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小川和宣写真展「ネパリ」

(銀座ニコンサロン)

“ネパリ”とは、「ネパール人」あるいは「ネパールの」という意味のネパール語である。

ネパールには高層ビルがなく、高くてもレンガ造りの6階建てである。マクドナルドもないし、スターバックスも、中華街もない。あるのは計画停電で、毎日停電する。それもだいたい暗くなってから起きる。山間部まで電線を張り巡らし、電力の需要が急増した結果、電力不足になっているとのことだ。標高3,900メートルにあるヒンドゥー教最大の聖地にも電線は来ていた。

しかし、停電になったからといって誰もさして気にもせず、自家発電に切り替えたりロウソクに火を灯したりして、平穏に日常は営まれている。

そんなネパールの大らかさは作者にとって心地よく、それはネパリたちと接することでより深まっていった。通り過ぎゆく旅の一瞬一瞬のかかわりが楽しくて、ますます作者はネパールとネパリが好きになった。モノクロ40点。

(写真展情報より)

 5月10日18時30分から小川和宣氏のギャラリートークを行なう。

小川和宣写真展「ネパリ」

  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA(ストラータ ギンザ)1・2階
  • 開催日:2013年5月8日(水)~2013年5月21日(火)
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:鈴木誠)