新宿ニコンサロン、渡辺直翔写真展「降る」


 新宿ニコンサロンは、渡辺直翔写真展「降る」を4月26日から開催する。

作者が小学生だった頃に流行った、上空を通過していくヘリコプターに手を振ると爆弾を落とされるという噂から制作が始まった。
他愛も無い噂だが、目に見える何気ない日常のなかに凄惨な世界が潜んでいるかもしれないというネガティブな想像は、今もどこかでおこっている戦争や、人の無残な死を考えれば、決して子どもの空想だけにとどまらないはずだ。
轟音を立てながら頭の上を通るヘリコプターや戦闘機は、基地から近い住民にとってすでに日常となっている。誰も見上げることさえしない。しかし、ちいさな子どもだけはしっかりとその存在を確認している。これはいったい何者なのだろうかと。日常に侵入する異物を見つめる。
穏やかな日常の光景に目を向けつつ、その先に広がる世界を表現しようとしている。
カラー約16点。

(写真展情報より)

 ギャラリートークを4月30日に開催する。時間は13時〜14時。

  • 名称:渡辺直翔写真展「降る」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:4月26日〜5月2日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2011/4/12 00:00