キヤノン、交換レンズを生産する宇都宮事業所などが被災


 キヤノンは13日、東北地方太平洋沖地震による被害状況を発表した。

 交換レンズの生産や開発などを手がける宇都宮事業所(栃木県宇都宮市)とインクジェットプリンターを生産している福島キヤノン(福島県福島市)は被害の程度が大きく、復旧まで数日を要す見込みだという。

 そのほか、電子写真技術などの開発を行なっている取手事業所(茨城県取手市)、液晶露光装置および半導体露光装置ユニットを生産している阿見事業所(茨城県稲敷郡)、トナーカートリッジなどを生産しているキヤノンプレシジョン(青森県弘前市)、人工蛍石を生産しているキヤノンオプトロン(茨城県結城市)、光学素子用塗料などを生産しているキヤノン化成岩間工場(茨城県笠間市)、金型製作を行なっているキヤノンモールド(茨城県笠間市)が被災した。いずれも14日は休業する。15日以降の営業は未定。

 今回被災した事業所および関連会社で人的被害は発生していない。なお、1カ月以上操業停止が継続する場合は、被災していない拠点での代替生産も検討する。


(本誌:武石修)

2011/3/14 12:43