ニコンサロン、関岡昭介写真展「muddy water」


 銀座ニコンサロンおよび大阪ニコンサロンは、関岡昭介写真展「muddy water」を6月8日から順次開催する。


小説『泥の河』の舞台となった端建蔵橋(ハタテクラハシ)。ここで二つの川は合流して安治川と名が変わり、天保山で一気に大河となる。
この辺りから天保山の彼方を望むと、大橋や鉄橋の重なりが淡いブルーのシルエットになり、海からの風と川を下る風がぶつかり合って水蒸気を発生させ、海を感じさせる。
水辺をひたすら歩いていると、時代錯誤を覚えることがある。町も人々も、自分までもがどの時代を歩いているのか。
生きる中の無の安らぎ。死もまた安らぎの中にあると祈りたい。
本展は、1982年の写真展「泥の河」(モノクロ作品)の続編としてカラーで取り組んだ作品展で、作者のできるだけ対象に寄り添いたい思いが、象徴的な表現を選択させる。
「muddy water」の物語は、岸辺に寄せる波の泡(アブク)のように消えては現れて、止まることは無い。カラー50点。

(写真展情報より)

  • 名称:関岡昭介写真展「muddy water」
  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA (ストラータギンザ) 1階・2階「ニコンプラザ銀座内」
  • 会期:2011年6月8日~2011年6月21日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休
  • 名称:関岡昭介写真展「muddy water」
  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザ ウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2011年6月30日~2011年7月6日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:鈴木誠)

2011/5/25 00:00