「BCN AWARD 2011」デジカメ関連3部門をキヤノンが制覇

〜新設「ミラーレス部門」はパナソニックが受賞

 BCNは13日、販売店のPOSデータから年間販売台数1位のベンダーを選ぶ「BCN AWARD 2011」の受賞社を発表した。新設の「デジタルカメラ(ミラーレス一眼)部門」はパナソニックが受賞した。

 カメラ関連では、「デジタルカメラ(レンズ一体型)部門」、「デジタルカメラ(レンズ交換型)部門」ともに、キヤノンが制覇している。レンズ一体型では7年連続7回、レンズ交換型では3年連続4回目の快挙となる。さらに前回のBCN AWARD 2010年に続き、「交換レンズ部門」もキヤノンが受賞社となっている。

 今回から設けられた「デジカメ(ミラーレス一眼)部門」は、パナソニックが受賞した。

 集計期間は2009年1月〜12月。部門数は103。実売データ提供販売店は、アベルネット、アマゾンジャパン、エディオン、NTTレゾナント、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サードウェーブ、サンキュー、上新電機、スタート、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、三星カメラ、ムラウチドットコム、MOA、ユニットコム、ラオックスの23社。

 デジタルカメラ関連の部門における受賞社は下記の通り。

部門名受賞社
液晶ディスプレイ部門三菱電機株式会社
インクジェットプリンタ部門キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
フォトプリンタ部門セイコーエプソン株式会社/エプソン販売会社
デジタルカメラ(レンズ一体型)部門キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
デジタルカメラ(レンズ交換型)部門キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
デジタルフォトフレーム部門ソニー株式会社/ソニーマーケティング株式会社
交換レンズ部門キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
デジタルカメラ(ミラーレス一眼)部門パナソニック株式会社
グラフィックスソフト部門アドビシステムズ株式会社

一眼レフが好調だった2010年

 同日行なわれた発表会では、BCNアナリストの道越一郎氏が、製品の販売動向などを解説した。

 デジタルカメラ部門では、全体に販売が好調だった。ただし、コンパクトデジカメは画素数やズーム倍率の向上にも関わらず価格低下が続いていることが問題点として挙げられた。一方、レンズ交換式は、対前年を台数/価格とも上回っており、好調が続いているとした。

コンパクトデジカメの台数/金額推移。台数は増えているが、単価が下がっているため売上が対前年割れになる性能面では、画素数/ズーム倍率とも安定している。1,400万画素以上/5倍ズーム以上が中心
一眼レフは台数/金額とも好調過去数年と比べても2010年はよく売れた
メーカー別シェア。左がコンパクト、右がレンズ交換式右がレンズ交換式に占めるミラーレスの比率。3割前後で推移している。

 メーカー別シェアでは、混戦が続くコンパクトデジカメに対し、レンズ交換式ではソニーの伸張が大きく、キヤノンとニコンの2強体制から、ソニーを交えた3強体制になる可能性もあるとしている。



(本誌:折本幸治/本誌:伊達浩二)

2011/1/13 16:03