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6月号【小玉淳美 + シグマDP2】特別編
〜独特の雰囲気を持つコンパクトデジタルカメラ!


 シグマ「DP2」を使ってみたかったので、編集部にお願いしての特別編をお届けする。以前「DP1」を使った時、その写りは凄く印象が良く、姉妹機であるDP2は発表時から興味があった。一番の違いはレンズ。DP1の35mmフィルム換算28mm、F4相当に対して、DP2は41mm、F2.8。スナップを撮るのにも、ちょっとしたポートレートっぽい写真を撮るのもちょうどいい画角だ。モデルは小玉淳美ちゃん。全てRAWで撮影し、「SIGMA Photo Pro 3.5」で現像、リンク先の画像は何も触らずオリジナルのまま掲載している。

 DP2のおおまかな仕様は、センサーは2,652×1,768×3層のFOVEON X3搭載、最大記録画素数2,640×1,760ピクセルの有効1,400万画素、ISO感度AUTO/50/100/200/400/800/1600/3200、バッテリーは専用リチウム電池 (BP-31)、記録メディアはSD/SDHCメモリーカード、約23万画素2.5型TFT液晶……など。

 何と言っても最大の特徴は、コンパクトデジタルカメラにも関わらず、多くのデジタル一眼レフカメラと同じAPS-Cサイズのイメージャ、しかもRGB各層が重なったFOVEON X3センサーを搭載していることだろう。DP1とDP2の大きな違いは先にあげたレンズの違い。最短撮影距離も28cmとなっている。従って、マクロ撮影は無理であるが、例えば顔だとかなりアップで撮影可能だ。

 カメラの設定は、下ブロックの横位置だけISO400、ほかはISO100で撮っている。撮影モードは絞り優先AE。F2.8に固定してシーンに応じて露出補正を行なった。現像パラメータは、ホワイトバランスはオートのまま「カラー調整」で色被りだけ補正し、「画像補正」の露出/コントラスト/彩度/X3 Fill Lightを筆者の好みで触っている。シャープネスは標準の±0。基本のパターンはコントラスト+1、彩度+0.1、X3 Fill Light+0.2。上がりを見ながら微調整した。筆者はハイコントラストで派手な絵好きなので、その辺りは割り引いて見て頂きたい。

 「カラーモード」に関しては多くは「ポートレート」か「スタンダード」、下ブロックの左2段目(膝上からの全身カット)だけ「ビビッド」にして「彩度」を下げている。記事末に「カラーモード」による発色の違いがわかる一覧を掲載したので参考にして欲しい。なお、「モノクローム」に関しては「カラーモード」ではなく、「ホワイトバランス」の項目に含まれている。


 以前DP1でRAWを使った時は書き込み速度が遅く、サクサク撮れず苦労した記憶があるのだが、今回は気にならなかった。メディアにSDHCメモリーカードを使ったことも影響しているかも知れない。ただ、AFはデジタル一眼レフカメラと比較すると遅く、コンパクトデジタルカメラ並のスピードだ。「せーの!」でシャッターを押すいつものパターン。精度は悪くなく、思いっきりピンボケになっているカットは1枚も無かった。

 さて、期待の写りであるが、正直DP1ほどの強烈なインパクトが無く、優等生っぽい写りに変わっている。あの度肝を抜く解像感や癖のある発色はこのDP2では薄れた感じだ。もちろんDP1で撮った時は晴れだったので、光量の影響も考えられるのだが、実はDP2が届いた日は晴れでテスト撮影した時も同じ印象だった。

 これはイメージャの特性が変わったのか、現像のロジックが変わったのか、それともレンズなのか、原因は不明。DP1のインパクトが強過ぎただけに、DP2では拍子抜けしてしまった。しかし、こうして改めて写真を並べてみると、やはり独特の(いい意味で)癖がある。肌は肌色をベッタリ塗った感じではなく、微妙なグラデーションで立体感があり、エッジも妙に強調したり破綻している部分が無く自然に解像している。本編のフォトジェニック・ウィークエンドで多くのデジタル一眼レフカメラを触っているが、こんな感じに写るカメラは無いだろう。

 と言うのも、撮影した日は午前中短い時間だけうっすら影ができる程度。残念ながら、多くの時間はいかにも梅雨の曇天だ。色が出ず全体的に暗い雰囲気になってしまうので、少しでも色のある建物や場所を選びながら撮影していた。ところが、撮影終了後に現像ソフトで画像を触りだすと……あれだけどんよりした雰囲気の写真に結構色が乗っている! しかも「X3 Fill Light」を使うと、まるでレフ板で光を起こしたような感じに仕上がるのだ。同じような機能は最近いろいろなメーカーが採用しているものの、ここまで自然になるのは見た事が無い。

 気になる点としては、RAWだけで撮っているとデータサイズの関係だろうか(シーンにもよるが一枚12MB前後)、バッテリーの持ちがイマイチ。130枚あたりでインジケータが1目盛減っている。また続けてシャッターを切っていると、たまに液晶モニターに紫色のストライプが出ることがあった(モニターに出るだけでデータには影響無い)。

 モデルの小玉淳美ちゃん、身長は172cmとかなり長身。プラスヒールで、175cmほど。普通の41mmの感覚で後ろへ下がっても思っている絵に全くならず、もう1歩、2歩下がる必要があった(笑)。彼女は普段、フィルムの一眼レフカメラを使っていて写真はかなり好きらしい。筆者が現像ソフトを触っている時もずっと後ろで面白そうに見ていた。

 さてこのDP2、当初予想していた感じとは少し違っていたものの、それでもほかのコンパクトカメラはもちろん、デジタル一眼レフカメラでも得られない独特な絵を作り出す。サイズもご覧のようにコンパクト。普段使いには最適だ。DP1と比較して扱いやすい画角になったDP2は、現在筆者がプライベート用として欲しいカメラ・ナンバーワンだ!


・カラーモード作例


スタンダード

ビビッド

ニュートラル


ポートレート

風景

スタンダード/モノクローム

actress 小玉淳美MAMMOTH PRO, Inc.
photographer 西川和久
シグマDP2





西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.iwh12.jp/blog/

2009/6/24/ 01:00

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