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牧野昭子写真展「記憶をたずねて」

(ニコンサロンbis大阪)

作者は都会を歩いていても、ふと気がつけば賑やかな街中を外れ、横道を曲がり、昔の面影の残る懐かしい町並みを求め歩いている。

その町角で出会う風景は、自分の記憶の懐かしい部分を思い出させたり、記憶の中に是非残しておきたいと心揺さぶる場面であったりする。そしてそこに残る家並みや、そこで暮らす人々の生活や思い、大切にされている雰囲気などを写し留めることにより、自分の記憶につなげたいと作者は考えた。

町を歩いていると、時代とともに急速に変化するそれらの風景や人々の思いが、近い将来消えてゆく寂しさを痛感する。作者はその寂寥感を込めながら、自分が歩んできた道を、自分の記憶の風景として表現したいと思って撮ってきた。

展示する作品は、戻れない時間を惜しむのではなく、未来に向けてのメッセージとして残したいものである。カラー40点。

(写真展情報より)

会場:ニコンサロンbis大阪

  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 開催日:2013年7月18日(木)~2013年7月24日(水)
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:鈴木誠)