富士フイルム、“EXR-CMOS”を採用した30倍ズーム機「FinePix HS20EXR」を海外発表


 FUJIFILM North America Corporationは5日(現地時間)、EXR-CMOSセンサーを搭載した30倍ズーム機「FinePix HS20EXR」を発表した。米国で3月に発売する見込み。価格は499.95ドル。国内での発売は未定。

FinePix HS20EXR。左がレンズ収納時、右が望遠端。FinePix HS10になかった赤いリングがついた
FinePix HS20EXRの背面

 富士フイルムが国内で4月に発売した「FinePix HS10」の後継機種と目されるレンズ一体型高倍率ズーム機。撮像素子を新開発の1/2型1,600万画素のEXR-CMOSセンサーに変更したのが主な違い。従来、EXRを冠するセンサーはスーパーCCDハニカムであり、CMOSセンサーでのEXRは初。さらに配線をフォトダイオードの下面に配置する裏面照射型のCMOSセンサーとしている。

 スーパーCCDハニカムEXRと同じく、High Resolution Priority(高解像度優先)、High ISO & Low Noise Priority(高感度・低ノイズ優先)、Dynamic Range Priority(ダイナミックレンジ優先)を選択できる。最大感度はISO12800。

 なお従来モデルのFinePix HS10は、有効1,030万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを搭載していた。

 レンズの焦点距離は、24-720mm相当(35mm判換算)で変更なし。手ぶれ補正は撮像素子シフト式。

 最大解像度で3fps、5fps、8fpsでの連写が可能。FinePix HS10と同じく1080pでの動画記録も可能で、圧縮方式にH.264を採用する。

 そのほかRAW記録、パノラマ撮影、フォトブックアシスト機能などを備える。

 液晶モニターはチルト式3型液晶モニター。EVFも搭載しており、heads upセンサーにより、液晶モニターとEVFの自動切替を行なえるという。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。電源は単3電池4本。アルカリ乾電池で300枚の撮影が可能という。

(本誌:折本幸治)

2011/1/5 16:40