キヤノン、24mmからのF2ズーム搭載「IXY 31S」

〜主要被写体を自動検知・追尾する「主役フォーカス」を装備

 キヤノンは、広角端24mm F2の光学4.4倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「IXY 31S」を3月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万7,000円前後の見込み。本体色はブラウン、ピンク、シルバー、ゴールド。

IXY 31S(ブラウン)IXY 31S(ピンク)
IXY 31S(シルバー)IXY 31S(ゴールド)

 IXY 30S(20010年5月発売)およびIXY 10S(2010年2月発売)の後継モデル。レンズを広角化したほか、タッチパネル式の液晶モニターを採用。さらにフルHD動画記録に対応した。

 レンズは焦点距離24-105mm相当(35mm判換算)の光学4.4倍ズーム。IXY 30Sの28-105mm相当から広角側に画角を広げた。明るさはF2-5.8。IXY 30Sの特徴だった広角端F2の明るさを維持している。約4段分の手ブレ補正機構も搭載。

 液晶モニターは3.2型約46万ドット。今回からIXY 10Sなどと同様、タッチパネルを採用する。従来機と同じくタッチAFやスクロール再生が可能で、絞り値とシャッター速度の設定も新たにタッチパネルから行なえるようになった。

 撮像素子には、有効約1,210万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを採用。IXY 30Sに続き、高感度対応の撮像素子と画像処理エンジンによる「HS SYSTEM」の採用をアピールする。映像エンジンはDIGIC 4。

IXY 31S(シルバー)IXY 31S(シルバー)
IXY 31S(シルバー)IXY 31S(ゴールド)

 今春モデルから搭載の「主役フォーカス」は、人物以外の被写体も自動で検出し、ピントと露出をあわせ続ける機能。カメラが自動的に主要被写体を検出するもので、鉄道や動物などにも効果を発揮するという。

 これに伴い、シーン認識機能の「こだわりオート」についても、認識シーン数が32シーンに増えている(IXY 50Sは28シーン、IXY 30Sは22シーン)。

 IXY 50S(2010年9月発売)に続き、1,980×1,080ピクセルでの動画記録が可能。IXY 30Sは1,280×720ピクセルだった。フレームレートは24fps。カメラがシーンを自動判別して最適な設定を行なうという「こだわりオート動画」も利用できる。背面には、IXY 30Sになかった動画ボタンを備えている。

 また、静止画を撮ると同時に、シャッターを押す直前の4秒間を動画で記録する「ムービーダイジェスト」を新たに搭載した。ムービーダイジェストで記録した1日分の動画は、自動で1つのファイルにまとめられる。「思いもしなかったシーンが詰まった1日の短編動画が残せる」という。

IXY 31S(ブラウン)IXY 31S(ブラウン)
IXY 31S(ブラウン)IXY 31S(ブラウン)
IXY 31S(ピンク)IXY 31S(ピンク)
IXY 31S(ピンク)IXY 31S(ピンク)
IXY 31S(シルバー)IXY 31S(シルバー)
IXY 31S(シルバー)IXY 31S(シルバー)
IXY 31S(ゴールド)IXY 31S(ゴールド)
IXY 31S(ゴールド)IXY 31S(ゴールド)

IXY 31S用ソフトケースのIXC-420BW(ブラウン)IXC-420PK(ピンク)
IXY-420BK(ブラック)IXY-420GL(ゴールド)

主な仕様
製品名IXY 31S
撮像素子1/2.3型有効約1,210万画素裏面照射型CMOSセンサー
レンズ焦点距離24-105mm相当(35mm判換算)F2-5.8
最短撮影距離3〜50cm(マクロモード)
手ブレ補正レンズシフト式
感度ISO100-6400
露出プログラムプログラムAE、絞り優先、シャッタースピード優先など
測光方式評価、中央部重点平均、スポット
シャッター速度15-1/1,600秒
液晶モニター3.2型約46.1万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度最大約3.4枚/秒
動画記録1,980×1,080・24fps・H.264など
バッテリーNB-6L
撮影可能枚数約180枚
外形寸法100.6×55.4×25mm
質量約185g(バッテリー、メディア込み)(CIPA準拠)


(本誌:折本幸治)

2011/2/7 15:41