ソニー、タッチパネル採用の5倍ズーム機「サイバーショットDSC-WX30」

〜10倍ズーム相当の“全画素超解像技術”を搭載

 ソニーは、コンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-WX30」を8月5日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万円前後の見込み。カラーはバイオレット、ピンク、ゴールド、シルバー、ブラック。

バイオレット

 光学5倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラ。静止画撮影時は「全画素超解像技術」を利用可能で、光学10倍ズームの相当の撮影が行なえるとしている。

 全画素超解像技術は、各画素とその周辺画素からパターン分類を行ない、カメラ内の生成パターンを参照して画素を補うもの。画質は光学ズームに相当するといい、DSC-WX30では10倍ズーム(35mm判換算25-250mm)相当になるという。全画素超解像技術の利用時は撮影後に処理が行なわれる。超解像技術を利用することで、動画撮影時の静止画記録も3M相当から12M相当に向上した。

バイオレット

 高倍率ズーム機のHXシリーズに搭載していた、動画撮影時の手ブレ補正機構「アクティブモード」を採用。歩き撮影に効果を発揮するとしている。これまでのアクティブモードと異なり、望遠域でも手ブレ補正効果を得られるという。

 そのほか、「トイカメラ」、「パートカラー」、「ミニチュア」、「ソフトハイキー」、「ポップカラー」、「リッチトーンモノクロ」、「絵画調HDR」といったピクチャーエフェクトを搭載した。TransferJetやEye-Fiカードにも対応する。

バイオレットピンク
ゴールドシルバー
ブラック
タッチパネルは感圧式。タッチペンも付属する

 なお、カメラ本体に付属するバッテリー(Nタイプ)は同梱専用モデルのため、発売済みのNバッテリー対応機には流用できないという。既存のNバッテリーをDSC-WX30に流用することは可能。

バイオレット
ピンク
ゴールド
シルバー
ブラック

 別売の自動雲台「IPT-DS2」とDSC-WX30を組み合わせた場合のみ、パーティーショットの新機能を利用可能。2回拍手をすると、拍手をした人の方向を振り向いて撮影する「拍手でショット」、撮影後にカメラが180度回転して液晶モニターにプレビューを表示する「くるっとプレビュー」を新たに利用できる。

IPT-DS2の新機能に対応する

 ソフトキャリングケース「LCS-TWK」(3,250円)には、DSC-WX30のバイオレットに合わせた新色を追加する。

ソフトキャリングケース「LCS-TWK」収納例
製品名サイバーショットDSC-WX30
撮像素子1/2.3型有効1,620万画素裏面照射型CMOS
レンズ25-125mm相当(35mm判換算)F2.6-6.3
最短撮影距離5cm(広角端)
1m(望遠端)
手ブレ補正光学式
感度ISO100-3200
シャッター速度4-1/1,600秒(おまかせオート)
液晶モニタータッチパネル式3型92.1万ドット(アスペクト比16:9)
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード、メモリースティックデュオ
内蔵メモリー(約19MB)
連写速度約10枚/秒(10枚まで)
動画記録AVCHD(1,920×1,080・60i・24Mbps)など
バッテリーリチウムイオンバッテリーパックNP-BN
撮影可能枚数約230枚
外形寸法92.2×51.9×19.1mm
質量約100g(本体)
約117g(バッテリー、メモリーカード含む)

【2011年7月26日】IPT-DS2の新機能について、「ぐるっとプレビュー」との誤記を「くるっとプレビュー」に修正しました。

(本誌:鈴木誠)

2011/7/25 13:25