勢価格は掲載時のものです。
※2009年1月以降の新機種をとりあげています。


オリンパス

・μー7000


 オリンパス伝統の「アーク&ウェッジ」デザインを採用し、すっきりした外観に仕上げたモデル。スタイリッシュモデルでは数少ない7倍ズームを搭載。人物の顔を検出し肌を滑らかに仕上げる「ビューティーモード」では、瞳を大きくし、さらに瞳内の光を強調することまでできる。

●発売日:2月 ●実勢価格:2万6,500円前後 ●撮像素子:CCD ●カラーバリエーション:シルバー、ブラック、ブルー、ピンク ●有効画素数:1,200万 ●レンズ:37~260mm、3.5~5.3 ●液晶モニター:3型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大640×480ピクセル、30fps ●記録メディア:xDピクチャーカード、microSDHC/SDメモリーカード

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カシオ

・EXILIM ZOOM EX-Z400


 世界初となる動画合成機能「ダイナミックフォト」を搭載したモデル。撮影した動く被写体を切り抜き、背景となる写真にカメラ内で合成することができる機能だ。PCでダイナミックフォトを再生できるソフトや動くキャラクターがWebサイトで公開され、楽しみ方が増えている。

●発売日:1月 ●実勢価格:2万2,600円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:ゴールド、ピンク、ブラウン ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:28~112mm、F2.6~5.8 ●液晶モニター:3型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、24fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

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・EXILIM CARD EX-S12


 薄さがウリのEXILIM CARDシリーズの新モデル。最薄部13.8mmを実現。上記のEX-Z400と同じくダイナミックフォトが利用可能。肌を滑らかにする「メイクアップ機能」、シーン自動認識の「オートベストショット」など、EX-Z400と多くの機能を共有しながら薄型化を図った。

●発売日:2月 ●実勢価格:2万7,200円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:シルバー、ピンク、グリーン、ブラック ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:36~108mm、F2.8~5.3 ●液晶モニター:2.7型約23万ドット ●手ブレ補正:なし ●動画:最大1,280×720ピクセル、24fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

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キヤノン

・IXY DIGITAL 210 IS


 キヤノンのスタイリッシュモデルを担うIXY DIGITALシリーズ。そのIXY史上、レンズシフト式手ブレ補正機構搭載モデルでは最薄というふれ込みで登場したのが本機。厚みは18.4mm。丸みのあるボディラインを持ちながらも、IXY伝統のボックス&サークルの端正さが見て取れる。レンズ鏡胴までボディと一体になったカラーリングが楽しめる。光学ファインダーを搭載。

●発売日:2月 ●実勢価格:2万2,800円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:ゴールド、ピンク、ブラウン ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:33~100mm、F3.2~5.8 ●液晶モニター:2.5型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、30fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

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・IXY DIGITAL 510 IS


 直線を多用した前モデルからデザインを一新。丸みを帯びたボディは、3層コートの光沢あるパステルカラーと併せてかわいらしい印象に。機能面では本体を振ることで画像送りが可能な「アクティブ再生」を搭載している。
広角28mm対応のレンズがうれしい。

●発売日:2月 ●実勢価格:3万2,500円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:シルバー、ゴールド、ピンク、ブルー ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:28~112mm、F2.8~5.8 ●液晶モニター:2.8型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、30fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

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ソニー

・サイバーショットDSC-T900


 波のようなスライドカバーが特徴的なソニースタイリッシュコンパクトデジタルカメラの主力モデル。前面にグラデーション塗装を施すことで、ゴージャス感を演出している。おまかせシーン認識、顔キメ、スマイルシャッターを組み合わせ高度な自動撮影を実現している。

●発売日:3月 ●実勢価格:3万9,800円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:シルバー、ブラック、レッド、ブロンズブラウン ●有効画素数:1,240万 ●レンズ:35~140mm、F3.5~4.6 ●液晶モニター:3.5型約92万ドット(タッチパネル式) ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、30fps ●記録メディア:メモリースティックデュオ/PROデュオ/PRO-HGデュオ

実写速報:ソニー「サイバーショットDSC-T900」
ソニー、3.5型タッチパネル液晶搭載の「DSC-T900」
ソニー、「サイバーショット」2009年春モデルを発表

・サイバーショットDSC-T90


 DSC-T900の姉妹機。DSC-T900の約92万ドット3型タッチパネル式液晶モニターを3型約23万ドットの液晶モニターに変更し、価格を抑えた。そのほかの機能はほぼ同等で、スライド式カバーも備える。厚みは15mmとDSC-T900よりも薄い。カラーは全5色から選択できる。

●発売日:3月 ●実勢価格:3万2,600円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ピンク、ブルー、ブラウン ●有効画素数:1,240万 ●レンズ:35~140mm、F3.5~4.6 ●液晶モニター:3型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、30fps ●記録メディア:メモリースティックデュオ/PROデュオ/PRO-HGデュオ

ソニー、最薄部13.9mmのスリムモデル「DSC-T90」
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ニコン

・COLLPIX S620


 光学式手ブレ補正を搭載した広角28mm対応モデルでは世界最速という起動時間0.7秒を謳うモデル。最大12人までの顔認識や、連続撮影した2コマから目を閉じてない写真のみを記録する「ぱっちり目モード」を装備。一度フレームから外れた被写体も追うことができる「ターゲット追尾」も活用したい。カラーは全5色。

●発売日:2月 ●実勢価格:3万2,800円前後 ●撮像素子:1/2.33型CCD ●カラーバリエーション:シルバー、ホワイト、スカイブルー、プレシャスピンク、グロスパープル ●有効画素数:1,220万 ●レンズ:28~112mm、F2.7~5.8 ●液晶モニター:2.7型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大640×480ピクセル、30fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

ニコン、起動速度0.7秒の「COOLIX S620」
ニコン、高倍率機などCOOLPIX春モデル7機種を発表

パナソニック

・LUMIX DMC-FX550


 タッチパネルを備えた多機能モデル。顔検出機能を進化させた「個人認識」機能を搭載。登録した人物に優先的にピントを合わせる。外観はヘアラインを取り入れたソリッドなイメージで、道具感を強調。広角25mmからのレンズはライバルから1歩リード。

●発売日:2月 ●実勢価格:3万6,400円前後 ●撮像素子:1/2.33型CCD ●カラーバリエーション:ストーンシルバー、プレシャスゴールド、ギャラクシーブラック ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:25~125mm、F2.8~5.9 ●液晶モニター:3型約23万ドット(タッチパネル式) ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、30fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

実写速報:パナソニック「LUMIX DMC-FX550」
パナソニック、3型タッチ式液晶搭載の「DMC-FX550」

・LUMIX DMC-FX40


 LUMIXシリーズの定番薄型モデル。DMC-FX550と同様に広角25mm対応や個人認識機能を搭載している。好感が持てるオーソドックスなデザインを採用。周辺光量を落とした仕上がりになる「ピンホールモード」や、高感度モノクロフィルム風の「サンドブラストモード」で、アーティスティックに楽しめる。

●発売日:2月 ●実勢価格:3万2,800円前後 ●撮像素子:1/2.33型CCD ●カラーバリエーション:レシャスシルバー、スイートピンク、フレッシュレッド、グロスゴールド、エクストラブラック ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:25~125mm、F2.8~5.9 ●液晶モニター:2.5型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、30fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

【実写速報】パナソニック「LUMIX DMC-FX40」
パナソニック、“個人認識”が可能な薄型機「DMC-FX40」

富士フイルム

・FinePix Z300


 同社薄型シリーズのFinePix Z最新モデル。18.5mmの薄型ボディに斜めスライドのレンズバリアを搭載している。タッチパネルを搭載し、液晶モニターに映った被写体にタッチするとシャッターが切れる「タッチショット」を世界で初めて搭載。「恋するタイマー」や「みんなでタイマー」など自分撮り機能も充実している。

●発売日:6月 ●実勢価格:3万9,800円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ピンクゴールド、パープル ●有効画素数:1,000万 ●レンズ:36~180mm、F3.9~4.7 ●液晶モニター:3型約23万ドット(タッチパネル式) ●手ブレ補正:あり ●動画:最大640×480ピクセル、30fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

富士フイルム、タッチパネル液晶を採用した「FinePix Z300」

ペンタックス

・Optio P70


 独自技術「スライディング・レンズシステム」の採用で最薄部16.5mmを実現したモデル。ボディ両端を曲面で絞り込むことで、さらに薄さを強調した。外装はアルミ製で、カラーによって塗装の仕上げ方法を変えるというこだわりよう。携帯電話の感覚で縦位置撮影ができる「携帯ショット」を搭載する。

●発売日:2月 ●実勢価格:2万5,800円前後 ●撮像素子:1/2.3型CCD ●カラーバリエーション:シルバー、ピンク、ライトブルー、レッド、ダークブルー ●有効画素数:1,200万 ●レンズ:27.5~110mm、F2.6~5.8 ●液晶モニター:2.7型約23万ドット ●手ブレ補正:あり ●動画:最大1,280×720ピクセル、15fps ●記録メディア:SDHC/SDメモリーカード

ペンタックス、「Optio P70」に“レッド”と“ダークブルー”を追加
ペンタックス、最薄部16.5mmの「Optio P70」

訂正:記事初出時「FinePix Z300」の発売時期を2月と記載しておりましたが、正しくは6月です。





2009/7/3 12:56