アドビ、iOSとMac OSで写真を共有・編集できる「Adobe Carousel」


 Adobe Systems Incorporatedは7日、iPad、iPhone、iPod touch、Mac OS向けの「Adobe Carousel」を発表した。今月中のリリースを予定している。2012年1月31日までは、年間59.99ドル/月間5.99ドルの特別導入価格で提供。その後は年間99.99ドル/月間9.99ドル。

Adobe Carouselの登場を伝えるWebページ

 複数のデバイスから1つのフォトライブラリを参照できるクラウドソリューションに、アドビ得意の画像処理を組み合わせたサービス。米国ラスベガスで開幕中のPhotoshop World 2011の基調講演で発表した。

 アドビでは各デバイスで行なった画像処理が自動的に反映されることを強調しており、第1弾としてMac OS用とiOS用のアプリを提供する。アプリはiTunesやMac App Storeからダウンロード可能になる予定。Windowsおよびその他デバイス向けバージョンは、2012年上半期に提供予定としている。

 画像処理はAdobe PhotoshopやAdobe Photoshop Lightroomといったソフトウェアと同じという。露出、ホワイトバランス、彩度の調整などがシングルクリックで可能。スライダーによるコントラスト、明るさ、バイブランスなどの調整も行なえる。操作にはマルチタッチも取り入れるという。また、写真の見栄えを素早く変更できるという10種類の「ルック」も用意する。

 友達や家族を招待することも可能で、それぞれのCarousel対応デバイスから、写真の閲覧、新規写真の投稿、調整やルックの適用、フラグの追加などが可能になる。

 なお、今回の発表では保存容量について明言されていないが、「事実上無制限のJPEGファイルをインポートできる」としている。



(本誌:折本幸治)

2011/9/8 14:13