最新デジカメカタログ2009夏:防水デジカメ編


 昨年までオリンパスとペンタックスだけだった「カジュアル系防水デジカメ」の市場に、今春からはパナソニック、富士フイルム、キヤノンの3社が参入。ハウジングなしで水没可能なのはもちろん、広角レンズの搭載や光学式手ブレ補正の搭載など、一般的なデジタルカメラに迫る進化を見せていることもあり、このジャンルへの注目度の高さは例年の比ではない。

 水中をはじめ、撮影場所を問わないのは一眼レフにもない魅力だ。発想次第で、サマーシーズン以外にも活躍することだろう。また、アウトドアスポーツを意識しているだけあって、ほかのジャンルにないポップなスタイリングにも注目したい。

※実勢価格は掲載時のものです。
※2009年1月以降の新機種をとりあげています。


 オリンパス

・μTOUGH-8000


 防水10m、耐落下衝撃2m、耐寒-10度、耐荷重100kgfというトップクラスのタフネス性能を誇るモデル。スライド式のレンズカバー、広角ズームレンズと代を重ねるごとに成熟度を増し、本機ではついに光学式の手ブレ補正機構を搭載した。ほかのデジカメにはみられない、がっしりした外装と重量感にひかれた人もいるのでは。

●発売月:2月 ●実勢価格:4万9,800円前後 ●カラーバリエーション:シルバー、ブラック ●撮像素子:1/2.33型CCD ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:28〜102mm相当 / F3.5〜5.1 ●手ブレ補正:あり ●液晶モニター:2.7型約23万ドット ●動画:最大640×480ピクセル/30fps ●記録メディア:xD

この春話題の「防水デジカメ」を比較する――画質編
この春話題の「防水デジカメ」を比較する――機能・操作性編
新製品レビュー:オリンパス「μTOUGH-8000」
オリンパス、防水デジカメ「μTOUGH」上位モデル

 

・μTOUGH-6000


 上位機種のμTOUGH-8000に対し、よりカジュアルなシーンを想定したライトモデル。ポップな色使いとスタイリングが目をひく一方で、水深3mまでの防水性能、高さ1.5mからの耐落下衝撃、-10度までの耐低温性能を有する実力派だ。傷がついても目立たなくなるという、ボディ前面の「自己治癒コート」の触感が新鮮。μTOUGH-8000同様、CCDシフト式の手ブレ補正機構が備わっている。

●発売月:1月 ●実勢価格:3万3,100円前後 ●カラーバリエーション:ブルー、ホワイト、イエロー、オレンジ ●撮像素子:1/2.3型CCD ●有効画素数:1,000万 ●レンズ:28〜102mm相当 / F3.5〜5.1 ●手ブレ補正:あり ●液晶モニター:2.7型約23万ドット ●動画:最大640×480ピクセル/30fps ●記録メディア:xD

この春話題の「防水デジカメ」を比較する――画質編
この春話題の「防水デジカメ」を比較する――機能・操作性編
新製品レビュー:オリンパス「μTOUGH-6000」
オリンパス、防水・耐衝撃・耐低温の「μTOUGH-6000」

 


キヤノン

・PowerShot D10


 水深10mまでの防水性能、-10度までの耐寒性能など、初の防水モデルにしては本格的な仕様。シーン認識の「こだわりオート」をはじめ、ほかのIXY/PowerShot春モデルと遜色ない機能も売りのひとつだ。4種類のフロントカバーや、3種類のストラップをセット可能(いずれも本体に付属)な「スタイルコーディネート」の提案など、新しい試みにあふれたモデル。

●発売月:4月 ●実勢価格:4万9,980円前後 ●カラーバリエーション:なし ●撮像素子:1/2.3型CCD ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:35〜105mm相当 / F2.8〜4.9 ●手ブレ補正:あり ●液晶モニター:2.5型約23万ドット ●動画:最大640×480ピクセル/30fps ●記録メディア:SDHC

この春話題の「防水デジカメ」を比較する――画質編
この春話題の「防水デジカメ」を比較する――機能・操作性編
キヤノン、10m防水の「PowerShot D10」を16日に発売
キヤノン初の防水・耐寒・耐衝撃デジカメ「PowerShot D10」
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パナソニック

・LUMIX DMC-FT1


 LUMIXシリーズ初の防水モデル。水深3mまでの防水性能を持つほか、1.5mから耐落下衝撃性能も備えている。それでいて「個人認証」や「追尾AF」などLUMIXらしい機能はしっかりキープ。屈曲光学系のレンズは、ライカ認証を得たDCバリオ・エルマーだ。

 動画記録の「AVCHD Lite」は、AVCHDのサブセット版という位置づけ。フルHDではないものの、720pでのHD記録が可能だ。HDMI端子やSDHCメモリーカードを介してのAV家電との連携にも注目したい。

●発売月:3月 ●実勢価格:4万2,400円前後 ●カラーバリエーション:ソリッドシルバー、サンライズオレンジ、フォリッジグリーン ●撮像素子:1/2.3型CCD ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:28〜128mm相当 / F3.3〜5.9 ●手ブレ補正:あり ●液晶モニター:2.7型約23万ドット ●動画:最大1,280×720ピクセル / 60p(CCD出力30コマ/秒) ●記録メディア:SDHC

この春話題の「防水デジカメ」を比較する――画質編
この春話題の「防水デジカメ」を比較する――機能・操作性編

新製品レビュー:パナソニック「LUMIX DMC-FT1」
パナソニック、同社初のタフネスモデル「DMC-FT1」



富士フイルム

・FinePix Z33WP


 水深3mまでの防水性能と防塵性能を備える防水デジカメ。このジャンルの製品としては大変コンパクトで軽量。しかも2万円台と低価格だ。「シーンぴったりナビ」や「顔キレイナビ」といったFinePix共通の機能も装備。水生動物を思わせる丸みを帯びたスタイリングと、派手なカラーリングも特徴だ。

●発売月:4月 ●実勢価格:2万2,400円前後 ●カラーバリエーション:ブルー、ピンク、グリーン ●撮像素子:1/2.3型CCD ●有効画素数:1,000万 ●レンズ:35〜105mm相当 / F3.7〜4.2 ●手ブレ補正:なし ●液晶モニター:2.7型約23万ドット ●動画:最大640×480ピクセル / 30fps ●記録メディア:SDHC

この春話題の「防水デジカメ」を比較する――画質編
この春話題の「防水デジカメ」を比較する――機能・操作性編
富士フイルム、防水・防塵で世界最小の「FinePix Z33WP」

 


ペンタックス

・Optio W80

 防水デジカメとして歴史の長いOptio Wシリーズの最新モデル。5mの防水と防塵に加え、今回から落下1mの耐衝撃性能を実現した。-10度までの耐寒性能も心強い。扱いやすい28mmからの光学5倍ズームは健在だ。

 従来からの追尾AFやフレーム合成機能に加え、トイカメラ、フィッシュアイといった「デジタルフィルター」も利用可能になった。さらに動画は720pでのHD記録に対応。ビビッドなカラーは、シリーズとして久しぶりだ。

●発売月:7月 ●店頭予想価格:3万2,800円前後 ●カラーバリエーション: ガンメタルグレー、アズールブルー、カーディナルレッド ●撮像素子:1/2.3型CCD ●有効画素数:1,210万 ●レンズ:28〜140mm相当 / F3.5〜5.5 ●手ブレ補正:なし ●液晶モニター:2.5型約23万ドット ●動画:最大1,280×720ピクセル / 30fps ●記録メディア:SDHC

ペンタックス、“耐衝撃”を実現した防水デジカメ「Optio W80」



デジカメWatch編集部

2009/6/30 12:03