写真展レポート

湊莉久×福島裕二写真展

3フロアを豪勢に使用 人気女優の現役最終イベント

12月27日、「湊莉久×福島裕二写真展」が開催中だ。2018年に引退を表明した女優・タレントの湊莉久さんが携わる現役最後のイベントとして、年末年始の休みを挟んで1月20日まで開催する。

湊莉久さんは2018年6月、写真集製作の資金を募るクラウドファンディングプロジェクトを開始。最終的に750人が支援し、当初目標額の400万円を大きく上回る1,066万3,000円を集め、8月に募集を終了した。今回の写真展はクラウドファンディングのストレッチゴールという位置付け。写真集の製作と、写真展の実施を手がけたのが、フォトグラファーの福島裕二さんだ。

東京・渋谷にあるギャラリー・ルデコの4階から6階まで、3フロアを使用し、パネル73点に加えてブックにまとめた46点、合計119点を展示している。これだけ多くの作品を一度に用意することについて、福島さんは「来てくれた人には、できるだけたくさん作品を観てもらいたいんです」とその意図を説明する。

「少しでも多くの方に、何度も写真展へ来てほしいと思っています。ギャラリーへ足を運んで、作品を直に観てもらう。ではより多くの人に来てもらうためにはどうするか?」(福島さん)

そこで、会場で入手できる冊子を日替わりで用意することにしたという。さらに18日間の会期中、毎日来廊して冊子をコンプリートすると、展示作品の中から好きな作品のA3プリントがもらえるという施策だ。

日替わりの写真冊子は、裏表印刷のプリント5枚10ページからなる。全日程の冊子を集めると、180ページの写真集になる仕組み。

今回の展示は各フロアで違うドラマが感じられる構成なっているという。「今日のテンションだと5階の展示が良いけど、明日は6階が良く感じる」かもしれないし、展示を観た人同士で話をしたら「やっぱり4階がいい」となるかもしれない。3フロアを贅沢に使った展示ならではといったところだ。

「写真展に何度も通って、じっくり写真を観るという行動はなかなかないでしょう。冊子はその動機付けになればと思っています。そうして日々、作品を観続けて、家に帰った後に、ちょっとでも“写真がないと寂しいな”なんて思ってもらえたらうれしいですね」

各階に設置するブックのスリーブにプリントを入れている福島さん。
受注生産の変形A2写真集。取材時点では湊さん本人に渡すものも含めて3冊しか存在しないという。

会場

ギャラリー・ルデコ
東京都渋谷区渋谷3-16-3 髙桑ビル4〜6階

開催期間

12月27日〜12月30日、2019年1月7日〜1月20日

開場時間

平日13〜21時、土日祝11時〜21時、最終日は17時閉場

入場料

無料

湊莉久×福島裕二トークショー

開催日程

12月29日、1月9日、1月12日、1月16日、1月19日

開催時間

21時30分〜23時00分終了予定
1月19日のみ終了時刻未定

前売り券

2,500円
チケットの購入などについては公式ツイッターアカウントで発表予定
https://twitter.com/minato_cf/

関根慎一