デジカメドレスアップ主義
ドレスアップでスタンダード機を超えろ!
FUJIFILM X-T10 + Summilux-M 35mm F1.4
Reported by澤村徹(2015/9/9 08:00)
- レンズ:ライカ ズミルックス35mm F1.4
- マウントアダプター:KIPON LM-FX
- カメラケース:リコイル X-T10【Heavy weight leather case】Cherry Sunburst
- ストラップ:アダクワッタ MP-KCS15319(カーキ)
富士フイルムX-T10は、X-T1の姉妹機だ。基本的なコンセプトやデザインを継承しつつ、防塵防滴構造などを省いたスタンダードモデルである。さて、そのX-T10をX-T1と並べたとき、ジムとガンダムを想起するのは筆者だけだろうか。X-T1のプロ機然とした外観に比べ、X-T10は簡素化された外観だ。今回は、ドレスアップでX-T10をスタンダードモデル以上の外観に格上げしてみよう。
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まず、カメラケースはリコイルのヘビーウエイトレザーケースを合わせた。同社のX-T10用ケースはいくつかカラーバリエーションがあるが、ここではチェリーサンバーストを選んでいる。ヘビーウエイトレザーの存在感に加え、手染めによるグラデーション、強い光沢感が圧倒的だ。
ヘビーウエイトレザーケースは自社工房で染色した革を使っており、落ち着きのある発色が質の良さを感じさせる。また、このケースは底部にやや厚みがあり、装着すると縦位置グリップを付けたようなスタイルになる。この見え方も本製品の特徴だ。
ストラップはアダクワッタのワイドストラップを組み合わせた。ベースとなる部分はショート&ワイドなスタイルで、首提げ用のストラップとなる。そのベース部にジッパー、ポケット、メタルプレートといった意匠を施し、ミリタリー色の強い仕上がりだ。各パーツはリアルビンテージマテリアルと現行マテリアルを加工したものを組み合わせている。リコイルのチェリーサンバーストのケースとデザイン的に相性の良いストラップだ。
レンズはキポンのマウントアダプターを介してズミルックス35mm F1.4(球面タイプ)を装着した。中国製のマウントアダプターはオーバーインフ設計になっていることが多いが、このマウントアダプターと本レンズの組み合わせではほぼジャストで無限遠が出た。
発色については緑が若干強い印象を受けるが、これはFUJIFILM X-T10の高発色が影響しているのだろうか。オールドレンズは総じて発色の沈みがちなので、こうしてボディ側で持ち上げてくれるとレタッチの手間が省ける。この軽くブーストしてくれる感じはX-T10の利点と言えそうだ。