交換レンズ実写ギャラリー

富士フイルムXF 60mm F2.4 R Macro

X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約2.8MB / 4,896×3,264 / 1/300秒 / F2.4 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm

 XF 60mm F2.4 R Macroは富士フイルムXマウントの中望遠レンズだ。35mm判換算で91mm相当となる。スペック的にはポートレートレンズという位置づけになるが、最大撮影倍率0.5倍のマクロ機能を備えており、ハーフマクロレンズとしての顔も持ち合わせている。

FUJIFILM X-Pro1との組み合わせ。発売は2012年2月。実勢価格は5万4,800円前後。

 中望遠レンズはポートレート撮影をしない人にとって思いのほか出番が少ないレンズだが、このハーフマクロ機能のおかげで、テーブルフォトやお散歩スナップなど、中望遠レンズの活躍の場が広がるというわけだ。

 画質面から見ていくと、まずボケ味の美しさが際立つ。前ボケ、後ボケともになめらかで、中近距離でボケを活かした撮影が楽しいレンズだ。合焦部は鋭さのなかに繊細さが宿り、女性ポートレートやペット撮影など、やさしさを求められるシーンを気持ちよく切り取ってくれるだろう。開放近辺はやや軟調で、特にこうした女性的な被写体に適している。ひと絞りするとほどよく硬い表現となり、オールマイティにスナップできるはずだ。

 今回はX-Pro1と組み合わせてみた。AF動作は高速とは言いがたいものの、ていねいな走査で近接時のシビアなピント合わせも着実にこなしてくれる。じっくりと腰を据えるタイプの撮影に向いたレンズだ。本レンズは最短撮影距離26.7cmまで寄れる設計になっており、通常時は0.6m〜∞、マクロ撮影時は26.7cm〜2mとなる。どちらでも合焦精度は申し分ない。ただし、AF時の動作音がやや目立ち、静粛なシーンでは気後れするかもしれない。

 リングまわりは絞りリング、ピントリングともにフィーリングのよい仕様だ。絞りリングは1/3段刻みで、しっかりとしたクリック感があり、適度な重みで使いやすい。ピントリングもトルクフルだ。ハーフマクロという側面があるためか、ピントの移動量に対してたっぷりリングをまわす仕様になっている。シビアなピント合わせも着実に操作できるだろう。反面、遠距離から近距離にMFでシフトする場合、ピントリングを相当まわすことになる。このあたりは好みが分かれそうだ。

 最後に外装に触れておこう。他のXマウント用単焦点レンズと同様、本レンズも重厚感のある金属鏡胴だ。付属フードも金属製で、鏡胴、フードともにブラックペイントの光沢が美しい。所有欲を存分に満たしてくれるレンズだ。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.2MB / 4,896×3,264 / 1/210秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約2.8MB / 4,896×3,264 / 1/350秒 / F4 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.8MB / 4,896×3,264 / 1/90秒 / F2.8 / -1.3EV / ISO320 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.7MB / 4,896×3,264 / 1/90秒 / F2.8 / -1.3EV / ISO400 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.4MB / 4,896×3,264 / 1/90秒 / F2.8 / -1.3EV / ISO1000 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約5MB / 4,896×3,264 / 1/550秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.3MB / 3,264×4,896 / 1/140秒 / F2.4 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約4.2MB / 3,264×4,896 / 1/90秒 / F2.4 / -0.7EV / ISO250 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.4MB / 3,264×4,896 / 1/170秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3MB / 3,264×4,896 / 1/350秒 / F2.4 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約5.1MB / 3,264×4,896 / 1/200秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約4.3MB / 3,264×4,896 / 1/150秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約6.9MB / 3,264×4,896 / 1/850秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm
X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約2.8MB / 4,896×3,264 / 1/750秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp