タムロン、第4回「鉄道風景コンテスト」の入賞作品展を開催


 タムロンは13日、「第4回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」入賞作品展を開催した。会場は埼玉県さいたま市のそごう大宮店3階特設会場。写真展の開場時間は10時〜20時。会期は26日まで。

会場のそごう大宮店3階特設会場

 同コンテストは、鉄道の風景写真を対象に2011年8月1日〜10月14日まで作品応募を受け付けていた。応募点数は5,708点、応募者数は1,551名といずれも前年を上回る結果となった。入賞作品展には86点を展示する。

 オープニングセレモニーでは、同コンテストの第1回から審査委員を務める鉄道写真家の広田尚敬氏とフォトライターの矢野直美氏が登壇。広田氏は矢野氏とともに5,000点以上の作品を1日で審査したというエピソードを話し、「(矢野氏との)息の合うコンビだったからできた」と会場の笑いを誘った。矢野氏は、審査を通じて「日本の春夏秋冬の景色を見せてもらった。このコンテストの世界観が好き」と印象を語った。

鉄道写真家の広田尚敬氏(右)とフォトライターの矢野直美氏(左)

 続いて表彰式を実施。一般の部・大賞、小中校生の部・大賞、ユーモアフォト賞の授賞が行なわれた。小中校生の部・大賞の唐木翼氏は期末試験中のため、家族が代理出席。ユーモアフォト賞の栗原乃彩氏は、同コンテストの最年少受賞者を更新した11歳。緊張の面持ちに家族が声援を送るシーンもあり、表彰式は和やかなムードで進行した。

 一般の部で大賞を受賞した岩本実氏はずっと鉄道を被写体としており、構図とタイミングが全てのポイントと話す。受賞作品の「燃える」は跨線橋のフェンスの隙間から狙ったショットで、写り込むフェンスを避けながらのフレーミングに苦労したそうだ。撮影後に色味を強調することで、より印象を強めたという。

表彰式では賞状と副賞のタムロンレンズなどが贈られた一般の部・大賞作品とともに、岩本実氏(右)、広田尚敬氏(左)、矢野直美氏(中央)

 表彰式に続き、同社代表取締役社長の小野守男氏が挨拶を述べた。今年のコンテストは3月の東日本大震災の影響で応募作品数が減ることを見込んだが、結果的には前年を超える応募数となった点を強調。同コンテストも4回目を迎えて認知が進んできたとし、引き続き同社が本社を置く「鉄道の町・大宮」をアピールするとともに、写真文化や魅力に親しんでもらえれば、と述べた。

同社代表取締役社長の小野守男氏写真展オープニングのテープカットを行なった



(本誌:鈴木誠)

2011/12/13 15:44