ニコン、3月下旬にすべての工場で操業再開

~従業員の死者不明は計4名

 株式会社ニコンは22日、東北地方太平洋沖地震の影響について第2報を発表。宮城県名取市の仙台ニコンにおいて、被災した従業員1名の死亡が確認されたほか、安否未確認の従業員が3名いると発表した。

 また、操業を停止していた1製作所・7製造会社のうち、栃木ニコンが18日から操業を再開した。被害の大きかった仙台ニコンと宮城ニコンプレシジョンについては、月内に操業を行なう見通し。残る製作所と各製造会社も3月23日には再開するという。

 ただし、計画停電の影響や調達部品の確保状況により、今後フル操業が行なえない事態も想定されるとし、供給不足の可能性についても触れている。

 業績などへの影響については、「鋭意、把握に努めており、重要な変化が見込まれると判断された場合には速やかにお知らせいたします」としている。

 被災地域内の製作所および製造会社は次の通り。

  • 株式会社ニコン水戸製作所(茨城県水戸市)
  • 株式会社仙台ニコン(宮城県名取市)
  • 株式会社宮城ニコンプレシジョン(宮城県刈田郡蔵王町)
  • 株式会社ニコン・トリンブル蔵王製作所(宮城県刈田郡蔵王町)
  • 株式会社栃木ニコン(栃木県大田原市)
  • 株式会社黒羽ニコン(栃木県大田原市)
  • 株式会社那須ニコン(栃木県那須烏山市)


(本誌:折本幸治)

2011/3/22 14:59