鈴木達也写真展『樹のある風景』－光と風のなかで－

『人は樹を守り、樹は水を守り、水は人を守る』

東日本大震災を契機に、私たちの周りでは、政治、災害、エネルギー問題をはじめ様々な問題が噴出しています。既成の概念や価値観が大きく揺らぎ、混沌とした時代の局面を迎えつつあるのかもしれません。今、本当に大切なことは、冷静に物事を見つめていくことではないでしょうか。

私に何が出来るのだろうか。自分に問いかけを続けました。写真を組み合わせて、心を癒す空間を創り出したい。｢不遜｣ではないか、そんな思いも過ぎりましたが、それが願いであり、今回の写真展の出発点です。多くの方々にご覧頂くことが出来れば幸いと存じます。

『樹』を被写体の中心に、『空』『大地』『山』、より普遍的な事象をサブテーマに据えています。大地に根ざす樹。タイトルは、『樹のある風景』。ステージは、北海道が中心。撮影は1992年から行っていますが、中心は2005年以降の作品です。

（写真展情報より）