ソニー、トランスルーセントミラー採用の小型エントリー機「α37」


 ソニーは、Aマウント対応のレンズ交換式デジタルカメラ「α37」を6月15日に発売する。価格はオープンプライス。ラインナップ中、最も小型で軽量のエントリーモデルとなる。

α37

 ラインナップと店頭予想価格は、ボディ単体(SLT-A37)が6万円前後、「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」が付属するズームレンズキット(SLT-A37K)が6万5,000円前後、レンズキットに「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」を加えたダブルズームレンズキット(SLT-A37Y)が8万5,000円前後の見込み。

 Aマウント機のローエンドを担うモデル。α55(2010年9月発売、生産完了)と比較すると、同様のボディ形状を採用しつつグリップの形状に変更を加え、撮影可能枚数を330枚から450枚に増やした(ともにEVF時)。GPS機能は非搭載。

 超解像技術を用いた「全画素超解像ズーム」を搭載。レンズ焦点距離の2倍相当の画角でフル画素相当の解像感を保つとしている。

 また、人物写真をバランスのとれた構図で切り出すという「オートポートレートフレーミング」機能をα57から継承。トリミングした部分を超解像技術でフル画素相当に拡大する。

 動画記録は最大1,920×1,080/60i(センサー出力30fps)のAVCHD。最大1,440×1,080/30fpsのAVC MP4および最大1,280×720/30fpsのMPEG4 MP4も選べる。

 上位モデルと同じく、トランスルーセントミラーテクノロジーを採用。光学ファインダーの代わりにEVFを使用する。撮像素子はAPS-Cサイズ相当の有効1,610万画素CMOSセンサー。シャッター速度換算約2.5〜4段分の効果を謳うボディ内手ブレ補正機構を備える。液晶モニターは2.7型約23万ドット。EVFは0.46型144万ドット。

チルト式の液晶モニターを搭載
モニター保護セミハードシート「PCK-LM11」(1,260円)。6月中旬に発売する
製品名α37α57α65
発売年月2012年6月2012年4月2011年10月
撮像素子APS-Cサイズ(23.5×15.6mm)
有効画素数約1,610万約1,610万約2,430万
ISO感度ISO100-16000
動画記録方式AVCHD/MP4AVCHD(Ver.2.0)/MP4
記録メディアメモリースティックPRO-HGデュオ/PROデュオ、SDXC/SDHC/SDメモリーカード
EVF0.46型約144万ドット相当0.5型XGA OLED
背面モニター2.7型約23万ドット3型ワイド約92万ドット
背面モニター角度調整バリアングルチルト可動式
最高シャッター速度1/4,000秒
連写性能約5.5コマ/秒(フル画素)、約7コマ/秒(クロップ)約10コマ/秒(フル画素)、約12コマ/秒(クロップ)約10コマ/秒
バッテリーNP-FW50NP-FM500H
撮影可能枚数約500枚約590枚約560枚
約124.4mm約132.1mm
高さ約92mm約97.5mm
奥行き約84.7mm約80.7mm
質量約506g約618g約622g



(本誌:鈴木誠)

2012/5/17 13:48