ペンタックス、「KQマウントアダプター」(仮称)を大阪のPENTAX Q体験イベントに参考出品


 HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部は4日、「PENTAX Q 驚愕のナノ一眼体験イベント in 大阪」を開催。予告通り、Kマウントレンズ用「KQマウントアダプター」(仮称)を参考出品した。一般の場に展示するのは今回が初めてという。

JR大阪駅と直結するノースゲートビルのアトリウム広場で開催。小雨の中、多くの来場者がPENTAX Qを手にとっていた
会場中央で「KQマウントアダプター」(仮称)の参考出品をアピール

 同イベントは、8月31日発売のレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q」を紹介するもの。9月3日・4日の2日間にわたる開催が予定されていたが、台風12号の接近に伴い、会場側の判断により3日の開催は中止。翌4日のみ行なわれた。

 KQマウントアダプター(仮称)は、PENTAX QのQマウントに、ペンタックスの一眼レフカメラなどが採用するKマウント用の交換レンズを取り付けるためのアダプター。実撮影画角は35mm判換算にして、レンズ表記の約5.5倍相当となる。

KQマウントアダプター(仮称)を介して、DA 40mm F2.8 Limitedを装着している展示隣にはDA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMをPENTAX Qに装着したデモ機が
KQマウントアダプター(仮称)とDA 40mm F2.8 LimitedPENTAX QにKQマウントアダプターを装着
側面。KマウントとQマウントの外径の差がわかる
両マウント面とも金属接点はない
フランジバックの差を活かし、アダプター内に絞り連動リングを装備。現状でもDAレンズの絞りを動かせたKマウント側のレンズ取り外しレバー

 発売は未定。発売されたとしても、今回の参考出品と同じ仕様になるとは限らないという。

 展示されていたKQマウントアダプターに電気接点はいっさいなく、フォーカスはマニュアル、露出は絞り込み測光のみという仕様。絞りリングがないKマウントレンズ(DAレンズなど)の装着を考量し、マウントアダプターに絞り連動リングを備えていた。

 会場ではDA 40mm F2.8 LimitedとDA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMを使ったデモが行なわれていた。DA 40mm F2.8 Limitedは35mm判換算で焦点距離220mm相当、DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMは330-1,375mm相当。小型のシステムで超望遠域の画角が得られる。

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMで遠景の一部を狙う。これでもズームの中間付近だD FA Macro 100mm F2.8やDA★ 300mm F4 ED [IF] SDMをKQマウントアダプター(仮称)で使用した作例も

 会場にはPENTAX Qと関連アクセサリーを展示。9月15日発売の「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」も手にとることができた。同レンズが付属する「PENTAX Qダブルレンズキット」も9月15日に発売予定。ダブルレンズキットの店頭予想価格は9万円前後の見込み。

 JR大阪駅と直結した屋外スペースとあって、根っからのペンタックスファンというより、ファミリー層やカップルの姿が目立っていた。8月31日発売のPENTAX Qレンズキットが評判を呼んでいることもあり、会場には多くの来場者が訪れていた。

PENTAX-02 STANDARD ZOOMも動作可能な個体を展示。同レンズを同梱したPENTAX Qダブルレンズキットも9月15日に発売。左はホワイトボディ、右はブラックボディとの組み合わせ例
本物のお菓子を並べた撮影コーナー東京会場になかった作例も。写真はPENTAX-03 FISH-EYEの作例


(本誌:折本幸治)

2011/9/5 00:00