松本弘子写真展「光の音 =都市=」(ニコンサロンbis大阪)



燦々と降り注ぐ太陽の光は、地球上の生物すべての生命の輝きである。その光を受けて生命が芽生え、植物や動物、そして私たち人間が存在している。

光のあるところには、一対のように必ず影・陰が寄り添っている。影・陰は光をより一層誇張したり、光よりも魅力的な存在になったり、実態に溶け込んで無くなったかのように感じさせてくれる。

都市には美しい建造物・人工物が競い合って林立し、それらは太陽の光を受けることにより、あたかも生命が吹き込まれたかのように変容していく。そこには、活気に満ちた様々な光が溢れている。

私たちは、地上に降り注ぐ光を、あたりまえのものとして無意識に見過ごしていることが多い。しかし、刻一刻変化していく街で何気なく目を向けたその先には、心に沁み込む光と影・陰が織り成す無音の静けさの音がある。それは都市の建造物・人工物・人間がひとつになって醸し出す風景の中に、遠い宇宙からこぼれ落ちてくる光りの音なのではないか。カラー40点。

(写真展情報より)


  • 名称:松本弘子写真展「光の音 =都市=」
  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2012年10月4日〜2012年10月10日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/9/20 00:00