【新製品レビュー】キヤノンPowerShot G11

~高感度も期待できる正常進化モデル
Reported by 塙真一

PowerShot G11

 キヤノンの「PowerShot G11」(以下、G11)は、マニュアル操作での快適性を重視したハイエンドコンパクトデジタルカメラだ。2000年に発売された「PowerShot G1」から見て9代目のモデルということになる。

 まずもっとも注目すべきは、搭載されたCCDの画素数だろう。G11は有効約1,000万画素の1/1.7型CCDを採用している。前モデルとなる「PowerShot G10」が有効約1,470万画素のCCDを搭載していたことを考えると、大幅な画素数ダウンといえる。キヤノンのニュースリリースによると、G11は「高感度タイプの1,000万画素CCDと映像エンジン『DIGIC 4』の組み合わせにより、大幅なノイズの低減とダイナミックレンジの拡大を実現する『デュアルクリアシステム』を搭載しています」となっている。


G10比で約2段弱の高感度性能

 つまり、画素1つ1つのサイズを大きくすることで、高感度での高画質化を図り、さらにダイナミックレンジも拡大するという方向性を打ち出したわけだ。ひとくちに1,000万画素というが、実はこれは画素数だけでみれば、2006年に発売された「PowerShot G7」と同じ数値。なんと3世代前のカメラと同じ画素数になったのだから驚きだ。もちろん、画像処理エンジンの進化も含め、G7の高感度画質とは比較にならないほどの高画質であることは当然だろうが、ちょうど1年前に発売された1,470万画素のG10と比べ、どの程度高感度が良くなったのかは気になるところである。

G10のロゴはグリップ下部にシルバーの文字で付けられていたが、G11ではグリップの上に彫り込みの白文字で書かれているISO感度の設定は、ISOダイヤルを回して行う。感度設定は、AUTOのほかISO80からISO3200までとなっている。また、モードダイヤルにある「ローライトモード」に設定すると最大ISO12800までの撮影が可能となる
プログラムAE、シャッタースピード優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出の各露出モードでは、RAW記録が可能となっている。撮影メニューの「RAW+Lファイン記録」を「入」にしておけば、RAWとJPEGの同時記録も可能となる
モードダイヤルには、プログラムAE、シャッタースピード優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出の各露出モードに加え、AUTO、ローライトモード、クイック撮影、シーンモード、動画などが用意される。クイック撮影モードは、光学ファインダーを覗きながら撮影するためのモードだ

 スペック上の違いで見ると、G10はISOダイヤル上にISO80からISO1600までとISO AUTO、ISO Hiが用意される。一方、G11はISO80からISO3200、ISO AUTOが用意されている。つまり、G11のほうが最高感度が1段分高くなっている(G10はシーンモードでISO3200の撮影ができたが、画素混合だった)。さらに、G10ではISO AUTOでISO400まで、ISO HiでISO800まで自動感度アップをするのだが、G11ではISO AUTOでISO1600まで感度がアップする。おまけに、ISO12800までの高感度撮影が可能な「ローライトモード」までも新搭載されている。これを見ただけでも、G11がいかに高感度に自信を持っているかが分かるというものだ。

 実際にG11とG10を使い、いくつかのパターンで感度別の撮影を行なってみたが、G10のISO400とG11のISO800ではG11のほうが明らかに低ノイズで解像感も高く見える。G11のISO1600と比較してみても、良い勝負という印象だ。結論としてはG10に比べると、約2段弱くらい高感度性能が向上したと言ってよいだろう。G11だけの感度比較で見てみると、ISO80から200まではほぼノイズレス、ISO400はわずかにノイズが出だし、ISO800まではほぼノイズが気になることはない。ISO1600はノイズこそ少し目立ち出すが、十分に解像感があり、細部までしっかりと再現されている。さすがにISO3200はいわゆる高感度らしいザラッとした画質になっている。どのまでの常用感度といってよいかは、被写体とユーザーの要求度によって異なるが、筆者なら人物ポートレートはISO400、街スナップならISO1600までOKという感じだろうか。

2.8型約46.1万ドットのクリアライブ液晶V。視野角は広く、多少斜めからでも見にくさを感じることはない

 またダイナミックレンジの拡大についてだが、こちらはG10と一緒に持ち歩きながらスナップを撮っても、まったくといっていいほど、違いを感じることはなかった。そこで青空をバックに黒い建物のシャドー部などを写し込んでみたりしたのだが、そうするとわずかにハイライトの飛びが少なくなり、シャドーのトーンも残っていることが確認できた。といっても、その差はごくわずかで、明らかな違いとはいえないレベルだ。もしかすると、もっと極端な露出差のある被写体を撮った場合には違いが顕著に出るのかもしれないが、少なくとも今回の撮影ではあまりダイナミックレンジの拡張については感じることはなかった。

暗部補正機能にダイナミックレンジ拡張機能がプラスされた「i-コントラスト」機能。撮影時には「自動」と「切」の2種類のみの設定だが、再生時には「自動」、「弱」、「中」、「強」の4種類から選ぶことができる

 ダイナミックレンジ拡張関連の機能でいえば、G11には「i-コントラスト」機能と呼ばれるものが搭載されている。これはG10に搭載されていた暗部補正機能が進化したもので、暗部補正機能にダイナミックレンジ拡張機能がプラスされたもののようである。確かにi-コントラスト機能をオン(自動)にすると、シャドーが持ち上がるだけでなく、ハイライトの白飛びも若干軽減された。白飛び、黒つぶれが気になるユーザーなら常時オンにしておいてもよいかもしれない。

ボディ左側に設けられたショートカットボタンには、特定の機能を割り当てることができる。割り当てられる機能は、NDフィルター、ホワイトバランス、マニュアルホワイトバランス1、同2、サーボAF、デジタルテレコン、赤目自動補正、i-コントラスト、AFロック、ディスプレイオフのいずれか1つ
従来からのデジタルズームに加え、1.4倍と2.3倍のデジタルテレコンバーターを搭載。デジタルテレコンバーターでもLサイズ記録などでは画質の劣化を伴うが、F値が変わらない分だけそれでも望遠側が不足するシーンなどでは重宝する

ありがたいバリアングル液晶モニター

 どうもG11とG10の比較レビューのようになってしまったが、これは筆者がG10も愛用していて、画質に関してはG10でもこれといった不満がなかったからだ。もちろん、デジタル一眼レフカメラなどと比べれば、高感度の画質はもっと向上してほしいと思っていたが、コンパクトデジタルカメラだという観点からみれば、十分に高感度にも強いカメラだという印象があった。その上で、あえて画素数を減らしてまで高感度画質とダイナミックレンジの拡張を謳ってきたのだから、G10とどれほど違うのかということが気になってしまうのはご理解いただけるのではないだろうか。その点でいえば、ダイナミックレンジ拡張に関してはあまり違いが感じられず、高感度に関しては約2段分程度の向上というのがG10からG11の進化というところだろう。

PowerShot G11では、バリアングル液晶モニターが復活した

 また、1,470万画素から1,000万画素へと画素数ダウンしたことについてだが、これは別に気にすることはないだろう。もちろん、少しでも大きくプリントしたいというときには、画像解像度も大切になってくるのだが、この種のカメラでポスターを制作するということもないだろうし、せいぜいA3プリントが最大サイズと考えれば、1,000万画素というのは必要十分な解像度といってよい。今回のモデルチェンジに関しては画素数と引き替えに、高感度性能をアップしたということで、十分にその意味はあったと感じる。

 G11はGシリーズとして久しぶりにバリアングルタイプの液晶モニターを採用している。バリアングル液晶の搭載は、2004年に発売された「PowerShot G6」以来となるが、やはりこの手のカメラはハイアングルやローアングルでの撮影も多く、液晶モニターが可動するというのは非常にありがたいと感じる。

 ただ、可動用のヒンジが必要となるため、G10の3型液晶モニターから2.8型へとサイズダウンしてしまったのが少々残念なところ。とはいえ、G11のバリアングル液晶は、上下左右どちらにも可動するため、横位置のみならず縦位置の撮影でも自由度は高い。可動範囲でひとつだけ気になるのが、横位置でウエストレベルにカメラを構えた場合、液晶モニターの開きが足りず、レンズの光軸方向に対して少し斜めになってしまうこと。実用上はそれほど問題はないのかもしれないが、何となく構えているときに気持ちが良くない。

電源スイッチの形状が、G10の楕円形から、G11では丸形に変わった。ボタンの大きさとしては小さくなったのだが、押しやすさは向上しているボディ上面左側に配置される露出補正ダイヤル。撮影中は液晶モニター上にも露出補正値が表示されるが、ダイヤル部を目視することで確認できるのは便利だ。当然、露出補正の操作も一瞬でできる

 ちなみに、G11には光学式ファインダーも搭載されているが、これはいわゆる覗き窓的な存在。「逆光時などに液晶モニターが見えにくいときに使うと良い」などとよく言われているが、G11には関しては、バリアングルタイプの液晶モニターを搭載し、輝度、コントラストともに不満はない。もちろん、あるに越したことはないのだが、光学ファインダーをどれだけ使うかというと、ほとんど使うことはないだろう。

オートホワイトバランスを含め、各ホワイトバランス設定にはブルー、アンバー方向とグリーン、マゼンタ方向の2軸の微調整機能が設けられた
メニュー操作でよく使うものを5種類までマイメニューとして登録しておくことができる。メニューの階層をたどる必要がなくなるので便利だ

キー割り当ての変更で使い勝手が向上

 レンズに関しては、G10と同じ35mm判換算28~140mm相当の5倍ズームで、開放F値はF2.8~4.5となる。マクロモード時にはワイド端で1cm、テレ端で30cmまでとなる。ワイドマクロの1cmは素晴らしいのだが、1cmまで近寄るとレンズやカメラの影が被写体に掛かってしまうことがある。また歪曲も目立つので、できればテレ端で大きく写したいのだが、それだと思いのほか被写体が小さくなってしまうことがある。そんなときに重宝するのが、マクロモードでズームレバーを動かしたときに表示されるAF連動の距離表示だ。ズームレバーを動かすと、液晶モニターに「1cm-50cm」、「10cm-50cm」などと表示が出る。これを見ながら、歪曲の具合と被写体の大きさのバランスの良い焦点域を見つけるようにするといい。最近のコンパクトデジタルカメラには割とよく搭載されている距離表示機能だが、やはりこれがあると大変便利だ。

画像再生時に、DISPボタンを押すと、通常の全画面表示や、撮影情報やヒストグラムが表示される詳細表示、ピント位置が確認できる拡大表示などを切り替えることができる。詳細表示では白飛び警告なども行ってくれる
目つむり検出をオンにしておくと、顔認識で撮影された人物が目をつむっていると、撮影直のレビュー時に目つむりのマークで知らせてくれる。実際にテストでやってみたが確かに目つむりを検出してくれた

 マクロ機能についてだが、実はG10からG11になって改良された点がある。それはマクロモードに設定するための、十字ボタン左の動きだ。G10まではマクロ撮影を行いたいと思って、左ボタンを押すと、まず最初の一押しで現在のフォーカスモードが表示された。そしてもう一度左ボタンを押すか、コントローラーホイールを回すことで、フォーカスモードをマクロに変更することができた。マクロモードから通常AFに戻るときも同じだ。つまり、フォーカスモードの変更は2アクション必要となっていた。これがG11では左ボタンを押すだけで、マクロモードに変更してくれるようになった。マクロボタンを押すとマクロになるという一見当たり前の動作のようだが、G10まではこれができなかったのだ。これだけでグッとマクロと通常AFとの切り替えが楽になった。

 十字ボタンの右に割り当てられた内蔵ストロボの発光モードにも変更が見られる。オート発光、常時発光、発光禁止に加え、スローシンクロが追加された。G10では「内蔵ストロボ設定」メニューからスローシンクロの設定を行なっていたのだが、これが右ボタンの選択肢に入れられた。夜間のポートレートや記念撮影ではスローシンクロを使うことが多いが、これがより少ない手順で設定できるようになったのはありがたい。

十字ボタンの左ボタンを押すと、ワンプッシュでAFがマクロモードに切り替わる。これだけで、G10よりもグッと使いやすくなった十字ボタンの下を押すと、セルフタイマーの設定ができる。G10では10秒と2秒や、枚数と時間を設定できるカスタムへの切り替えが若干面倒だったが、G11ではセルフタイマー設定の項目に一覧で並べられているので、タイマー設定もやりやすい

 さらに、G10からG11への外観上の違いだが、G11のロゴを彫り込みの塗装にしたり、ボディ上面の天板パネルの塗装を変更したりしている。また、モードダイヤルの厚みを薄くすることで、ダイヤル類をすっきり見せるようにしている。

バッテリーはG10と同じ「NB-7L」。G10では約400枚(液晶モニター表示時)だったのが、G11では約390枚とわずかに減っているボディ右側面には、Hi-Speed USB、AV-OUT、HDMI(ミニ)の各端子が備えられている。使わないときはプラスチックのカバーがしっかりとフタをしている

まとめ

 最後に、このカメラで私が気になった点をいくつか挙げたい。まず、ボタン操作をしたときの反応がちょっと遅い気がするということ。特に、再生ボタンを押したときに再生画像が表示されるまでの時間は1秒以上掛かるのが気になる。撮影と再生を行ったり来たりするときに、この1秒強という時間が意外にまどろっこしく感じたりする。そしてもう1点は動画機能だ。動画メインのカメラではないにしろ、640×480ピクセルのVGA動画しか撮れないというのは何ともむなしい。できることなら、次期PowerShot Gシリーズこそ、1280×720ピクセルくらいのハイビジョン動画は搭載して欲しい。今や、IXY DIGITALシリーズでも搭載しているモデルがあるくらいなのだから。

 前述のとおり、G11は画素数を1,000万画素に抑えることで、高ISO感度での画質を向上させ、さらに、撮影スタイルの自由度を増すためにバリアングルタイプの液晶モニターを採用したモデルだ。それ以外にも細かく比較していくと、G10の小さな弱点を潰すような改良が施されていることが分かる。デジタル一眼レフカメラのサブカメラとしても使われることの多いPowerShot Gシリーズだけに、正常進化と呼ぶに相応しいモデルチェンジが行われたことは高く評価したい。

G11のボディサイズは幅112.1×高さ76.2×奥行き48.3mmで、重さは335g。これに対し、前モデルとなるG10は、幅109.1×高さ77.7×奥行き45.9mmで、350g。高さを除けば、わずかにボディサイズは大きくなっており、重さは軽くなっている

作例

※作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。

●ISO感度

 G1に関して言えば、ISO400までは非常に低ノイズといってよい。ISO800もコンパクトデジタルカメラとしてはとても優秀だ。さすがにISO1600ではノイズも目立ってくるが、細部まで描写されているのはさすがだ。これに対し、G10ではISO400くらいからノイズが目立ち始め、ISO800では盛大なノイズが見え、解像感も落ちている。

・PowerShot G11

※共通設定:PowerShot G11 / 3,648×2,736 / F4.5 / 0EV / プログラムAE / WB:マニュアル / 30.5mm

ISO80ISO100ISO200
ISO400ISO800ISO1600
ISO3200

・PowerShot G10

※共通設定:PowerShot G10 / 4,416×3,312 / F4.5 / 0EV / プログラムAE / WB:マニュアル / 30.5mm

ISO80ISO100ISO200
ISO400ISO800ISO1600

●ダイナミックレンジ

 ダイナミックレンジを比較するため、青空をバックに日陰となった黒い建物を写してみた。G11はi-コントラストをオフと自動にしたもの、また、G10も同様に暗部補正をオフにしたものと、自動にセットしたものを掲載した。

 どちらも補正が自動となっているもののほうが、シャドー部が明るめに持ち上がり、木目などもしっかりと再現されているが、あえて優劣を付ければ、G11のほうがシャドーの再現性はよい。また、G11のi-コントラスト自動のものだけが、わずかではあるが、画面左上のハイライト部の白飛びが少なくなっている。とはいえ、このシーンではG10、G11に圧倒的な差は感じられない。

・PowerShot G11

※共通設定:PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/400秒 / F4 / 0EV / ISO80 / プログラムAE / WB:オート / 6mm

i-コントラスト:オフi-コントラスト:自動

・PowerShot G10

※共通設定:PowerShot G10 / 4,416×3,312 / 1/400秒 / F4 / 0EV / ISO80 / プログラムAE / WB:オート / 6mm

暗部補正:オフ暗部補正:自動

●歪曲収差

 ワイド端は予想される程度の樽型収差が見られる。逆にテレ端に関しては、まったくといっていいほど、歪曲収差は感じられない。

広角端(28mm相当)
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/40秒 / F4 / 0EV / ISO80 / プログラムAE / WB:オート / 6mm
望遠端(140mm相当)
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F4.5 / 0EV / ISO400 / プログラムAE / WB:オート / 30.5mm

●マイカラーモード

 「切」のほか、10種類のプリセットモードと、コントラストやシャープネス、色合いを自在に調整できるカスタムカラーモードが用意される。あざやかブルーとあざやかグリーン、あざやかレッドに関しては、状況によっては、若干色かぶりっぽくなることもあった。彩度が高めの仕上がりを望むなら、くっきりカラーかポジフィルムカラーが使いやすいだろう。

※共通設定:PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/400秒 / F4 / 0EV / ISO80 / プログラムAE / WB:オート / 6mm

くっきりカラーすっきりカラーセピア
白黒ポジフィルムカラー色白肌褐色肌
あざやかブルーあざやかグリーンあざやかレッド

●ズーム

 光学ズームとデジタルテレコン2種、デジタルズームを用いて、被写体の大きさと画質をチェックしてみた。光学ズームのワイド端からテレ端まではもちろんだが、デジタルテレコン1.4倍も画質の劣化はほとんど感じられず、状況に応じては使っても良いと感じる。デジタルテレコン2.3倍とデジタルズーム4倍はさすがに画質は二の次という感じだ。

広角端(28mm相当)
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/60秒 / F4 / 0EV / ISO160 / オート / WB:オート / 6mm
望遠端(140mm相当)
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/80秒 / F4.5 / 0EV / ISO800 / オート / WB:オート / 30.5mm

・デジタルテレコンおよびデジタルズーム

※共通設定:PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/100秒 / F4.5 / 0EV / ISO800 / オート / WB:オート / 30.5mm

デジタルテレコン1.4倍デジタルテレコン2.3倍デジタルズーム4倍(560mm相当)

一般作例

機内から夕焼け空を撮影。シーンモードを夕焼けにセットし、空の赤さが強調された
PowerShot G11 / 2736x3648 / 1/60秒 / F3.2 / 0EV / ISO80 / WB:夕焼け /WB:オート / 6mm
マイカラーモード、ポジフィルムカラー。140mm相当のテレ端でも、背景のボケがこの程度となってしまうのはコンパクトデジタルカメラの宿命か
PowerShot G11 / 2736x3648 / 1/320秒 / F4.5 / 0EV / ISO400 / 絞り優先AE / WB:オート / 30.5mm
コンパクトデジタルカメラらしく、シャープ感の高い仕上がりになっている。花びらの質感も上々だ
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/200秒 / F2.8 / 0EV / ISO80 / 絞り優先AE / WB:オート / 6mm
マクロモードでワイド端最短距離付近で撮影した。さすがにこの距離になるとピントの合焦範囲は極端に薄い
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F2.8 / 0EV / ISO80 / 絞り優先AE / WB:オート / 6mm
雨が降り出しそうなどんよりとした天気だったので、あえてマイカラーモードの白黒にて撮影。ストロボを発光することでコントラストのある仕上がりを狙った
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/320秒 / F4 / 0EV / ISO80 / プログラムAE / WB:オート / 6mm
あいにくの曇天。少しでも海の色が鮮やかに見えるよう、マイカラーモードをポジフィルムカラーにした
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F4 / -0.3EV / ISO80 / プログラムAE / WB:太陽光 / 6mm
オオゴマダラ。ストロボの調光補正を-2/3で常時発光モードで撮影した
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/60秒 / F2.8 / 0EV / ISO80 / 絞り優先AE / WB:オート / 6mm
ゴシキセイガイインコ。意外にじっとしていてくれないため、内蔵ストロボを発光させてブレを止めた
PowerShot G11 / 2736x3648 / 1/60秒 / F4 / 0EV / ISO160 / 絞り優先AE / WB:オート / 18mm
薄暗い通路の雰囲気を出すために、-2/3の露出補正をおこなった。シャドーからハイライトまで十分な再現となっている
PowerShot G11 / 2736x3648 / 1/30秒 / F4 / -0.7EV / ISO80 / プログラムAE / WB:オート / 6mm
プログラムAEで露出はカメラ任せ。どんよりとした空の雰囲気がよく出てくれた。遠景の木々の再現力にも満足できる
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/400秒 / F4 / 0EV / ISO80 / プログラムAE / WB:オート / 6mm
マクロモードでヤドカリを撮影。AFは速く、ピント合わせにも苦労しなかった
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/800秒 / F4 / +0.7EV / ISO400 / プログラムAE / WB:オート / 6mm
スローシャッターで波の動きを撮影してみた。カメラに内蔵されるNDフィルター機能をオンにし、絞りをF8と絞り込むことで0.8秒のシャッター速度が得られた
PowerShot G11 / 3,648×2,736 / 1/1.3秒 / F8 / 0EV / ISO80 / 絞り優先AE / WB:くもり / 6mm





塙真一
(はなわ しんいち)東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。カメラ誌に写真や記事を寄稿するほか、週刊誌などのグラビア撮影などを行なう。また、海外での肖像写真、街風景スナップにも精を出す。デジタルカメラを使って撮影した写真での写真展も多数開催。日本写真家協会(JPS)会員。

2009/10/27 18:15