【CES】「TRYX」のデモを行なったカシオブース

〜オンライン画像変換サービス「IMAGING SQUARE」の実演も

 例年International CESでデジタルカメラの新製品を発表するカシオ。開幕前日のプレスカンファレンスでは「TRYX」などを披露したが、ブースには米国で3月に発売するコンパクトデジタルカメラ2機種も展示していた。いずれもTRYX同様国内での発売は未定となっている。

カシオブース

 ブース内でTRYXと並んでメインに打ち出していたのが「EXILIM EX-ZR100」(299.99ドル)。既報の通り、発売中の「HIGH SPEED EXILIM EX-ZR10」の上位モデルとなる。EX-ZR10の7倍ズームを14.5倍まで引き上げた。加えて、アーティスティックな仕上がりになる「HDRアート」の効果を3段階から選択できるようになった。ハイスピード撮影機能も利用できる。撮像素子は有効1,210万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー。

EXILIM EX-ZR100

 「EXILIM EX-H30」(249.99ドル)は、ズーム倍率12.5倍で、ハイスピード撮影機能などを省き価格を抑えながらもEX-ZR100を上回る有効1,610万画素CCDセンサーを搭載した。「スライドパノラマ」といった機能も利用できる。

EXILIM EX-H30カラーバリエーション

 プレスカンファレンスでは触れる実機を用意していた「TRYX」だが、ブースではケース内展示となっている。ケース内での使い方提案をする一方で、ステージでのパフォーマンスでさまざまな撮影スタイルを実演していた。

ブースのステージでもTRYXのプレゼンテーションを実施
自立する点や壁などに掛けられる点をアピールラジコンに乗せて撮影するという提案も
フレーム部分を持つとカムコーダーのように撮影可能自分撮りも撮影しやすくなるという
壁に掛けての使用例自立させての使用例
TRYXの広告がCES会場の最寄り駅をジャックしていた

IMAGING SQUAREをデモ

 画像をアーティスティックに変換するオンラインサービス「IMAGING SQUARE」(米国版)のデモも行なっていた。国内では11日からサービスを開始する。ブースではスタンドアロンで実際に処理を行なっていた。

ブースにはIMAGING SQUAREで作成した画像のプリントを展示していた

 撮影画像をあらかじめサイトにアップロードし、その後画像処理の種類を選択すると数秒でアーティスティックな画像ができあがる。実際には返還後の画像をIMAGING SQUAREが持つギャラリーに転送したり、オンラインプリントサービス(有料)の注文もできる。

IMAGING SQUARE(米国版)のデモ登録した画像を選択するところ。ジオタグ付きであれば地図上から選ぶこともできる「HDR-ART CRAFT」と「VIRTUAL PAINTER」から選択する
HDR-ART CRAFTは3段階から効果を選択できる
効果を最小にした例(右)効果を最大にした例(右)
作成した画像はプリントのほかオンラインギャラリーに保存できるこちらは、VIRTUAL PAINTERの選択画面
オイルペイントの適用例ドローイングの適用例
会場では実際にプリントした画像を手渡していた

 プリントサービスでは、絵画調の画像を生かすためキャンバス地などにもプリントを依頼できる。プリントの価格は、横60cm弱のF8と呼ばれるキャンバスサイズの場合で1万円程度を想定しているという。また希望者には、額装するサービスも同時に行なう。額装の場合はF8サイズで1万5,000円程度になるとのこと。「今までのカメラは撮るまでを楽しむものだったが、IMAGING SQUAREでは撮った後の楽しみを提供する」(説明員)としている。

F8のキャンバスにプリントしたものこちらは発売中のカシオ製デジタルカメラで採用している「HDRアート」機能による撮影例
EXILIM EX-ZR100を使ってHDRアートのデモを実施していた



(本誌:武石修)

2011/1/7 14:44