2週目のカメラの設定、上ブロックはすべてISO400。右下以外は絞りF2.8、シャッタースピードは1/160秒。右下は、絞りF2.2、シャッタースピードは1/80秒。焦点距離は順に17mm、35mm、17mm、25mm、19mm。下ブロックはすべてISO200。左上、絞りF3.2、シャッタースピードは1/200秒、35mm。右上、絞りF2.8、シャッタースピード1/160秒、32mm。中央、絞りF2.8、シャッタースピード1/160秒、35mm。左下は、絞りF3.2、シャッタースピード1/250秒、24mm。右下は、絞りF2.8、シャッタースピード1/125秒、32mm。上ブロックの右下のみかなり暗いことがわかる。
先週同様、窓際の攻防になっているが、特に室内の時、この手の撮影におけるポイントはレフ板を2枚使うこと。どちらも銀レフ側にして、右側撮影中の写真からもわかるように、1つは顔、1つは光源とは反対側に置き、光が当たるようにする。またこの時、構図上ギリギリの位置まで近づけて、少しでも光量を稼ぐ。このセッティングで撮った写真が右上のもの。中央、左下もほぼ同じだ。
どの写真も拡大画像で瞳を見ると、瞳の中にレフ板が映り込んでいるので配置がわかる。特に右上のカットは、左側に窓、右側にレフ板、前にレフ板と、きれいに映り込んでいる。この連載に限らず、ポートレートやグラビアの瞳を見ると、セッティングが分かることがあるので、興味のある人は是非チェックしてほしい。
今回AFの設定は中央固定だ。ファインダーは明るく、ピントの山もつかみやすい。ただ明るいシーンではストレスを感じずAFが働いていたものの、低照度になると合焦速度が少し遅めになるケースがあった。遅くて迷った上にピンを外すのでは困るが、しっかり合っていたので、AFの精度自体は高く、信頼できた。
撮影中に気になったのはこの程度で、液晶パネルの写真の見え方や、記録メディアの書き込み速度、バッテリー駆動時間、ホールドした時のフィーリングやシャッター音など、さすがにフォーサーズのハイエンドモデルだけあって、かなり作りこまれており、完成度は相当なものだ。3年の開発期間で、じっくり完成度を高めた印象を受ける。
先のレフ板の話で書き忘れたが、このE-5のファインダーは視野率100%。つまり構図を作る際、ギリギリの位置にレフ板を配置しても、ファインダーで見えない限り、写真には写らない。ただ今回の場合、3:2にトリミングしているので、もとの4:3の状態で少々写っていても大丈夫と言えば大丈夫なのだが……。
くるみちゃん、グラビア初撮影のわりには、特に水着のカットはちょっと筆者がポーズのコツについてアドバイスすると、ごらんのようにバッチリ決まる。日頃から研究しているのだろうか?(続く)
actress如月くるみ@ラブリリーブレス
photographer西川和久
E-5
ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD
2011/3/11/ 00:00